福島南相馬市のマーチングバンドと愛媛FCの交流を描いた映画「MARCH」をみてきました。in 福岡フットボール映画前夜祭

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多分、この映画は「戦記」なんだと思う

7月14日(金)福岡フットボール映画前夜祭に参加させていただきました。

こちら、7月15日(土)に開催される「福岡フットボール映画祭」のプレイベントです。紹介するにはちょっと遅いんですけど…。

【福岡フットボール映画祭※画像が上手く表示できずすいません】

福岡フットボール映画祭のオフィシャルWEBサイト。

残念ながら、諸事情で映画祭に行けないのですが、なんとか前夜祭には行くことが出来ました。

前夜祭では2本映画が放映されました。

ひとつは東日本大震災とベガルタ仙台の戦いを記録したドキュメンタリー、

VEGALTA~サッカー、震災、そして希望」。

それと、福島のマーチングバンドと愛媛FCの交流を記録した

MARCH

が放映されました。

このMARCHはどこで知ったか記憶が定かではないのですが、以前から存在は知っていました。

興味もあったのでぜひこの機会に見ておきたいと思って参加しました。

VEGALTA~サッカー、震災、そして希望

は、私の勉強不足のため全く知らなかったのですが、2011年のベガルタ仙台の躍進と地域の人達の戦いを描いた作品です。

仕事の関係でこちら途中からしか見れなかったのが残念でした。

特に、ベガルタサポーターが唄う「カントリーロード」をもう一度見たかったんですが。

この映画は日本ではなくロンドンで作成され、2013年完成予定だったものが、2016年にずれ込み発表されたそうです。

改めてあの時のことを思い出すという意味では、時間を置いたことで作品に違う深みが出たように感じました。

こちらも非常に良かったんですが、今回はもひとつの放映作品「MARCH」をメインにご紹介したいと思います。

MARCHをプロデュースした「ちょんまげ隊長のツンさん」

このMARCHという映画をプロデュースしたのが「ちょんまげ隊長ツンさん」。

鎧兜とちょんまげスタイルのこの方、サッカーファンの方ならどこかで見たことがあるかもしれません。

特に日本代表の海外の試合で見かけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。W杯ではテレビにもよく映っていたと思います。

この方は現在、映画に登場するマーチングバンドがある福島を始め東日本大震災で被害を受けた方々や、九州では熊本の大地震や先日の福岡、大分の大雨の災害など支援を必要としている地域でボランティア活動をされているそうです。

海外ではネパールなど経済的に厳しい地域の支援をされているそうです。

映画の存在は知っていましたが、誰がどういった経緯で制作したかについては全く知りませんでした。

監督は中村和彦さん。

デフリンピックに参加したろう者女子サッカーを追ったドキュメンタリー映画「アイ・コンタクト」など、個人的にはサッカーに関連したドキュメンタリー作品を作られているイメージです。

また、サッカーファンでも有名な監督さんですね。ブログでもサッカーの話題を多く書かれています。

MARCHを放映する前にツンさんからこの映画制作における舞台裏を話していただいてから、映画は始まりました。

映画はおよそ35分ぐらいの短い映画です。

未曾有の震災の中で、子どもたちや親たちが非情な現実と自分たちの思いの葛藤を語りながら、マーチングバンドという活動の中で手探りながらも苦難を乗り越え、前へ進もうとする姿を記録しています。

被災してから、今までの様子がインタビュー形式で語られて行くのですが、非情な現実と、自分たちの想いの葛藤、マーチングバンドの演奏の様子が「淡々」と映しだされます。

それはどことなく、レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説を思い起こさせるものでした。

「この映画はなにもありませんね」。

と、映画関係者から酷評されたこともあるそうですが…。確かに話に大きな起伏はありません。

マーチングバンド「Seeds+」のメンバーと指導者、家族の話とマーチングバンドの演奏する姿が順番に映しだされているだけとも言えるかもしれまえん。

ただ、その淡々とした積み重ねの間から人々が少しずつ前をむこうとする力強さがあふれる作品でした。

人生を戦う姿

MARCHには3つの意味があるそうです。

  • マーチングバンドの「MARCH」
  • 前へ進むという意味での「MARCH」
  • 震災の起きた3月11日の「MARCH」

未曾有の震災からの復興のなか「マーチングバンド」をしたいと言って集まり始めた小学生たち。

その想いは、遠く離れた四国のJクラブ愛媛FCに届きました。愛媛FCのホームゲームのオープニングセレモニーでマーチングバンドの演奏を披露することに。

愛媛FCに招待され、福島から愛媛へやってきた子どもたちにプロデューサーのツンさんはせっかく普段来ることの出来ない場所に来たのだから、何か行ってみたいところや、やってみたいことがないか聞いたそうです。

