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アビスパ福岡 久藤監督で変わった点と相変わらず大きな課題

アビスパ福岡

一週間で大きくやり方を変えるのは難しいと思う。
といったのは、試合前の水戸ホーリーホックの長谷部監督でした。
それは同じ監督としての本音なんだと思います。

監督が変わって一週間で物事が変わるならサッカーの監督はもっと頻繁に首になっていることでしょう。とはいえ、ペッキアさんから、久藤監督へ交代して変化が見えたと個人的には思っています。

前回、久しぶりに記事を更新しましたが、思っていた以上に皆様の反響がありました。


記事を読んでくださった皆様ありがとうございます。
そして今回読んでくださった方、ありがとうございます。

改めて意思表示をしておきますと、私は別に「真実」を見極めてお伝えしようとは思っていません。
というか、それは無理だと思っています。
ただ、サッカーは「ピッチ上で何が起こっているか」を「推測」できないと面白さが半減してしまうスポーツだと思っています。
なので、「ああ、こういう見方もあるんだなー」と皆様の「一案」としてサッカー観戦の際のほんの隅っこの知識として役立つことができれば、本望です。

なので、記事に対して「こうなんじゃないの?」と言っていただいたほうが個人的には嬉しいです。それだけ考える視点が増えるので。

ということで、今回は前回の記事を踏まえた上でペッキアー久藤監督への交代劇から一週間でアビスパ福岡の何が変わって何が変わっていないのかを見てみたいと思います。

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偽の10番城後

はい。これは個人的な呼称です。
かつ、思いついてしまったので言いたいだけです。
ただ、これがペッキアと久藤監督で違う大きな特徴だったと思います。
アビスパ福岡のフォーメーションはおそらく、数字で言えば4-2-3-1がベースだったと思われます。

ワントップにはドンヒョンが入り、2列目中央が城後。いわゆるトップ下ですが、城後の動きはトップ下というより、ほぼFW。
中盤でパスを受けるというよりは前線に上がるのが仕事であり、低い位置でボールを受ける場合はトップから下がったFWがポストプレーをしているような動きだったと思います。

なので、「偽の10番」。本家「偽の9番」メッシは前線から極端に下がることで相手のマークを外し、メッシが有利な状況を作っていたわけですが、城後はその逆。中盤にいながら、さっさと上がってしまって「スペースをつくる」のも役割だったように思います。

イメージとしてはこんな感じです。

このスペースに石津や、場合によっては輪湖が入ったり、松田が入ったり。田邊が入るケースもありました。そこで起点を作くることができると、良い攻撃ができているという感じだったでしょうか。ペッキアの頃にはない狙いですし、1週間の中でできることを詰め込んだという感があります。そこは個人的には想像以上でしたし、水戸の予想も越えていたんじゃないかなと思っています。

そして、城後が前線に上がることで、城後とドンゴンが前線でターゲットになり、松田までがクロスにアプローチして行く。

先制点はまさにそういうシーン。
城後、ドンゴンに松田が絡んで、決めたのは松田でした。

【公式】ゴール動画:松田 力(福岡)10分 水戸ホーリーホックvsアビスパ福岡 明治安田生命J2リーグ 第17節 2019/6/9

クロスに対して、城後とドンゴンが入れ替わりつつ相手をひきつけながら、ファーでキッチリタイミングを合わせている松田。
クロスに対して複数人がアプローチしているから守備も後手になったのだと思います。

以前から松田のこうしたクロスへの飛び込みや、タイミングの合わせ方は非常に巧いと感じています。
ちょっと盛りますけど、レアル・マドリードのレジェンド「ラウール・ゴンサレス」を彷彿とさせます。ラウールもフィジカルがあるわけじゃないんだけど、巧いタイミングでヘディング合わせる選手でした。

【スペインの至宝】ラウール・ゴンザレス 特徴解説  HD 1080p Raúl González みにフト(海外サッカー)

