再び首位もアビスパ福岡のチャレンジはまだ道半ば。アビスパ福岡の積み上げとその先にあるものを考えてみる

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ホームでザスパクサツ群馬に1-3の敗戦。

再びホームにてカマタマーレ讃岐を迎えるアビスパ福岡。ホームで下位チームに2連敗というのは首位戦線を戦う上で避けたい事態ですが…。

ホームでカマタマーレ讃岐ってあんまり良いイメージが無いけど気のせいか?と思っていたら。

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過去、ホームでカマタマーレ讃岐に敗戦しているアビスパ福岡…。

ホームでカマタマーレ讃岐戦の相性は良くない…。これは気のせいではなかったと。

嫌なジンクスを見つけてしまった試合前でしたが…。

結果は3-1で勝利。

ということで、ホームでの連敗という最悪の事態を回避しつつ、再び首位浮上。

とはいえ、今シーズンのJ2は混戦気味ですね。例年以上に上位チームが下位チーム相手に勝点を取りこぼすことが多いような気が…。

できれば、この混戦から抜け出したいところですが。

そんなJ2第17節アビスパ福岡 vs カマタマーレ讃岐戦を振り返ってみたいと思います。

アビスパ福岡のフォーメーション

前節と全く同じメンバーフォーメーションのアビスパ福岡。

残念ながら決勝トーナメント1回戦で敗退してしまったU-20日本代表。

そのおかげというと語弊もありますが、冨安が復帰。

アビスパ福岡的には朗報なわけですが、さすがにベンチ入りはせず。

若いとはいえ、疲労はあるでしょう。無理は怪我にもつながるので、万全のコンディションで復帰して欲しいところ。

チームとしては前節敗戦はしたものの、戦い方の形はだいぶ出来てきていると思われます。

あとは、その「強度」を高めていく必要があるわけですが。

相手の裏を付く攻め

【2017年第13節:ファジアーノ岡山戦】

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前節ザスパクサツ群馬戦もそうでしたが、終了間際の1点でなんとか勝ち切った第13節のファジアーノ岡山戦。

この次の湘南戦でアビスパの攻撃は爆発するわけですが…。

このファジアーノ岡山戦で感じていたのは、「正直すぎる攻撃」。

ウェリントンが圧倒的に強いので、相手に警戒されていてもそれを打ち破ってゴールを奪うこともあるのですが。

とはいえ、ウェリントンも毎回それでは苦しいわけです。

だからこそ、「裏」をつく攻撃の必要性があるんじゃないのかと。そう感じていたのですが。

カマタマーレ讃岐戦の先制点は、相手の裏を付いた攻めだったのかも?しれません。

まず、ウェリントンのゴールシーンの少し前。

左サイドで攻撃を構築したシーン。

三門がボールを「ポイント」で持ったところから。

アビスパの攻撃は、この「ポイント・ポケット・D」を活用できるようになってきているというのが個人的な印象です。

このポイント・ポケット・Dという表現は、元アビスパ福岡監督松田浩さんの表現を参考にしております。

「ポイント」と「D」に関しては、ちょっと前まで石津に攻略の多くを依存していたのですが、結局打開できず。

今は、ポイントに関しては三門や、亀川、ウェリントン、坂田、ジウシーニョが連動して形を作ります。

あまり数は多くないですが、Dに関してはウェリントンが主に身体を張ります。

ポケットに関しては決定的な場所なので、なかなか侵入は出来ませんが、2点目の坂田のクロスで攻略しています。

ウェリントンの先制ですが、まずこの「ポイント」で三門が相手にボールを当てながらも上手く抜け出たことでチャンスに。

三門のクロスが入るのですが、この時ウェリントンには讃岐のDFが挟みこむように2人付いていました。※後ろから来ていた10番高木は最終的にはジウシーニョを警戒してウェリントンからは離れています。

そおらく、讃岐のDFには「空中戦」のイメージがあったのかもしれません。

ウェリントンもややファー気味に流れてポジショニングしていました。過去にもウェリントンはこの形で「ファー」をポジショニングすることが多かったのですが。

ところが、さっと中央に走りこんだウェリントン。讃岐のDF17番の李は裏を付かれてしまったのか、ウェリントンのマークを外してしまいます。

最後はウェリントンがダイレクトで蹴りこんで先制。

アビスパ福岡としてはおそらく攻撃の形として、ウェリントンが「ファーで待ち構える」だけでなく、「ニアに動きながら低いボールに合わせる」という形を打ち合わせていたのだと思います。