すると、小学生の子どもたちは「練習する場所が欲しい」。

そう言ったそうです。

ツンさんは、映画の前の話の中で「お金が出るわけでも、大会でもないのに小学生たちがなぜそこまでするのかわからなかった」と思い返されていました。

もちろん、その場にいなかった私にも小学生たちが何に突き動かされていたのか、知るすべはないのですが。

ただ、愛媛FCのホームスタジアムであるニンジニアスタジアムでの演奏を終えた小学生たちの笑顔は、「戦いきった人の笑顔」に見えました。

スポーツ選手が、試合終了後に見せる試合の興奮と、終わったことへの安堵感をにじませた笑顔。

それをSeeds+のメンバーの笑顔に見た気がしました。

私は小学生たちは福島の南相馬市から愛媛に「戦い」に来ていたのだと思います。

それが何を成すための戦いだったかは判りません。

純粋に好きなマーチングバンドを多くの人に見て欲しいということだったのかもしれません。

支援をしてくれた方々への感謝を伝えたかったのかもしれません。

まだ震災のダメージから立ち直れない人たちを応援したいという気持ちだったのかもしれません。

もしかしたら、自分自身が人生の苦難を乗り越えるためだったかのかもしれません。

きっといろんな想いを背負って、福島から愛媛へやってきた小学生たち自分たちが抱く想いを成し遂げたんだと思います。

そういう意味で私はこの映画は「戦記」なんだと思いました。

Seeds+というマーチングバンドを中心にそれに関わる人たちが苦難を乗り越え、前に進み始める戦いを力強く記した現代の戦記なんだと。

だから逆に勇気をもらってしまう

本来ならば、幸運にも普通に生活出来ている私は支援をする側の人間なのかもしれません。

しかし、「MARCH」を見て、自分ももっとがんばろうという刺激を受けました。

それはこの映画が困難を乗り越えるために戦い続ける人々の姿を映し出しているからだと思います。

一方でまだ厳しい現実は続いている

この映画は南相馬市を始め、福島や東日本大震災で被害を受けた地域は徐々に復興している様子が映しだされています。

それと同時に、まだ復興が及んでいない状況も映しだされています。

まだ東日本大震災が終わっていない現実を突き付けてもいます。

東日本大震災以降も日本では災害による被害が起きています。九州では熊本県の地震被害、福岡、大分の豪雨被害が起きています。

多くの人たちが、避難所生活を余儀なくされています。

そして、その被害を受けた多くの人たちがその苦難を克服するべく戦っています。

その人たちのために何が出来るのか。

それを考えさせられる映画でした。

私が出来るといえば、今は微力ながらこうして記事を書いてMARCHの存在を知ってもらうことくらいです。

小さな子どもたちには少し難しいかもしれませんが、個人的には多くの子どもたちに見てほしいなと思う作品でした。

学校の授業で使ってもらえるとすごく良いんじゃないかなと感じました。

MARCHの上映については、下記のURLのページに詳しく掲載されています。

もし、興味のある方は見てくいただきたいなと思います。

【MARCHの上映会開催について】

★自主上映会とは?★あなた、もしくは学校・企業・団体などが企画主催者となって映画MARCH制作委員会から上映メディア(DVD、ブルーレイなど)を借り、上映会場をおさえ、告知・集客をし、映画『MARCH』の上映を行うことを自主上映と言...

今回、福岡では「福岡フットボール映画祭」の前夜祭の中で上映されたMARCH。

福岡フットボール映画祭のサイトはコチラです。※画像が上手く表示できずすいません

福岡フットボール映画祭のオフィシャルWEBサイト。

ぜひとも1人でも多くの方に、MARCHという映画を見ていただける機会が増えることを願っています。

合わせて、福岡フットボール映画祭の皆さまにこの場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。

素晴らしい映画を上映してくださりありがとうございました。

本来なら、上映終了後感想をお伝え出来たらよかったのですが、どうしても頭の回転が遅いので…。

また来年も期待しています!

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