【アビスパ福岡を分析するブログ】やっぱり課題は「ボールを持たない」相手への対応?得ようするならまず与えてみよ?松本山雅戦から水戸ホーリーホック戦の課題を考えてみる

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手は手でなくては洗えない。得ようとするならまずは与えてみよ

個人的には「座右の銘」といえるほどよく使うゲーテの格言です。

解釈としては、いわゆる「give and take」の精神でしょうか。

文頭にある「手は〜」の下りが、「自分の手をキレイにする」には、まずは「自分の手で洗う」ことをしなくてはならないと。

つまり何をするにしても人に期待してないで、自分から動け。

ということかなと解釈しています。

いきなり格言の話から入りましたが、その心は一旦置いておきまして。本題に入りますが。

直近の試合も調子がよく、ホームで圧倒的に強い松本山雅FCとの対戦を迎えたアビスパ福岡。

大分と岡山が直接対決ということもあります、この試合はシーズン通してみたときに、非常に重要な試合になるだろう。と、前回のブログでも予想しておりました。

愛媛FC戦

【アビスパ福岡を分析するブログ】愛媛戦の後半は稀代の凡展開?それとも新しアビスパ福岡の形?第14節アビスパ福岡vs愛媛FC戦を振り返る
アビスパ福岡としては「得意な展開」となった愛媛戦 前回の記事といっても土曜の午前中に公開しているので、岡山戦の振り返りからすぐさま愛媛...

実際、大分と岡山が引き分けたので、アビスパ福岡としては勝っておきたい試合でしたが…。

結果は0-1と敗戦。

うーん。イマイチ今年は…。いや、昨年からどうも勝負良いところがあるかなと思いつつ。松本山雅FC戦を振り返ってみたいと思います。

アビスパ福岡のフォーメーション

4-4-2 で試合をスタートさせたアビスパ福岡。

まずは輪湖の怪我が重症じゃなくてよかったです。

そして、個人的にはほぼベストの布陣かなと。

前回、駒野と實藤の序列について軽く触れましたが、今回も實藤が先発。

理由としては、實藤の高さとゴール前に入るインナーラップ。

ドゥドゥやらが開きたがるのですが、内側に切り込むなら駒野より實藤の動きの方が巧い?かつ高さは活きる。

あと實藤はスペースに走ると言うよりは、ボールを繋いで「押し込み」ができる。

駒野はどちらかと言うとスペースがあったほうが活きるタイプ。ドゥドゥやら、ユ・インスが張り出す右サイドでは實藤の方がマッチしそう。

というのが個人的な見解です。

もともと3バックでは實藤のこの押上のための動きが効いてることあったんですが、4バックでも今は求められている感じでしょうか。

そして、中央に枝村。

個人的にはウォン・ドゥジェが不在の中盤で一番気の利く枝村が入るのがベストかなと思っています。

また、鈴木惇が動きやすいのも枝村じゃないかなという気もしています。

相手にボールをもたせたのか

最初にゲーテの格言を上げましたが、その心は。というところなのですが。

この日のポイントはアビスパ福岡は相手にボールをもたせたのかということかなと。

試合の序盤は両チームともハイプレスな感じで入りました。

しかし、その状況が試合終了まで続く個はなく、時間としてはドゥドゥがスラインディングで足をかけてイエローカードをもらうシーンくらいまででしょうか。

そこまではアビスパ福岡は積極的に前線から守備を仕掛けていましたが、徐々に4-4-2でブロックで引いた形を取り始めます。

1試合ぶっ続けでハイテンションでプレーできるわけじゃないのでどこかで落ち着かせる必要もあると思います。

ただ、ここから松本にボールを持たれてしまいます。いや、ある程度持たせたのかな…?