こうした「ファーに待ち構えるウェリントン」の裏の形、「ニアで合わせるウェリントン」という形が安定して作れると、相手も守る場合に迷うはずです。

相手が迷えば、自ずと得点も増えてくるはず。

そうすると、ウェリントンのJ2得点王というのも更に現実味を帯びてくるはず…。

ウェリントン不在でのクロス

2点目は最近の試合でしばしば見かけるケースです。

ウェリントンがクロスのタイミングでゴール前にいない場合。特に石津が不在になってから増えているケースなのですが。

ビルドアップの基点としてウェリントンがボールをさばいた場合に起こるケースです。

中盤でウェリントンがボールに触れているため、そのあとの展開がスピーディーだとゴール前クロスのタイミングでウェリントンがゴール前に居ないというケースが起きます。

2点目も相手陣地のセンターサークルの頂点付近の高さでボールをさばいたウェリントン。

その後、一気にジウシーニョと亀川が前線まで駆け上がっていったので、ウェリントンはクロスのタイミングに間に合わず。

代わりに後ろから走りだしていた山瀬がゴール前へ。

ボールを受けて、クロスを上げた坂田を除くと前線の選手でゴール前に入り込んだのはジウシーニョのみ。

中盤で前線の選手がボールを持って攻撃の形を作れるというのが、今のアビスパの強みと言っても良いかもしれません。

後ろから亀川、山瀬が走りこんでいるからこそ可能な形です。上記画像には含めませんでしたが、ジウシーニョの後ろには駒野も上がってきてました。

山瀬、駒野はフル出場が続いていますが、これだけ走れるところを見せられると井原監督としても頼もしい限りなのではないでしょうか。

アビスパの守備を考える

最近、アビスパ福岡の守備について触れることが少なかった気がするので、守備の話を。

先制した試合では前線から積極的に出るのではなく、ブロックを作って待ち構えるアビスパ福岡。

この試合でも、先制後はブロックを形成して相手に「ボールをもたせる」形を作っていました。

フォーメーション的にはほぼ、5-4-1になります。

これは、以前からアビスパが守備の形として採用している形です。さすがに成熟度が高いと感じます。

以前より精度も上がっているように思います。

アビスパ福岡の失点はPKでの失点だったわけですが。

その直前のプレー。

右サイドを攻めこまれるのですが、カマタマーレ讃岐の攻撃を押し戻したシーンがあったんですが。

坂田が最後まで、相手のサイドをマーク。

ドリブルで奥深くまで侵入されますが、クロスはあげさせず。

坂田の動きに合わせて亀川はマークをスイッチ。ゴール内に侵入していた選手には堤がマーク。

相手がボールを下げると、すかさず三門が飛び出して相手にプレッシャーをかけます。

山瀬は飛び出していく三門が空けるスペースをフォロー。

逆サイドでは、カマタマーレ讃岐の左サイドバックの高木がオーバーラップしてゴール前に侵入しているのですが、駒野が寄せて対応。

人が連動して守備を構築。

これは非常に固いと思います。

ただ。ちょっと気になったのは、山瀬が三門の方に寄せたときの「スペース」。黄色く丸をしたいわゆる「D」の箇所です。

このあと、一度ボールを下げたカマタマーレ讃岐は、中盤の右サイドからアビスパのライン裏にロングボールを入れてきます。

その時の形がこんな感じ。

讃岐の19番仲間がボールを受けて、中央20番の原にクロス。

そのクロスを原が落としたところにサイドから走りこんできた高木がシュート。

そのシュートが實藤の手に当たってPKの判定でした。

實藤の手にあたってしまったのは不運な面もあったと思うんですが、

アビスパの守備が讃岐の右サイドに寄った時、山瀬があけたスペースを使われました。

ゾーンプレスのセオリー的には、三門が前に出ればそれに合わせて山瀬がフォロー。

それに合わせてジウシーニョ?駒野?が詰める場所だったのかもしれません。

とはいえ、ボールは一度ゴール前に運ばれているので、山瀬がもう少し早く戻っておくべきだったのか?

