【アビスパ福岡を分析するブログ】井原アビスパの生命線は今も昔も「カウンター」。海外トレンドから見ても意外と面白んだぞ!と強がってみる【第10節】アビスパ福岡vsジェフユナイテッド市原・千葉戦

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良い形で連勝したように思えるけどジェフ戦は意外と危うい?

レノファ山口戦で良い形が出来たアビスパ福岡。

個人的に残念なのは石津を外してバランスがようやく取れるというのが昨年の二の舞いな感があって残念ではありますが…。

今節の対戦相手はジェフユナイテッド市原・千葉。

フアン・エスナイデル政権2年目ということで、昨年から積み上げをしてくるだろうなと予想していました。

アンヘル・ロティーナ政権2年目を迎えた東京ヴェルディと合わせて今季非常に強力なライバルになると思っていたのですが…。

ヴェルディは上位に来ていますが、千葉は調子が悪いようで、これはちょっと予想外の展開。

甲府、大宮となかなか順位が上がってこないのも意外ですが…。

そんな大宮戦でもきっちり苦戦して敗戦してしまったアビスパ福岡としてはどちらかといえば、「調子悪い」部類に入るわけで。

今後チームを上昇気流に乗せるためにしっかりと勝っておきたい対戦だったと思うのですが…。

結果は3-1での勝利。

ジェフのDF陣がファールにオウンゴールと、一人相撲を取ってくれた感もありますが…。

ようやく今季の形が見えてきた気もする第10節アビスパ福岡vsジェフユナイテッド市原・千葉を振り返ってみたいと思います。

アビスパ福岡フォーメーション

レノファ戦が良い形が作れていたので、そう大きく変えては来ないと思っていましたが。

前節から引き続き4-4-2を採用してきた井原監督。

レノファ山口戦で枝村がそつなくセンターハーフをこなしたので、今節センターハーフをどうするかが気になるところでしたが、枝村ではなく山瀬が出てきました。

枝村はベンチにも入ってないので、フィジカル的なトラブルでしょうか。

個人的には枝村の「気が利く」プレーは非常に良かったと思いますが、井原監督がそのへんをどう感じたのか。

攻撃力などで考えれば山瀬に分がありますし、今季キャプテンを置かないという方針のアビスパ福岡ですが、チーム内で冷静に周りに声をかけれているのはなんだかんだ山瀬な気もしています。

総合的に見て枝村に劣るかといえばそんなことはない山瀬。

この試合では右サイドバックには實藤が入っていますが、昨年とは違ってベテランはターンオーバーを使って起用するということでしょう。

今後もセンターハーフは山瀬と枝村の使い分けをしつつ、ウォン・ドゥジェが帰ってきたら…。ウォン・ドゥジェなのかな…?

鈴木惇が前に出れるようになったことが今のチームのストロングポイントにも思えるので、その良さを消さずに、自分の良さも出せる相棒が決まるといいのですが。

また、GKに圍(かこい)が出てきました。個人的には期待したいGKなので、ぜひ頭角を表してほしいところですが…。

読み方をあえて書いたのは個人的な注意喚起も込めて。最初に「その?」と読んでしまってからついつい彼を「その」と言ってしまうので…。

控えでは木戸がベンチ入りするようになりました。

正直、年明けの練習で見たきりではあるのですが、その際は守備の動きがちょっと時間かかりそうだなという印象でした。

しかし、ベンチ入りしているということは状況によっては投入する可能性があるということでしょう。

チームにフィットしてきているのかもしれません。それはそれで楽しみです。

一方でトゥーリオが消えてしまいましたが…。これは、今シーズンこのままということあるかも…。

ジェフの高いラインをどう攻略するか

前回の記事でも軽く触れましたが、ハイラインで押し上げてくるジェフの最終ラインをいかに攻略するかがポイントと見ていました。

ドゥドゥとユ・インスのスピードは武器となると予想していましたが、松田が開始早々高いラインの裏を取ることに成功。

輪湖から出たロングボールに対して、ジェフ2番のゲリアがボール処理を誤った感もありますし、松田を捕まえるという意識もちょっと薄かったか。

アビスパ福岡としてはややルーズとも言えなくない守備からチャンスを得ました。

結果、抜け出た松田に対応したジェフ3番の近藤のファール(ハンド?)を誘ってPKと試合開始早々センターバックにイエローカード。

ジェフとしては最終ラインのミスから失点した感じですが、なんかこのシーンからジェフの調子の悪さを象徴していたような…。試合前ながら4番のエベルトはピッチに倒れ込んでいましたが…。チェンジスローもありましたし。ジェフの最終ラインはなんだか落ち着きがなかったですね…。

