今更だけど第20節愛媛FCvsアビスパ福岡戦を振り返り。試合から見える井原監督の充実度?

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アビスパ福岡、祝前半戦首位ターン

この記事を書いているタイミングで、すでに岐阜戦まで完了しております。

ちょっと、仕事が立て込んで、サッカーを見る時間すら無い…。

お仕事がたくさんあることは、ありがたい事ではありますが「サッカーくらいゆっくり見たいよね」。

といのも正直な思いだったります。

ということで、7月に入ってようやく愛媛FC戦をDAZN観戦することが出来ました…。

だいぶ浦島太郎な状況になってしまいましたが、ようやく愛媛戦を振り返りをしてみたいと思います。

状況を改めて整理しますと。

名古屋戦にて累積警告で欠場したウェリントンが復帰も、こちらもまた累積警告の岩下が不在という状況で迎えた愛媛FC戦。

シーズン前半に岩下が怪我で欠場している間、守備が安定しなかったアビスパ福岡。

迎える愛媛FCは攻撃陣の調子が良いとのことで、アビスパ福岡としては守備がポイントとなりそうな試合。

実際、愛媛FCはアビスパ福岡戦の前、東京ヴェルディ戦で3得点挙げて引き分け。

ハイライトではありますが、ゴール前チャンスと見ると後ろからどんどん人がゴール前へ入ってくる。

ゴール前の攻めには、迫力があります。

一方守備に関しても3失点していますが、ドウグラス・ヴィエイラに2得点やられています。

ひとつは、完全に個人技にヤラれた感もありますが。

サイドを崩されて中央でフリーにしてしまうシーンもあり。

アビスパとしてはウェリントンへのクロスで打開したくなるような展開ではありました。

アビスパも名古屋戦を勝利し、勢ではアビスパも負けていませんが、愛媛も格上と堂々と渡り合ってホーム戦を迎える愛媛FC。

これはなかなか難しいゲームになりそうだなという予感…。

そんな第20節愛媛FC vs アビスパ福岡の試合を振り返ってみたいと思います。

3-4-2-1のミラーゲーム?アビスパ福岡のフォーメーション

この試合はウェリントンも復帰するということで、いつもの3-4-2-1(3-4-3)と予想していたのですが、予想通りのフォーメーションでスタートしたアビスパ福岡。

岩下不在となると、やはり中央は堤。

岩下からのロングパスが攻撃の基点となることも多いアビスパ福岡。

この役割を代わりに努められるのは堤ということでしょう。

堤のパス能力やオーバーラップでの攻撃参加のセンスを活かすなら、左でも良かったかなと思うんですが、そこは冨安が良い仕事してます。

また3バックの中央を任せるという意味では、濱田という選択肢もあったかと思うのですが。

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水戸ホーリーホックでの濱田のビルドアップでのミスを考えると…。岩下の代役としては堤なのかもしれません。

前線は、松田が出てきても面白いかなと思ったんですが、おなじみとなってきた坂田-ウェリントン-ジウシーニョの3人。

一方、愛媛FCも同じような3-4-2-1。

最近の千葉戦、名古屋戦において、三門-山瀬の横のスペースを使われた感のあるアビスパ福岡。

ミラーゲーム(対面の選手がはっきりしやすい)ということで、この問題がどう解消されるかも注目ではあったんですが。

アビスパ福岡の狙いは相手にボールを「持たせること」?