ここはアビスパ福岡の戦術的な事情もあると思うので正解がどれなのか判りませんが。

とはいえ、この試合ではこの「D」の箇所が空いていることがあったのがアビスパの守備で気になった点でしょうか。

逆にセットプレーでは「D」を支配する實藤と三門

逆に攻撃面、特にコーナーキックではこの「D」のエリアでこぼれ球を拾う確率が高いように思います。

三門もしくは、實藤がボールを拾ってミドル。

というシーンをよくみます。

この試合の3点目は實藤のミドルから、岩下が押し込みました。コーナーキックじゃなくて、ここではスローインからでしたが。

相手が弾いたところを「D」のエリアで待ち構えていた實藤。

対戦相手もウェリントンが気になるのか、ここに入り込む實藤や三門を結構自由にさせている感もあります。

このシーンでも3人がウェリントンの周りにいます。實藤は完全にフリー。

シュート前にブロックできれば問題ないという考えなのかわりませんが、こうした形が増えてくると相手としても、気を配る箇所が増えます。

ウェリントンから気を削ぐことができれば、更にウェリントンが活きる。

そういった好循環ができてくると、今のJ2の混戦を抜け出せると思うのですが…。

もう1つ、アビスパの守備について考える

プレーに関して最後に。

後半杉山が身体を投げ出してシュートを防いだシーン。

結果、顔面にボールがあたり目の近くから出血してしまった杉山。

最近プレーに安定感も出て、非常に頼もしくなってきたというのもありますが、怪我が目の付近だけに非常に心配です。

このシーンでの守備に関して。

最終的にはクロスを入れられた時に逆サイドでカマタマーレ讃岐の選手が一人余る状況を作られてしまってシュートへに持ち込まれます。

このプレーの最初は右サイドでロングボールを落とされてからの押し込みから続いています。

右サイドでロングボールを良い形で落とされ、危ない形を作られる。

その後左サイドに流れ、さらにスローインからの展開。

押し込まれていたアビスパ福岡としては状況が次々と変わって対処が難しいシーンだっとは思うのですが。

カマタマーレ讃岐の左サイドからクロスを入れられる直前のシーン。

アビスパ福岡からみて右サイド。明らかに人があまっていたので、こちらにボールがでるわけですが。

このあと、クロスの直前の形になるとこうなります。

よくわからないのは實藤のポジショニング。よくわからないというのは意味不明ということでなく、判断として良いのか悪いのか正直判断がつかないという意味です。

19番の仲間についていたのは岩下です。

その前にいた實藤は相手の前線の選手の動きに合わせてラインを下げていくのですが、クロスのタイミングで誰を見るわけでもなく。

クロスが入ったタイミングだけで言えば、實藤のポジショニングした場所に居る必要性はありません。

ただ、この動きが無意味かというとそうでもないような。

駒野が抜かれた場合、一気にピンチになるわけですが、實藤がニアで構えていればまだ安全です。

また、この位置に實藤がいれば低いクロスをGKとの間に入れられる可能性も低くなります。

ニアにを抑えれば、ある程度危険を回避できます。そう考えるとニアサイドをおさえていた實藤のポジショニングには意味があります。

ただ、實藤から一枚ずつちゃんと人についていれば逆サイドで人が余ることはなかった。

とはいえ、背中側の状況を把握して対応しろというのも酷な気もするしな。

後ろから入ってきて最終的に亀川が付いた7番の永田をもしかしたら、三門が付くべきだったのかもしれない。

そうすれば、亀川は外側の11番馬場をマークできたかもしれません。

クロスから逆サイドで人が余って(ノーマーク)からの失点というのは、過去のアビスパ福岡でも比較的多いケースという印象(中村北斗などがよくこのケースの失点に絡むイメージ)があります。