松本はどちらかと言うと、ボールを「持たない」チームだと見ています。

ボールをもったら前線の高崎めがけて長いパスを入れたり。

その後ろからスピードを活かして走り込む前田大然や、セルジーニョのスピードで「縦」に攻撃を仕掛けて来るチームだと思われます。

ボールを持ってパス数とタッチ数を多くして戦うタイプではない。

そうした松本山雅にボールを「持たせた」ことは果たして狙いだったのでしょうか…。

これまでアビスパ福岡は相手がポゼッションしないチームだとポゼッションを意識した試合運びを見せることも多かったのですが…。

あまり良い結果が出ませんでした。

なので、ポゼッションしないチームは苦手だと個人的には感じていました。

そこで、一つの案として「持たない」相手にも「持たせてしまう」のはどうだろうと、思ったりもしていました。

つまり、ゴールを得ようとするならまずボールを「与えてみよ」って話ですね。

ボールは奪ってマイボールにすればよい。相手にボールを与えて自分たちの得意な形に持ち込む。そういった戦術もありじゃないかなと。

しかし、鈴木惇のTwitterを見る限りだと、松本山雅にペースを握られてしまったことを敗戦の要因に上げているようです。

とはいえ、明らかにブロックを作ったスタイルで相手を待ち構えていたので、「そこからそもそもボールをもたせる意図はなかった」なんてことはないはず。

ある程度相手にボールを持たせたことは事実だと思いますが…。ボールをもたせた結果、ペースも渡してしまった…。

では相手にペースを握られてしまった要因て何だったのでしょうか。

そこは個人的に見ると、守備から攻撃へ移行するための「ポジティブチェンジ」を封じられたことだったかも知れないなと。

ポジティブチェンジで問題を抱えてしまった2点

では、アビスパ福岡が「ポジティブチェンジ」がうまくいかなかった点を上げるとしたら2点あるかなと考えています。

  1. ボールの奪いどころで戦えなかった
  2. ユ・インスを封じられた

と言った感じかなと。

開幕戦でもそうでしたが、アビスパ福岡の今シーズン序盤でポジティブチェンジを支えていたのはユ・インスでした。

怪我でそうそうに戦線から退場してしまいましたが、復帰後はユ・インスから始まる攻撃というのも多くなっていました。

しかし、さすがに他チームもこの展開を見ていると思われますので、ユ・インスを警戒しています。

ユ・インスが前ほど存在感を示せない試合も増えている印象もありましたが、松本山雅戦ではきっちりその傾向がみてとれたように思います。

前節の愛媛戦のようにある程度仕事をさせてもらえると、本人もゴールを取りましたが、きっちり勝ち切れる試合ができるんですが。

守備の面でもユ・インスが相手のウィングバックにかなり引っ張られていました。サイドの1対1で簡単に抜かれちゃうシーンも多かったですね…。

これを見せられると、この試合は4バックではなく、3バックでも良かったんじゃないかなと言う気もしたり。

ウィングバックが高い位置をとる場合にユ・インスは守備を見るように指示されていたのかも知れませんが、かなり低い位置で守備をするシーンが多かったです。ここは攻撃に置いてマイナスだった気もします。