試合の序盤は両者共に最終ラインを高めに設定し、相手自陣の高い位置でプレスを仕掛けるシーンもあったんですが。

徐々にアビスパ福岡に対して愛媛がボールをキープする流れに。

アビスパは試合開始5分くらいまでは比較的高い位置から守備を開始していました。

しかし、すぐに自陣で待ち受けるようになります。

ウェリントンの位置からもわかりますが、自陣にボールが入ってくるまで待つ守備へと切り替わります。

プレス合戦になるのかなと一瞬思ったんですが、序盤5分位でこの形になりました。

アビスパ福岡としては、序盤高い位置で守備をする場合は、試合開始の10分から15分はその状況を続けることが多いのですが。

試合展開としてある程度相手にボールを持たせてカウンターを狙うゲームプランだったのか、それとも暑さを考慮したものだったのか。

それとも別の狙いがあったのか判りませんが、個人的にはかなり早めに「受け」に回ったなという印象でした。

思ったほど動かない愛媛の攻撃陣

そんなアビスパ福岡に対して愛媛はボランチの藤田が高い位置を取って前線に人数をかけてきました。

愛媛のファーストシュートもこの藤田が後側から走りこんで、中途半端になったクリアボールを奪ってシュートに持ち込んだものでした。

ヴェルディ戦のダイジェストを見ても「後ろの選手の前線への走りこみ」というのは愛媛の攻撃の核のようです。

ただ、こうなってしまうとさほど怖さはないのかもしれません。

藤田は高い位置を取るのですが、前線に出てしまうと動きがなくなってしまいます。

千葉、名古屋戦では藤田のこの位置から中盤に選手が降りてきて、楔のパスを入れられてしまうケースがあったんですが。

愛媛はその動きをしてきません。

千葉戦、名古屋戦から比べると、坂田、ジウシーニョのポジショニングが下がり目に修正されているようにも見えましたが、それが功を奏していたのかもしれません。

愛媛としてはなかなか前線にパスが出ないかつ、前線の選手も後ろからのパスを待つ動きが多い状況。

こうなると、アビスパ福岡としては守りやすいんじゃないだろうかと。

パスが出ないと業を煮やしたかのように20番の河原がポジションを下げてボールをもらいに来るのですが、スペースを付くというよりは本当に「ボールを受けに来た」といったプレー。

この位置でパスをさばかれてもさほど怖くないですからね。

愛媛の「後ろからの走りこみ」は怖いのですが、走りきって前に出てもらうとさほどアイディアはないのかもという風に見えました。

この試合後半にアビスパ福岡が愛媛FCを圧倒したのですが、前半抑えめに試合を進めつつ、愛媛の攻撃陣をシャットアウトするという展開を狙っていたのかも。しれません…。

井原監督の細かな調整

そんな後半勝負のゲームプランを遂行するためなのか。

この試合は、いつも以上に井原監督の「微調整」がみられる試合でもありました。

千葉戦、名古屋戦と3-4-2-1から4-4-2へとシステム変更を行い試合のペースを作ろうとした井原監督。

この試合でも前半15分を過ぎたくらいで、ジウシーニョだけが守備に下がるようになり、坂田は前線にウェリントンと2トップで残る形をとります。

この時、3-5-2のような形を形成します。

ジウシーニョがトップ下というと語弊がある感じなのですが、「中央寄り」でプレーする感じに。

そして、このタイミングから少し守備位置も前目に。

自陣に下がりきって守備していたのですが、一段前の方に構えたように見えました。

ちょうど下がりきったときのウェリントンの位置にジウシーニョがきて、その前で坂田とウェリントンが守備をする感じ。

愛媛にある程度ボールを持たさせつつ、「良い形で奪ってカウンター」という形を作るために細かな調整をしているといった感じでしょうか。

逆にカウンターから危ない場面も

愛媛は高い位置のチェイシングはすぐに影を潜めるも、アビスパより高い位置からのボール奪取からのカウンター狙いといった印象です。

狙いという点では同じではあるのですが、カウンターに入った時の「鋭さ」は愛媛が上に感じました。

アビスパのカウンターの場合、基本中央突破はありません。

一旦外に流れて、クロスという形を取ります。

これは、ボールを奪う位置(自陣ペナルティエリアの少し前くらい)が低いという事情もあるかもしれません。

そこからワンタッチ、ツータッチで抜けだしても相手も戻ってくるので。一気に中央を取るのは難しそうです。

一方で、奪ってから中央へ迷わず切り込んでくるのが愛媛。

カウンターは「ゴールエリアの幅」で勝負するなんて言われますが、愛媛はその形をしっかりつくってきます。

アビスパの場合は、一旦外に振って、相手の守備陣が整う前にクロスを入れればウェリントンという武器があるので必ずしも中央で勝負することが最良の結果を生むとは限りませんが…。

