【アビスパ福岡を分析するブログ】京都戦、金沢戦と「低調」な試合が続くアビスパ福岡。ドゥドゥ抜きで甲府戦は大丈夫?【第3節】ツエーゲン金沢vsアビスパ福岡戦を振り返る

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アビスパ福岡は3バック向き?

京都戦で2点差を追いつかれてしまったアビスパ福岡。

負けたわけではないのですが、勝てた試合を落としたというネガティブな状況を払拭するためにも、アウェーながらどうしても勝利が欲アビスパ福岡でしたが、0-1で勝利。

優勝を目標に据える以上、結果が出てこそ。勝てたことは非常に良かったと思います。

ただ、内容的にはちょっと物足りない部分も多かったか試合だったかもしれません。

個人的にはやっぱりアビスパ福岡は「3バック」がしっくりくるチームなのかなという印象を受けました。

もう、次節の序盤の重要な試合ドゥドゥ抜きで臨まなくてはならない甲府戦も控えています。

そのへんを意識しつつ、J2第3節ツエーゲン金沢 vs アビスパ福岡の試合を振り返ってみたいと思います。

今回も超個人的な選手評価

なんだかやりやすいので、定番化していこうかと思う個人的な選手採点。

評価基準は10点評価です。最低限の仕事ができたと思ったら 5.0 という基準で考えています。

  • GK 5.5 杉山
    相手FWのドリブルに果敢に飛び込むファインセーブ。強風の中この2試合気になったキックミスもほぼなく。もしかして開幕数試合しないとエンジンかからないタイプ?
  • DF 5.0 岩下
    縦パスのミス、クリアミスと致命的にはなっていないものの細かなミスが多い。昨年よりプレーのテンションが落ちているとは思わないのですが…。
  • DF 5.5 堤 
    3バックが適任な一人。CBのサイドで高い位置をとれる3バックのプレーは堤の良さが出る
  • DF 5.0 實藤
    攻撃時に高い位置を取り、攻撃に厚みを出していました。實藤も3バックが適正でしょうか。贅沢をいえば、チャンスメイクにもうちょっと絡みたかった
  • MF 5.5 駒野
    ウィングバックがやっぱり適正ポジション。4バック時より攻撃参加がスムーズ
  • MF 5.5 輪湖
    逆に3バックより4バックが適正か。442より高い位置でビルドアップに参加するとやや苦しそう
  • MF 5.5 ウォン
    守備的MFの要。負傷が心配。彼がいなくなって中盤の守備フィルタがなくなった
  • MF 5.5 鈴木
    点を取れたのは何より。3バックが最もフィットする選手というより、4-4-2のセンターハーフの適性が低いのか…軽い守備はやっぱり目をつぶるしかないか
  • FW 5.5 松田
    非常に調子がよさそうなだけに、点が欲しいです
  • FW? – エウレー
    プレー時間が短く評価できず(もう少し長く見てみたい気も)
  • FW 5.0 石津
    京都戦よりは、ボールキープで粘りがあったかも。サイドの短い早いパス回しのシーンでミスが多かった
  • FW 5.5 ドゥドゥ
    ポジティブチェンジにおいて非常に心強い存在。前線において単独でボールを運べる存在は唯一
  • FW 5.0 森本
    途中出場。かつ不慣れと思われるワイドな位置でプレーも、違いを出せず
  • FW – トゥーリオ
    今回もトゥーリオを知るには時間が短すぎたかも

勝利したので、高めに評価してもよいのかもですが…。平均ぐらいというのはちょっと厳しめの評価かなと思いつつも…。

相手のミスにも助けられた試合だったという印象も強いため、この評価となりました。

アビスパ福岡のスターティングメンバー

個人的には4-4-2 にこだわってみるんじゃないかなーと思っていましたが、3バックできました。

ツエーゲン金沢の攻撃がサイドアタックかつ、2枚のFWが飛び込んでくるのでそこを中央キッチリ守りたいということかなと。

京都戦でロペスをフリーにしすぎた感もあったので、その反省もあったのかもしれません。

ツエーゲン金沢に今期加入したマラニョンは日本人にはあまりいない「とにかく相手の嫌がるところ」で積極的に攻撃を仕掛けてくるタイプに見えました。ボールがあるところでも、ないところでもひと癖、ふた癖ある感じはツエーゲン金沢にとってやや諸刃の剣な感もありましたが…。