杉山が身体を張って失点を防いでくれましたが、怪我という代償もついてしまいました。

このケースで確実な守備方法はなかったものかと。

アビスパ福岡のインテンシティを考える

結果的には3-1ということで、相手の得点もあるいみ不運と言えるPKのみ。

快勝と表現しても問題ない試合内容だったアビスパ福岡ですが。ザスパクサツ群馬戦と比較するとやはり試合の結果と試合運びに波があるよなと。

前回の記事で、この「波」の要因をアビスパ福岡の「メンタル」にあるのではないかと勘ぐってみたのですが。

しかし、記事にしておきながら自分自身もシックリきてないところがあり。

【アビスパ福岡を分析するブログ 】アビスパ福岡を襲う2つのテンション。この敗戦を2017年のトピックスで終わらせず「歴史的敗戦」にする妄想
2017年シーズンのJ2は混戦が続くのでしょうか せっかくアウェー連戦を良い形で勝利して「首位」に立ったアビスパ福岡。 意気揚々...

もちろん、メンタルが全く関係していないとも思わないのですが。

とはいえ、「メンタルが弱い」というとなんか違うなと。

単純な表現の問題ではないのですが、ちょっと表現を変えてみると「プレーにおけるインテンシティ」の問題なのかなと。

インテンシティってなに?

って話なんですが。

日本では前日本代表監督ザッケローニさんが使った言葉ですが。

直訳すると、「強度」といった意味らしいんですが。

フットボールチャンネルの次の記事によると、その定義は海外でもはっきりしないのだとか。

ザック発言で広まった“インテンシティ”  日本語圏のインターネット空間において、2013年5月以前に『インテンシティ』が最も多く使われたタイミングはどうやら2005年11月であるようだ。 『インテンシティ』の本当の意味とは?【写真:工藤明日

フィジカルの要素で使う人もいれば、メンタル面で使う人もいるそうです。

サッカー先進国でも定義がしっかりしない言葉を日本でどう扱ったものか。という懸念は上記の記事でも指摘されていますが。

あえて今回は、まるっと「フィジカルもメンタルもテクニカルな面も含めて試合におけるプレーの強度」と勝手に定義してみたいと思います。

インテンシティという言葉を持ちだしたのは、技術もフィジカルもメンタルもどれかがかけると全体的なプレーレベルを落としてしまうのかな?

という印象を受け始めているためです。

日本語で言うと「心技体」という言葉がありますが、それに近いのでしょうか。

この「強度」をいかに構築することが重要なのではないかと感じているためです。

現状のアビスパの場合、試合を通して高いインテンシティを保とうと思った場合、おそらく「先制点」は重要な鍵だと思われます。

何故なら、先制した試合の勝率は比較的高い(4敗中2敗が逆転負けという事実もありますが…)。

逆転負け含め、相手にリードを許すと、アビスパは負けパターンにハマりやすいのでは?というのが個人的な印象です。

先制されて敗戦したのは、開幕戦の大分戦。それから、先日のザスパクサツ群馬戦。

結果引き分けではあったものの、水戸ホーリーホック戦も先制されながら追いついたんですが、勝ちきれなかった印象が強いでしょうか。

先制されて弱気になることはないと思いますが、かといって平常心で戦えているとは言えないのかなと。

ただ、これをメンタリティが弱い。とバッサリ切れるかというと、そうでもないよなと。

先制されて上手く行かないのは、メンタル的な動揺もあるかもしれませんが、アビスパ福岡が「追う試合展開」が苦手なのかもしれません。

追いつくために1点を取りに行くわけですが。

その攻めにおいて相手のカウンターにはまったり、自分たちのバランスを崩してしまったり。

つまり、相手に先制点を取られると、自分たちが苦手とする試合展開に持ち込まれる可能性が高い。ということです。

仮定の話ではありますが。もし、このカマタマーレ讃岐戦で實藤のハンドが両チームにとって一番最初の得点になっていたら。

アビスパ福岡は逆転で勝利できたでしょうか。

むしろ、ザスパクサツ群馬戦と同じような状況に陥ってしまった可能性もあるんじゃないかと。

同じように開幕戦の大分戦も似た傾向があるのですが…。

どこまで関係性があるか判りませんが、この2試合の共通項にアビスパ福岡が相手陣地のゴールラインから30mラインに侵入した回数との相関性があります。

30mラインの侵入とはざっくり相手陣地のこのエリアでプレーした回数です。

アビスパのこれまで(16節群馬戦まで)の平均は1試合で約42回

これに対して、大分戦は59回群馬戦は61回とえらく攻撃に回るのですが…。

アビスパ福岡は先制されると、点を取るために前に出るのですが、こうなると案外点が取れないのです。

逆に点が取れた金沢戦はどうだったかというと、48回と平均よりちょっと多いくらいです。

湘南戦に至っては、24回と半分しか無い。

湘南戦は押し込まれていたので、その影響とは思うのですが。

ここから見えるアビスパの傾向は

  • 30mラインを越えて攻撃に軸足を置いても、決定機をつくれるわけではない
  • バランスを崩す(更に失点する)