また、攻撃のときにも相手の守備にきっちり付かれていました。

前半20分ぐらいのシーン。

ユ・インスのパスカットからカウンターのシーン。

ユ・インスにすぐさまウィングバックが追走して、ドゥドゥを松本山雅のパウリーニョが追走。

ここでドゥドゥの対応をセンターバックがしてくれるとありがたいんですが、きっちりスペースを消す動きに集中できています。

松本山雅の守備はアビスパ福岡の攻撃の軸に仕事をさせないという意識が強く感じられました。

また、松本山雅は攻撃をほぼ前線の3人とウィングバック+1 というほぼ4枚に限定。カウンターを受けそう内地では確実に6人が戻れる状況を作っていました。

ロースコアな展開になりそうな予感は序盤からありましたが…。

カウンター戦術に入ったアビスパ福岡としてはここでリズムを作れないと正直シンドい。これが、松本山雅にペースを握られた要因だったように思います。

個人的には、もう少しドゥドゥとユ・インスに「追走」してくれる選手がいるといいんじゃないかなと思うのですが…。

ドゥドゥとユ・インスの二人がサイドに流れ始めたときに、この画像で言えば「主審」が走ってるくらいの位置に誰かついてほしい。

このシーンであれば、少し奥にいる鈴木惇なのか、画面上には出ていませんが枝村か。

チームの役割もあるとは思いますが、個人的にはこのシーンは鈴木惇にもうちょっと走って欲しかったかなと。

鈴木惇はこの展開でもっと中央から右に入っても良いと思うのですが、試合を通して左に寄っていることが多いような…。

サイドがダメなら誰かが内側でリターンを受けて中央へ向けた攻撃に切り替えてあげたいでのすが…。實藤が間に合えば良いんですが、スピードのある展開だとなかなか難しい。

結果としては、このあとドゥドゥはこの状況からボールを運んでサイドからのクロスまで持っていくので、そのへんは流石ですが…。

もう少し、中盤でプレスを仕掛けても

リトリートしながら、中盤でパスコースを消して縦パスを封じて行くのはアビスパとしては得意な展開ですが…。

とはいえ、もうひとつレベルを上げないとこれから先、もうひとつ上に行くのは難しのではないかと。

この試合で松本山雅は4-4-2のブロックがサイドに寄せたときの逆サイド。

ここに早い展開でボールを入れて基点を作ることを狙っていたと思うのですが…。

その展開において最終ラインからのドリブルを簡単に許すシーンがちらほら。

アビスパのブロックは確かに縦パスを入れさせない形はありますが、この試合では最終ラインからスルスルッと上がってくる相手への対応に脆さがあったような気がします。

鈴木惇がこの手のプレーにはスルスルっと中盤から上がって対応することもあるのですが、左サイドの枝村、ユ・インス側ではちょっと対応が良くなかったかも知れません。

サイドに入れられてしまうと、致命的にはなっていませんでしたが、簡単にゴール前まで持って行かれていたので…。

サポーターズミーティングで話された「高い位置」

いきなり話をシーズン前に戻してしまいますが。

今季のオフシーズン中にアビスパ福岡としては初めての試みであるサポーターズミーティングが行われました。

そこで鈴木強化部長は昨年のプレーオフの名古屋戦のように積極的に前にでてプレーするスタイルに可能性を感じたとの発言がありました。

つまり、ハイライン・ハイプレスですね。

この戦術をもうちょっと積極的にやっても良いんではと思っているんですが…。ただ、この暑い時期になってくるとスタミナ面のことも考えなくてはならなくなってきますが…。

そもそもチームに合わないですかね…。

直近の試合アビスパ福岡はハイプレスと言うよりは「4-4-2」のブロックで相手を待ち構えるケースが多いように思っています。

今季ブログの中で何度も「マンチェスター・ユナイテッドに似ている」と連呼しているのはこのシーズン初めに発言された「ハイプレス・ハイライン」への皮肉だったりもするんですが…。

まあ、チームに最もフィットする戦術を採用することがベストなのでチーム事情によって、そのへんが変わることは全然良いんですけどね。

個人的にはモウリーニョやシメオネのサッカーが好きなのでそれはそれでいいんですが、「ハイライン・ハイプレス」ってのも見てみたいという思いもあります。

松本山雅戦をハイライン・ハイプレスで戦うべきだったとも言い切れませんが…。

リトリートして、相手のボールを持たせた割に中盤でのプレスが弱かったり、セカンドボールを拾えず連続攻撃されるくらいなら…。

と、思ったことも事実。

【岡山戦】

【アビスパ福岡を分析するブログ】愛媛戦はポゼッションを重視しない相手への対応が鍵?岡山戦から読み解くアビスパ福岡が苦手にするチーム 第13節岡山ファジアーノvsアビスパ福岡
上手くいかないこともあるさ 連休中の連戦の最終戦。 3位、4位の対決となった岡山ファジアーノとアビスパ福岡の対戦。 両者と...

岡山戦でもリトリートしつつも中盤を飛ばすパスを入れてくる相手の対応に後手に回ってしまいました。

リトリートしているところに突破を試みてくるチームには相性良いですが、引いたアビスパ相手に策を練ってくるチームにはコロッとやられている気もします。

こういったところの対応力を上げていくことが今後の課題かも知れません。

セットプレーについて

後半は細かくパスを繋いで攻め込むシーンも増え、カウンター及びタテ狙いだけの状況からちょっと代わったかなと思ったんですが…。

松本山雅の方が良い形作れていましたね…。

攻めに出たアビスパ福岡でしたが、結果的に松本山雅にペースを持って行かれてしまったかなと。

失点シーンもカウンターからのコーナーキックでしたし。

岩下の出した足に一度当たってましたかね…?とはいえ、岩下がマンツーマンで守ってましたし、何のフェイントもなく動いている相手に置いて行かれている時点でいろいろとアカンのですが…。