昨年16得点の184cmの佐藤の存在もありますしね。高さを意識した3バックだったかもしれません。

次節の対戦相手である甲府にも184cm金園、湘南から移籍してきた186cmのジネイが前線にいます。空中戦を考えると、3バックのほうが安定するかもしれません。

しかし、今季の甲府は開幕から試行錯誤はあるものの基本ワントップのようなので、枚数合わせだけで考えると4バックもありそうです。

アビスパ福岡は3バックのチーム

4バックと3バックを併用しているアビスパ福岡ですが、この数年個人的にはずっと「3バックのチーム」だと認識しています。

なぜなら、3バック適性の高い選手が多いから。

選手評価の中にも書きましたが、堤、實藤、駒野、鈴木惇は明らかに3バックの方が適正がある気がしています。

岩下はキャリアの多くが4バックのチームなので、4バックが慣れている気もしているのですが、3バックの中央というのは岩下のプレースタイル的にもやりやすいんじゃないかなと感じているので岩下も実はそうなのかも…。

攻撃陣はというと、そこまでフォーメーションには縛られていない気もします。石津はサイドでも中央にポジション取りますし、石津が動けば松田は左右関係なく動きますし。ドゥドゥはサイドに流れるタイプ。

一応、3-4-2-1 ということですが、アビスパ福岡の場合はほぼ 3-4-3 かなとも思います。

セカンドトップ2枚と見るこもできますが、ここにベストマッチする選手が不在な気も。かといって、3トップのワイドかというとまたそうでもないような。

前線のワイドなポジションでユ・インスが入ると面白いと思うんですけどね…。

去年に引き続きアビスパ福岡の攻撃のポイント

去年の前半に個人的に提唱していたアビスパ福岡が狙うべき戦術として

ゴール前を突破するためのポイント。ウェリントンの高さ頼みにせず、この赤丸のエリアで攻撃の基点を作るべきだと考えていました。

かつてのアビスパ福岡元松田監督の戦術、言葉をかりまして「ポイント・D・ポケット」と呼んでいましたが…。昨シーズンの後半ほとんど言うことも無くなっていました。

しかし、今季は空中戦ではなく、地上戦が非常に多くなっています。

ボールを回して勝負するのであれば、「ポイント・D・ポケット」のエリアで勝負することも増えそうです。甲府戦ではドゥドゥが出場できないので、トゥーリオ・デ・メロかもしれませんが、大柄ですがクイックネスはウェリントンよりありそうです。足元も巧そう。となると、基本的な考え方は変わらないと思います。

実際、試合の中でアビスパの「地上戦」における狙いを見てみますと。

前半始まってすぐですが、アビスパはサイドアタックが、だいぶタッチライン際に人が寄るなと感じていました。

タッチライン際にたまたま人が入り込んでいるだけだと思っていたんですが…。よくよく見てみるとある程度狙っていた形かもしれません。

上の場面がわかりやすいのですが、ゴール前の選手はややファーサイドに。

サイドの選手はタッチライン際に集まっています。

その結果、ゴールとタッチラインの間(いわゆる「ポイント」)付近にスペースが。

実際このシーンでも鈴木惇がスペースに走り込んでいます。

静止画ではわかりませんが、このとき駒野と石津が内側をしきりに確認していたので、この形は狙っているんじゃないかなと思った次第です。

また別のシーンでも。

逆サイドからのサイドチェンジでしたが、中央にいた石津が全力でタッチライン側のスペースへ駆け込み、それを見た實藤も石津をと駒野をフォローするようにタッチライン際へ。

ウォンも逆サイドから走ってきて、ゴールエリアの角のスペースを指差して走り込もうとしています。

前線はファーサイド側に構えて、鈴木惇がニアのスペースに走る。これも全く同じ形ですね。

ただ、決定的なシーンまで持ち込めなかったのはちょっと心配ではあります。最後の密集地での精度だとは思うのですが…。

人のふり見て?