若い世代の方はご存じない方も増えているかもなので、ラウールのプレー集はこちら。
うん、紹介してみたけど、あんまりヘディングシーンない・・・

で、クロスに対して人数をかけるというのはペッキアさんの頃はあまりやらなかった攻撃だったと思っています。なのでこれは、久藤監督のアビスパ福岡における一つの攻撃パターンだと思います。中盤での起点の作り方もわかりやすく整理されていたと思います。(もちろん、わかりやすければいいというものじゃないのですが。)

例が偏って恐縮ですが。古くは高松大樹を擁する大分トリニータや豊田陽平全盛期のサガン鳥栖など、前線にターゲットマンがいるチームはよくやる戦術だと思います。

アビスパ福岡では、井原監督の頃まだウェリントンが来る前、中原貴之が前線で体を張っていたときは、城後、坂田で同じような動きがありましたが、ウェリントンが来てからそんなに見なくなりました。

ウェリントンがニアで囮になって、ファー坂田とかでも良いじゃん。と思っていましたが、ウェリントンはとにかくファーで待つの好きでしたからね。そのへんは選手間で得意不得意、色々あるんですかね。

とはいえ、先制点のシーンは城後、ドンゴン、松田といった選手の特徴をうまく活かした攻めで城後と現役時代にプレーしたことのある久藤監督らしい攻め方なのかもしれない。と思いました。

短い時間の中で、ペッキアとは違う試みがあって、得点という結果がついてきたことは喜ばしいことだなと思いますが…。

とはいえ、水戸戦は守備が・・・

まず、最初の失点は相手のシュートを褒めるところもあるとは思うんですが…。

しかし、守備という点ではペッキア政権下から負の遺産というかバランスの悪さをそのまま継承している気がします。

まずは守備から攻撃への転換。ポジティブチェンジの問題。

このポジティブチェンジの大きな問題点は監督というより、「鈴木惇」が大きな要因だと思ってます。
他に適任者がいれば、ボランチは鈴木惇にこだわる必要はまったくないと思うのですが…。適任がいないですかね…。

アビスパ福岡が先制点を取るまで試合はアビスパ福岡の流れだったのか?
といえばそうでもなく。何度も後ろからのビルドアップで相手にボールを引っ掛けられるシーンがあり、ボールがうっかり相手に転がればショートカウンターという場面がありました。
どっちらかというと水戸のほうが狙ったサッカーをしていたと思います。

ビルぢアップに関してはDFから中盤へのボールの出し方の精度が低いことも安定しない要因ではありますが、やっぱり鈴木惇のところを水戸にきっちり狙われていたのかなと。

私のブログを以前から読んでくださっている方ならお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的に鈴木惇をボランチとしては評価していません。鈴木惇のファンの方には申し訳ないですが…。

評価しない理由は色々ありますが、あえてひとつ挙げるなら「視野が狭い」ことが要因でしょうか。ボールを受ける前の周囲の確認が少ない。そこからボールを受けてパスを出すまでに足元を見ている時間が長い癖(私にはそう見える)はボランチとしてボールを引っ掛けられやすい、またパスをミスする、相手に足を出されてボールに触られてしまうことと無関係じゃないと思っています。

最初の失点は自陣でのパス回しをカットされ、ショートカウンターからの失点でした。

【公式】ゴール動画:浅野 雄也(水戸)15分 水戸ホーリーホックvsアビスパ福岡 明治安田生命J2リーグ 第17節 2019/6/9


ボールを奪われショートカウンターを受けてしまった始まりは、鈴木惇へのパスがズレたこともあります。
とはいえ、あれはカバーしてほしい。と思っています。特にチームが後ろからボールをつなぐスタイルであるのなら余計に。
ただ、このミスのもうひとつの重要な点は、ワンプレー前でも鈴木惇は石津へのパスをミスしていることだと思います。
その時は味方にボールが渡ったので、大事にはなりませんでしたが…。
相手が前から守備に来ているタイミングでボランチが2度連続でパスミスて…。
そりゃショートカウンターも食らうし、失点しますわ…。