結果としては松田が得たPKを森本が沈めてアビスパ先制。

非常にあっけないといえば、あっけない展開ですが、こういう展開になるとむしろポロッとやってしまいそうな不安定さがあるのがアビスパ福岡なんですが…。

1失点の意味

案の定と言っていいのか判りませんが、良い時間帯に先制したもののあっけなく失点してしまうアビスパ福岡…。

3-1で勝ちはしましたが、この展開はイケてない。

失点シーンですが、岩下がもうちょっと早く詰められていたらというのもなくは無いのですが…。

その前の山瀬がどうなんですかね…。

右サイドからの弾道の低いクロスに飛び込んだ山瀬。

最終的にゴールを決める船山の近くにいたのが山瀬だったんですが、ボールに飛び込んだおかげで死に体で転がってます。

体投げ出したなら触るべきでしょう。

【2017年プレーオフ名古屋戦】

【アビスパ福岡を分析するブログ】惜しくもJ1昇格ならず。試合内容は悪くなかったけど。だからこそあえて厳しい視点でプレーオフ名古屋グランパス戦を振り返ってみる
残念ながらJ1昇格とはなりませんでしたが… J1昇格をかけた名古屋グランパスとの大一番。 残念がらスコアレスドローということで、...

去年のプレーオフ名古屋戦でも山瀬はやや強引かつ、相手にかわされて自由とスペースを与えるだけのスライディングタックルを仕掛けるシーンが何度かあったんですが…。

安易にスライディングしてしまうと、死に体で転がるだけです。山瀬が立って対応していれば、ラリベイから船山への折り返しのパスに対応できていたはずです。

ゴール前で体なげだすなら、ボールに絶対触ってよ…。と、思ったシーンでした。

山瀬については記事の序盤で枝村と比べても総合的に劣ることはないと言いましたが、ときどき見せる守備の危うさはあるなあ…。

岩下が相手との距離を詰めるのが一瞬遅れた気もしますが、個人的には簡単に体を投げ出した山瀬のミスのほうが失点を招いた責任は重いのではないかなと思っています。

守備のことを考えるとやっぱりウォン・ドゥジェが帰ってきたらセンターハーフにはウォン・ドゥジェが収まるべきなのかもしれません。

勝利したとはいえ、この失点は反省点が多いシーンじゃないかなと思います。

圍に期待したい

そして、圍。

この失点を「圍が悪い」という気はまったくないのですが。

ただ、杉山から正GKを奪うためにも失点シーンのシュートは止めて欲しかった。というのが個人的な思いです。

控えのGKが現在のGKからポジションを奪うには、かつて中村航輔がアビスパで正GKを担うようになったときのように「輝き」を放つ必要があると個人的には思っています。

古い話をすれば、横浜マリノスや日本代表で川口能活が松永成立を越えていったように。

横浜フリューゲルス時代に楢崎正剛が森敦彦の出場停止に代わって出場し、無失点記録を作ったり。

輝きは派手なセーブや圧倒的な安定感だったり、何でもいいんです。

とにかく「あれ、杉山より良くない?」と、誰もが思ってこそ入れ替えが行われるポジションがGKだと思っています。

その輝きを放つチャンスがこの失点シーンだったんじゃないかなと。

GKらしいと言ってもいいぐらいに恵まれた体格を持ちながら圍がFC東京、セレッソ大阪となかなか正GKを奪えなかったのは何かが足らなかったのか。

大学卒業からすでに5年目。GKはフィールドプレーヤーより選手生命は長く、どのポジションより「代えにくい」ポジションでもあります。

なかなかチャンスが巡ってこないということもあるかもしれません。

フィジカル的なポテンシャルは高いと思います。キックも高い弾道も、低い弾道も、グラウンダーも使い分けるあたりは若い世代のGKです。キックは杉山より良かった。

とっさの判断なのか、細かいポジショニングなのか、それとも経験が足らないのか。この試合からはちょっと判りませんでした。

もちろん船山のシュートもココしか無いようなコースに飛んでるんで…。難しいとは判っているんですが。

杉山と比較しても遜色は無いようにも見えました。事前のプレーでファールがありましたが、相手のヘディングシュートをファインセーブしたシーンもありました。

だからこそ、クリーンシートで行きたかった。