この日の試合の入りは、球際でボールを取れていたので、アビスパ福岡ペースで試合をすることができました。

ただ、金沢が前半イマイチボールを抑えられないのは、パスミスの多さもあるんですが…。中盤の選手の距離の詰め方が甘かったのかなと。

アビスパ福岡の最終ラインにボールが入ったシーン。

金沢のFW2人はすぐさまプレッシャーに走るのですが、2列目は完全に止まっています。全体でラインを上げないまでも、誰か一人が鈴木惇と距離を詰めても良いのかなと。詰めないわけではないんですけど、ちょっと遅い。

そのためここのスペースで鈴木惇とウォンがゆるいプレッシャーしか受けないので、パスを回されてしまいます。ボールがこぼれてもアビスパのほうが先にボールに触れてしまう。

という悪循環を作っていたように思います。

ただ、これはいつか来た道で、昨年はアビスパ福岡もしばしば発症していた症状。

今季はまだ顕著に発症していませんが、こういったところでズルズルしてしまうと相手にペースを握られてしまいますね。

ウォン・ドゥジェ負傷退場後

前半の競り合いで負傷退場してしまったウォン・ドゥジェ。

この日のベンチにはボランチ経験者としては田村、城後、山瀬がいた訳ですが。

井原監督の選択は森本投入で、石津を下がり目に配置しての対応でした。正直これは驚きました。

結果的に3枚の交代枠を森本、トゥーリオ・デ・メロ、エウレーと使い切りました。

攻撃的な選手でカードを切り続けた井原監督。それだけ2点目にこだわったのかもしれません。

ウォン不在で守備フィルタが緩む

石津と鈴木惇がボランチの位置で動く形になったわけですが、前半は鈴木惇がやっていた役割を石津が。

ウォン・ドゥジェがやっていたことを鈴木惇がという役割になったように見えます。

しかし、鈴木惇にウォン・ドゥジェの守備を求めるのは酷です。

前半、相手にボールを運ばれ攻撃されるシーンがありましたが、ウォンが対応する場面が多かったです。

しかし、後半はウォン・ドゥジェがいないため、守備が手薄になります。

相手の守備から攻撃に転じるいわゆる「ポジティブチェンジ」において、ウォン・ドゥジェは相手との距離を詰めるのが巧い。

そのため、前半は相手が攻撃に転じても、ボールホルダーにウォンがチェックを仕掛け金沢に攻撃時のスピードを与えませんでした。

しかし、鈴木惇になると、流石に寄せが甘い。

相手がパスする余裕がある状況でボールを持たれてしまいます。

こうなると、相手の攻撃にはスピードが出始めます。これは体感ですが、金沢戦は前半と比べ後半は縦へ早い攻撃を受ける回数が増えました。

ウォンが出場していれば、全部ではないにしろいくつかその攻撃を未然に防ぐ、攻撃に移られてもスピードを殺すなどの対応が出来たように思います。

石津と、鈴木惇のボランチは見ていてややドキドキではあったのですが、井原監督は今季は「攻撃」に徹するという気持ちの現れかもしれません。

とはいえ、少なからず守備面でギャンブル仕掛けていたと思うので、もっと攻撃面で成果が出ればよかったんですが…。

鈴木惇の先制点

開幕戦からミドルレンジでのシュートを狙っていた鈴木惇。その成果がでました。

強い風のせいなのか。

一瞬DFの体がGKのブラインドになって目測を狂わせたか。

ファンブルしたボールがゴールに入りました。

狙わなければこういったことも起きないですし、鈴木惇は攻撃が売りなだけにシーズン早い段階でゴールが生まれたのは今後へも良い影響がありそうです。

金沢のペースで後半始まっていただけに、タイミングも良かったです。

この先制点のおかげでブロックを作って落ち着いて守備できるようになりました。

そして、やや後ろで守備できるようになったので、縦に早い攻撃をされる問題も解消したように思います。

決勝点なので、試合を決めた1点でしたが、試合の流れを考えると1点以上の勝ちのある得点だったように思います。

鈴木惇はお子さんが生まれたということですが、幸せなところに幸運はやってくるのかもしれませんね。

攻撃の連携はまだ発展途上?