そして、2失点目は色々問題が多くて、アビスパ福岡の問題点を凝縮したシーンだったと思います。

2失点目は相手陣地でのリスタートから後手を取ります。
前線で4人。そこへ、田邊がプレスに行ってファールとなります。このとき鈴木惇はやや後ろで控えています。

いやいや、なぜ前に出て詰めないのか。

前線が前で守備している以上、このシーンは最終ラインも押し上げるべきだと思います。
コンパクトに陣形を保たなければならないはず。
DAZNでは見切れていますが、この前後の展開を見る限り最終ラインは鈴木惇よりもうちょと後ろにあると思われます。完全に陣形が間延びしています。
前半終了間際のいわゆる「難しい時間」ですが、前線が前に出て守備するなら最終ラインも前に出るべきだったかと。
逆に安全に行くなら、前線から守備に行かずブロックを作って自陣で守備しても良かったでしょう。しかし、前線は前から守備に行くのに、後ろがついてこないちぐはぐな守備。
結果、間延びした守備をしているので・・・。

ファール直後の素早いリスタートであっという間に押し込まれます。

前線でプレスをかけたメンバーはもちろんリスタートにはついていけず、最終ラインの前にはかろうじて鈴木惇が戻ってきているものの、広大なスペースかつ、水戸のほうが選手が多い状況です。

守備が全く機能していません。

これで最終ラインで人を捕まえろと言われても、CBもちょっと酷な気もします。

攻守のバランスの悪さはもしかしたら、監督が変わったことでちょっと悪化したんじゃないか?という懸念すら出てきます。

さらに後半の2失点をみていると吉本とウォンじゃ、ラインコントロールも無理なんじゃないかなと思えるくらいお互いの出ていくタイミングもカバーもバラバラだし、ボールウォッチャーだしで、もうあまり触れなくていいかなと言う感じです。

井原前監督の守備の財産は・・・ないでしょう

DAZNの解説の方が「アビスパ福岡には井原監督時代の守備の財産がある」的なことを言っていましたが、そんな財産あるでしょうか…。徳川埋蔵金級に「ない」気がします。
こんな状況ですし…。

井原監督のときもこの「中盤と、最終ラインにぽっかりスペースが空く」ことはしばしばありました。それを何とか修正してやってきましたが、そのときに構築した守備は今アビスパ福岡にはありません。というかやり方が根本的に違う。
次節柏レイソル戦で井原さんが今の守備を見たら卒倒してしまうんじゃないかと思うくらいです。
何やってんだ!監督変われ!オレがやる!くらい言い出しかねないんじゃないかと思ってしまうくらいです。

ただ、それはペッキアに託した時点で覚悟した事でもあるでしょう。

一周まわって帰ってきた守備の課題リターンズ

そして、結局久藤監督の解決すべき大きな課題はこの「魔のスペース」です。

間延びしてしまう守備をどう間延びさせないよう整備していくか。

あれ?これって井原さんの頃と課題が同じじゃねー!?という一周回って来た感もあるわけですが・・・。ただ、井原さんのときは「とりあえず攻撃は後回しで!ウェリントンよろしく!」的な対応だったわけですけど、久藤監督は攻撃もやりつつということで難易度が違います。

攻撃に行ったから、前から守備したからと言って後ろが間延びしちゃダメ!

と、言葉で言ってしまうと簡単ですが、このギャップを果たしてどこまで埋められるのか。

井原さんはリトリート(後退)することでそのギャップを埋めましたが、それはもうナシです。というか、ナシじゃないと困る。

前に出ると決めたわけですから。

井原さんの頃を否定する気はありませんが、今となっては井原政権下で目をつぶっていたことが再び、問題として現れた。と表現してもいいのかも知れません。

なんだかんだ先送りにしてしまったこれを解決しないことには先はないんです。

次節柏レイソル戦、守備の部分は注目してみたいと思います。

かつての監督の前でその課題を少しでも解決して見せることが、良い恩返しなんじゃないでしょうか。

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