アビスパの危ういシーンはこの形から作られることが多かったです。

堤が飛び出してかわされて。

なんていう数年前のお約束失点パターンもあり、かなり背筋が凍る展開ではありました。

愛媛が決めきれなかったことに救われた面もあった試合とも言えそうです。

後半に入っても続く井原監督の調整

後半に入ってからも、井原監督の調整が入ります。

試合開始から中央に居た堤を左へ。

左の冨安を右へ。

右の實藤を中央へ。

3バックの並びを左へずらした形に変更します。

守備的な問題というより、ビルドアップのやり方を変えようという意図だったようにみえました。

堤の場合、中央にいるよりサイドに出て相手を押し込んだ時は、前に出たほうがビルドアップに貢献できると行った判断だと思われます。

こういった形でボールを受けた時からの展開力が堤の良さでもありますからね。

また、このポジション変更が「ボールを支配して主導権を握る」ための井原監督の一手であったと思います。

愛媛FCのストロングポイントを消し去ったアビスパ福岡のゲームプラン

「後半の愛媛」を封じるというより、圧倒しきったことがこの試合の勝利のポイントだったように思います

後半から前半と打って変わって攻撃に出始めたアビスパ福岡。相手を押し込み始めます。

前半でもしかしたら、こうした「主導権を握る入り方」をアビスパ福岡はゲームプランとして採用できたかもしれません。

しかし、暑さが厳しくなってきたこの時期。前半から飛ばすのは得策とは言えないかもしれません。

逆に、アビスパ福岡と比較してややテンション高めに前半を過ごした愛媛FC。

後半、徐々に活動量が落ち始めたように見えました。

DAZNの実況でも「後半に強い愛媛FC」というのは何度も強調されていましたが、本当にそうなのか調べてみると…。

なんと、愛媛FCの全得点の27点(6月25日アビスパ福岡戦時点)のうち21得点(約78%)が後半に生まれています。

さらに、70分以降のゴールに絞っても、16得点。約60%という後半の強さっぷり。

DAZNの実況の方を疑ったわけじゃないですが、こうしてみるとかなり後半に強いことがわかります。

しかし、その時間帯を逆に圧倒したアビスパ福岡。

【アビスパ福岡 時間帯別支配率・シュート・ゴール】

フットボールラボ(Football LAB)はサッカーをデータで分析し、データから見るサッカーという新しいサッカーの観戦方法を伝えるサッカー情報サイトです。サッカー選手やJリーグのチームを独自データから評価するチャンスビルディングポイント(CBポイント、CBP)を新たに開発し、サッカーに新しい視点を提供するとともに、コ...