対人に強いタイプじゃないのは外国人選手相手の対応を見てもまあ、明らかですが…。

CBにフィジカル強い外国人入れるべきな気もしますが…。

逆に、セットプレーの機会に全くと言ってチャンス感がないアビスパ福岡。

今回の試合はセットプレーの差で負けたといっても過言ではないかも知れません。

アビスパ福岡のセットプレー(コーナーキック)の狙い

良い機会なので、ちょっとアビスパ福岡の攻撃時のセットプレーの狙いを見てみたいと思います。

とりあえず、今回の試合を対象に見ますので「マンツーマン」で守備でコーナーキックを守る相手に対する攻めです。

基本的にボックス内には「6人」が入ります。

これは人数的には「強気」な設定です。松本山雅は「5人」です。

この試合の松本山雅のゴールシーンをみてみると、ちょっと見にくいですが…。

松本山雅は5人がゴール前に入り込んでゴールを狙います。

しかし、アビスパ福岡は6人。一般的には5人らしいのですが、一人多いのです。

高さがないことを意識しているのかもしれません。人数をかけてそのへんをフォローしているのかも。

アビスパ福岡は見ている限り井原監督が言う理想のチーム「アトレティコ・マドリード」には似ていないと思いますが…。

このコーナーキックで6人をペナルティエリア内に送り込むのは似ています。

とはいえ、決まりませんね…。

6人の基本配置はGKの前に3人。ペナルティエリア中央付近に3人。

ざっくりですが、図にするとこんな感じ。

松田ないし、ユ・インスはGKの前に陣取ってGKの動きを制限しています。

森本は必ず「ニアサイド」に陣取ってニアのボールに合わせようとしますが、基本的には囮。

ターゲットは岩下、篠原なのですが…。

図で見るとこんな感じ。

森本はニアへ流れる。

ユ・インスはGKの前で動きを抑える。

松田はゴールから離れるようにマークを引きつけて、岩下、篠原のためにスペースを空ける。

ドゥドゥは密集地から離れることで相手のマークを引き剥がす。合わせて、セカンドボールやボールがそれた場合のプレーを意識した動きじゃないかと見ています。

松田、森本が動いて作ったスペースに岩下、篠原が侵入してゴールを狙う。といった感じです。

スペースを開けようという意識もあるようですし、それに合わせて全員が動いているようには見えます。

理屈だけで考えれば、精度の高いキックのある鈴木惇含め、きっちり合えばゴールできそうですが…。そんな予感が全くしません。

問題点はターゲットになっている岩下、篠原がコーナーキック、セットプレーで点を取るタイプじゃないのかなと…。他に適任がいるようにも思えないのが苦しいところですが…。

世界的にも珍しい「セットプレー専門のコーチ」と言われるジョバンニ・ビオさんもセットプレーからのゴールでは「戦術・戦略」だけでなく、ターゲットマンの資質の重要性を上げています。

工夫だけでは限界もあるという話ですね。

トゥーリオがいればまだ状況違ったでしょうか…。

トゥーリオは前に比べたら、ちょっとはチームに馴染めた?

後半から出場したトゥーリオですが、前ほどフィットしない感じもせず。あくまで相対的にみてですが。

サイドにボールが展開すると、ファーサイドにポジショニングしながら、クロスが入れば相手の後方から前に出て勝負する。

という、かつてウェリントンがしていたような動きをしていたように思います。

トゥーリオがこの形のプレーが得意なのかどうかは謎ですけど。

やっぱり縦ポンなパスをさばくのはやっぱり巧くないかな…。

ただ、状況切迫した状況だけでなくスターターでプレーするのも見てみたいかな?

とは思えたので、トゥーリオ自身それなりに良い方向へ向かっていたら良いなと。

ちなみにですが。セットプレーの守備の場面では、トゥーリオがニアサイドを抑えていました。

コーナーキックなどでは「ニア」に空中戦に強い選手を置くのがセオリーらしいです。

セオリーということもあるかもしれませんが、個人的にはトゥーリオのような上背のある選手がニアにいると安心感あるのは、気のせいってこともないような…。

水戸ホーリーホック戦の課題は?

水戸ホーリーホックも「ボールを持たない」傾向にあるチームです。

さて、改めてポゼッションを取りに行くのか。

それとも相手にボールを与えてみるのか。

もちろん、単純にポゼッションだけで判断できることでもないとは思いますが…。

個人的には、リトリートしつつ、もうちょっとだけラインを高めにして中盤でのプレスのテンションを高めに設定してはどうだろうと思います。

水戸戦の戦い方をみれば、井原監督がどう松本山雅戦を見たのか、わかるような気もします。

シーズンも徐々に中盤へと差し掛かっているわけなので、「松本山雅戦と何も変わってない」なんてことは勘弁してほしいですが…。

あえてポゼッションを取りに行くのなら試合の頭からトゥーリオを使ってみるのも面白い気もしますが…。

トゥーリオが出てくると、空中戦を意識した展開になりやすいですが、森本くらいのイメージでプレーしてみた方がトゥーリオのプレースタイルに合うような気もします。

逆に、カウンター狙いで行くなら、トゥーリオはないかもなー。

そういう意味では水戸ホーリーホック戦は松本山雅戦の「おさらい」の試合とも言えそうです。

セットプレーは…。うーん。この短期間でどのくらい改善できますかね…。とはいえ、やり方と言うより資質の問題が大きく影響しているような…。

ここもトゥーリオがいてくれたらまだだいぶ良い気がするんですが…。とはいえ、「トゥーリオいいじゃん!」というシーンがなかなか見えてこないのも悩ましいですね…。

とはいえ、連敗は厳しいので、きっちり勝ちにいきたいところです。

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