前半は中央にいることの多かったドゥドゥですが、後半それも点をとってからだいぶサイドに流れるようになりました。

これは、チームとしての約束事というより1点取ったのでドゥドゥ個人が好きな動きを始めた。というようにも見えました。

特に左サイドの展開でワイドに張るドゥドゥ。

別に悪いことではないと思うのですが。

周囲がこれに対してノーアイディアな気がしました。そのためにドゥドゥの個人的な判断なのかなと。

ゴール前スペースが空いているだけに、サイドで勝負したドゥドゥが抜け出せば絶好のチャンス。

相手のDFも揃ってませんし。松田が走り込めば面白いのですが、後半65分ともなるとさすがにシンドいか…。

石津も下がり目のポジションになっていたので。ドゥドゥが流れると中が薄いというのは仕方ないのかなとは思いつつも、ここ詰めきれなかったことが追加点取れなかった1つの要因ではないかと。

流れるなら、流れるママよ?トゥーリオ・デ・メロとドゥドゥ。

個人的には、ドゥドゥをトゥーリオ・デ・メロと入れ替えてみたかった気もしますが。

ドゥドゥが流れるなら、流してしまえよ。ということなのか。

松田とトゥーリオ・デ・メロをいれかえ、ドゥドゥを左サイドへ。

中央に配置されたトゥーリオ・デ・メロですが、こうなってくるとシンプルなロングボールを収めたり、ポストプレーの場面を見ていたいのですが…。

うーん。そんなに競り合って勝てない…?

ヘディングしてもそんなに精度がない?

サイドから内側の鈴木惇にボールが入るのを予想して、DFの前にでてポストプレーの体制を作ろうとするのですが…。

きっちりDFを剥がしていたり、ポジショニングは巧いなと思ったものの…。

鈴木惇は感じていなかったり。

ウェリントンにしてほしいプレーはこれ。

というのは、今更ながらですが、ゴール前でポストしてくれれば石津や鈴木惇はもっと活きてくるはず。

しかし、トゥーリオ自身もキャンプから調整が遅れているということでしたが、チーム内の連携もまだ構築できていないのかな?

という印象です。

甲府戦ではドゥドゥの不在が確定しているので、トゥーリオに期待したいのですが、まだ「本当に大丈夫?」感は拭えず。

動きを見ている限りウェリントンよりクイックネスはあるし、足元も下手じゃなさそうなので「ウェリントンのような役割」と言われ続けていますが、ウェリントンとは違う良さを見せてくれそうなのですが…。

結局0-1で試合終了

勝利しているので、結局という表現は最適ではないと思うのですが。

試合終盤は金沢もミスが多く、押し込みに迫力を欠きました。

そんな金沢にカウンターであわやというシーンもなかったアビスパ福岡。

という感じです。

やや低調な展開になってしまったのではないでしょうか。

次節は昇格争いのライバル、ヴァンフォーレ甲府との対戦となります。

甲府は開幕戦で大宮アルディージャから1点取っただけで、その後無得点。J1降格組だけに、力の違いは見せ良いスタートを切りたかったはずですが…。

ここまでは攻撃に課題があるようですが、アビスパ福岡戦は復調のきっかけにしたい対戦だと思います。気合い入れて挑んでくるでしょう。

ホームとはいえ、ホーム戦が苦手なアビスパ福岡。ちょっと厳しい見方かもしれませんが、京都戦、金沢戦と「低調」だっただけに…。

ここはもう一度気を引き締めて「ドゥドゥ不在」でもこれだけできるというところを見せてほしいですね。

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