この試合圍を杉山に代わって先発起用した意図がターンオーバーなのか、圍を起用していくきっかけなのか(中村航輔を井原監督が起用し始めたのも5月連休くらいからだったんですが)。そこは判りませんが、非常に期待しているだけに、また出場の機会があるはず。

個人的ですけどGK好きの感覚として、圍には何かやってくれそうな予感があるんですよね。ぜひ頑張ってほしいなと思います。

タテに早い展開のアビスパ福岡にポゼッションはいらない?

レノファ戦もジェフ戦もアビスパ福岡はポゼッションは相手の方が高い展開でした。井原監督のサッカーはなんだかんだポゼッションは向いてない気がしています。

Football labさんのポゼッションがタテに長いので、前半だけに割愛して表示しております。

ポゼッションが高くない直近の事例

【Footballlab アビスパ福岡 vs レノファ山口 レポート】

フットボールラボ(Football LAB)はサッカーをデータで分析し、新しいサッカーの観戦方法を伝えるサッカー情報サイトです。選手のプレーを評価するチャンスビルディングポイントやプレースタイル指標、チームの戦術を評価するチームスタイル指標といった独自のデータを開発しています。データを活用してサッカーに新しい視点を提供...

【Footballlab アビスパ福岡 vs ジェフユナイテッド千葉 レポート】

フットボールラボ(Football LAB)はサッカーをデータで分析し、新しいサッカーの観戦方法を伝えるサッカー情報サイトです。選手のプレーを評価するチャンスビルディングポイントやプレースタイル指標、チームの戦術を評価するチームスタイル指標といった独自のデータを開発しています。データを活用してサッカーに新しい視点を提供...

ポゼッションした割にダメな事例

比較対象で2試合出しますが、京都戦や甲府戦ではポジションは相手より高い割に勝ちきれないし、内容的にも良いとは思えない。

【Footballlab アビスパ福岡 vs 京都サンガ レポート】

フットボールラボ(Football LAB)はサッカーをデータで分析し、新しいサッカーの観戦方法を伝えるサッカー情報サイトです。選手のプレーを評価するチャンスビルディングポイントやプレースタイル指標、チームの戦術を評価するチームスタイル指標といった独自のデータを開発しています。データを活用してサッカーに新しい視点を提供...

【Footballlab アビスパ福岡 vs ヴァンフォーレ甲府戦 レポート】

フットボールラボ(Football LAB)はサッカーをデータで分析し、新しいサッカーの観戦方法を伝えるサッカー情報サイトです。選手のプレーを評価するチャンスビルディングポイントやプレースタイル指標、チームの戦術を評価するチームスタイル指標といった独自のデータを開発しています。データを活用してサッカーに新しい視点を提供...

※甲府戦は前半ほぼ互角で後半ポゼッションが高くなってからやられているので後半のポゼッションを表示しています。

個人的には下手にポゼッションが高い展開はアビスパ福岡にとっては「良くない」傾向だと思っています。だから単純に相手にボール持たせろというわけでもないですが。

この日もドゥドゥ、松田、ユ・インスのタテに早い展開で、想像以上にジェフの最終ラインを慌てさせることが出来ました。

ジェフ戦におけるFootball labさんのレポートですが、アビスパ福岡の攻撃の形に多いのが「カウンター」。

このマークは時間帯別に最も多かった攻撃の形の上位3つ表示されるということなのですが、非常にカウンターの割合が多い。

特にユ・インスは何度か右サイドでスペースに入り込めていたので、1点取っておきたかったですが…。

そんなユ・インスが絡んでプレーで山瀬が「うーん」なプレーをしていたので、指摘しておくと。

このシーンは山瀬が振り返ってシュートしてしまうんですが…。ユ・インスがフリーでスペースを狙っていたんですけどね。

シンプルにユ・インスに出しても良かったと思いますが…。山瀬が攻撃的なところで自分を出したいのはよくわかるんですが、ゴール前の「オレがオレが」感はやや心配な面もあります。悪いことじゃないんですけど、プロである以上「ベストな選択」をしてほしいところ。