その結果、三門の決勝ゴールへと繋がりました。

ポイント、D、ポケットの攻略

最近しつこく書いているのですが。

アビスパの攻撃の良し悪しは、おそらくこのD、ポイント、ポケットのポイントをどう攻略するかにかかっていると思います。

この日、ほとんどこの3点を攻略する形ができませんでした。

ただ、この流れを変えたのは途中出場の石津なのですが…。

愛媛戦ではコンディションが悪いのか、プレーのテンションが高いようには見えず。個人的には総合的に見たときに石津のプレーに高い評価はしづらい面もあるのですが。

とはいえ、三門のゴールを生んだのは、右のポイントに侵入して基点を作り、三門へのショートパス。

このワンプレーが決定的な仕事だったのも確か。

石津が2人をひきつけてパスを出すシーンは、リプレイ動画にしかないですが…。

この時間帯までのアビスパの攻めの多くは「サイドのスペース」が基点。

中のウェリントンをターゲットとしたクロスがメインの攻撃になります。ここからのクロスがダメだというわけじゃないのですが。

ただ、ゴール前で相手の裏をついたり、慌てさせるためにはクロス一辺倒だけでなく、「内側への侵入」じゃないかと。

空中戦でウェリントンに勝てる選手がそうそういるわけじゃないですが、相手もウェリントンに「簡単にヘディングさせない守備」をしてきます。

それをしっかり実践されてしまうと、なかなかウェリントンもゴールは奪えない。

ウェリントンを活かす上でも「ポイント、D、ポケット」の攻略かなと(イメージとしては愛媛のような中で勝負するカウンターもそのひとつ)。

カウンターで言うと、石津は惜しい飛び出しもありましたし(あれを決めきっていれば、まだ石津への評価も違ったとは思うんですが…)。

ゴール前で相手を崩すためには、アビスパにとって石津は非常に重要なプレーヤーなはずなんですが…。

仕事はしたとはいえ、先発を奪い返すのは現状では難しいかなと思わせる部分も多いのが、井原監督としても悩ましいところなのかもしれません。

実際、この「ポイント、D、ポケット」のエリアに対しては亀川が左サイドのパス交換から何度か、ポケットへの侵入は試みていたんですが…。

せめてあと1手。

Dエリアへの攻略」があるとアビスパの攻撃は厚みを増すんですが…。

そうなると期待されるのは石津なんですけどね。

松田も良い形でのヘディングがありましたが、ゴール前の飛び込みで言うと坂田にはない良さがあると思います。

岐阜戦は松田が先発していたようですが、愛媛戦の動きの良さを買われたのかなと思ったり。

個人的には、松田こは期待したいところなのですが。

アビスパ福岡というより、井原監督としてはある程度手応えのあった試合?

試合展開としてはアビスパ福岡が苦しみながら愛媛FCに勝利したという内容にも思えるのですが。

個人的には9位とはいえ、勢いもあり結果によっては上位へ食い込んできそうな位置にいた愛媛FC相手にゲームプランを確実に遂行し、最終的に勝ちを収めた。

という結果はアビスパ福岡、もしくは井原監督の狙いとしては非常に手応えのあった試合内容だったように個人的には感じています。

確かにアビスパ福岡は「ウノ・ゼロゲーム」が多いチームですが、この日のウノ・ゼロはいままでのウノ・ゼロとは質がだいぶ違った用に思います。

やれることをなんとかやって、なんだかんだ1点とって勝ちました。

というより、最初からアビスパの狙い通りにゲームをコントロールして、その中で点をとるタイミングで1点取って試合をクローズさせた。

という「強者のゲーム」をして勝った。

という形になってきているのかなと。もちろん課題はたくさんあるので、まだまだなんですが。

負けにくい試合を出来るようなった。ような気がしています。

次節はすでに結果がわかっている岐阜戦ですが

ウェリントンが得たPKで勝利した岐阜戦。まだちゃんと見れていないのですが、この愛媛戦で課題だと思われるゴール前の攻め。

ポイント、D、ポケットの攻略が一つの鍵と思われる試合だったんじゃないかなと予想しています。

次回岐阜戦もそこにフォーカスした内容になりそうです。

また、PKとはいえアビスパがどう試合をコントロールしようとしていたのか。

またそうした試合を安定して構築できるようになっているのか。そういったところを見たいなとは思っています。

果たして金沢戦までに岐阜戦を消化できるのか

6月25日の愛媛戦のレビューを7月6日に投稿してしまっていますが…。

果たして、岐阜戦を金沢戦までに消化できるんでしょうか。

まあ、自分次第の話なんですが。

岐阜戦は金沢戦の前にはあげたい…。

今回はちょっと古い話ですが、最後までお付き合い頂きありがとうございます。

なるべく早く追いつきたい…。

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