ジェフ戦の山瀬のプレーをトータルでみて「悪かった」とも言いづらいんですが、山瀬はやや気負い過ぎていた気もします。

アビスパ福岡の理想の形

井原監督、コーチ、選手がどういった攻撃の理想像を描いているかは判りませんが。

個人的にアビスパ福岡の攻撃における理想の形をあげるとしたら。3点目でしょうか。

ドゥドゥは相手と競って、下がり気味にボールを奪いに行くんですが。ボールが出た瞬間に手前の松田、奥の森本、右サイドのユ・インスが一気にトップスピードで走り出すこの感じですね。

最後は鈴木惇が前を向いてラストパス。

この形が作れると非常に心強いです。

海外のサッカーを例に出すと、もれなく「海外かぶれ」「海外と福岡ローカルを比較されてもわからん」とご批判いただくのですが、気にせず比較させていただくと。

この3点目のシーンは非常に現在のマンチェスター・ユナイテッドというか、現指揮官のモウリーニョのサッカーに通ずるところがあるなと思っています。向こうは4-2-3-1だったりしますが、ブロック作ってそこからポーンと早いタテの展開で一気に相手を沈める展開を狙う形は結構似ていると思っています。

また、上記のように前線で突っかけて、タテに早いショートカウンターというのは、モウリーニョに限らず現在はリバプール監督のクロップがドルトムント時代に見せた「ゲーゲンプレス」以降ひとつの潮流を生み出しているのは間違いないかと。

何が言いたいのかと言うと。

大差でマンチェスターCに優勝を持ってかれていますが、プレミアリーグで2位につけているマンチェスター・ユナイテッド。

モウリーニョのサッカーはカウンターがベースですので、「つまらない」とか「アンチ・フットボール」とか言われます。

とはいえトップクラスのリーグでもちゃんと質の高いカウンターサッカーができれば上位に食い込めるというのも事実。もちろん選手の質もありますけど。それは、スペインのアトレティコしかり。今年もバルサに差を付けられていますが、上位戦線に顔を出してきます。現在2位ですかね。

スペインで言うと、ジダンのレアルでさえ4-4-2でガッチリブロックからのカウンター狙う時代ですからね…。

日本代表の皆さんというか、一部の選手はタテに早い展開、すなわちカウンターはお気に召さない方もいらっしゃるみたいですが、私は大好きです。

ハリルホジッチさんがやろうとしていたところとも通じるとろころあるんじゃないですかね。

もちろんそこは「相手」があってのことなので一概に何がいいというわけでもないですが。

海外サッカーの流れから見ても井原監督のサッカーはなかなか興味深いサッカーをやろうとしているんじゃないかなと思っています。

ちょっと?いや、もしかしたら結構?地味かもしれませんが…。

スコア的には良い感じで勝てましたが

ジェフ戦に話を戻しますと、レノファ山口戦から良い形が出来ているとは思います。

ただ、ジェフ戦は厳しく言えば相手の自滅で勝ったようなものだと思います。そういった意味でも得点直後の1失点の場面は非常によろしくないシーンだったと思います。

まだまだ「調子出てきた」と手放しで喜べる状態じゃないような気はしています。ちょっとバランス崩すとガタガタっときそうな予感はしています。

試合の展開として目立ってないものの、この試合の1失点がその予感アリアリなのかなと。

次節。といってももう明日ですがアウェーの讃岐戦。そして、連休の連戦へと入っていきます。

ホームでモンテディオ山形戦、そして現在好調の岡山戦です。濱田、末吉がいますね。J1昇格した年のようにGWの連戦連勝で「手放しで喜べる」ぐらいのチーム状況を見せてくれるとを願っております。

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