という傾向があるのかなと。

これは、逆転されてしまった町田ゼルビア戦、徳島ヴォルティス戦にも当てはまるかもしれません。
※この2試合のスタッツはむしろ金沢戦などの「勝ちゲーム」に近い傾向がります。もっと別の分析が必要でしょう。

こうした傾向に陥る要因は「メンタル」だけには依存していないと思われます。

組織としての攻撃の成熟度や、選手たちの技術やその日のコンディションなど。

もちろん、先制されたことでメンタル的なゆらぎもあるかもしれません。

これらをまとめて、「インテンシティ」と呼ぶとするなら、アビスパ福岡はまだ「インテンシティ」を安定して高く保持できないと表現したほうが正しいのかもしれません。

以前にくらべだいぶビルドアップにこだわりを見せているアビスパ福岡ですが、その本質はカウンターサッカーとは言いませんが…。

少ないチャンスをなんとか仕留める

ボールを持つより、持たせた方が自分たちのペース

というカウンターサッカー的な特徴はまだアビスパ福岡の中にあるのかもしれません。

そして、このプレーに対してアビスパ福岡の「インテンシティ」は高い。

簡単に言えば、得意。

かつ、この特徴は先制した場合はさらに活きるのだと思います。

課題をあげるとすれば、この2つの特徴でインテンシティを確保できない状況になると、バランスを崩してしまう。

メンタル的には焦るし、技術的に30mライン内、いわゆるアタッキングサードを攻略することもできない。

これはもう「卵が先か鶏が先か」の面もあるでしょう。

メンタル的に焦るのが先なのか、ままならないプレーに焦りが生まれるのか。

つまり、心技体がそろわない。「インテンシティ」を確保できないという状況なのかなと。

これに解決策を与えるならメンタル面を整理する必要もあるとは思いますが、「苦手を克服する」ということも重要なのかもしれません。

もう少し大きな局面からいえば、「先制されても逆転できる」という自信を持つということが大事なのかなと。

今シーズンアビスパ福岡は逆転負けこそあるものの、逆転勝利というものがまだ一度もない。

劇的な逆転勝利なんて試合があると、アビスパ福岡はさらに自信をつけて混戦のJ2を抜け出していくのかもしれません。

まあ、狙ってするようなゲーム展開でもないんですが。

そういった視点で見ると、当たり前ですがアビスパ福岡は「王者」ではないんですね。

まだまだアビスパ福岡はさまざまな面で「インテンシティ」を構築している途中といえるのかもしれません。

メンタル的なことが先に立つ課題もあれば、技術的、組織的なプレーにおける精度や成熟度が先にたつ問題もあると思われます。

だいぶチームが形になりつつあるように見えていたので、いつの間にか見る側として期待度を上げてしまっていたのかもしれません。

アビスパ福岡はチャレンジャーである

見る側としてもこのことを忘れてはいけないのかもしれません。まだ何も成し遂げたわけじゃないですからね。

次節、アウェーでジェフユナイテッド千葉戦。そしてホームで名古屋グランパス戦と続きます。

簡単な試合なんてひとつもないですね。

単独首位とはいえ、何か得たわけではありません。

しかし、今一番上にいることができるというのは自信を持っていいと思います。

アビスパ福岡のチェレンジはまだ半ばです。もちろん、恐れるものは何もない。

今のアビスパ福岡が強くなるために必要なことは、一つ一つの結果を自信に変えていくことなのかもしれません。

その結果、高いインテンシティを得ることに繋がるのかもしれません。

戦えば戦うほど強くなる。

ドラゴンボールのようなコンセプトですが、そんな威風堂々としたアビスパ福岡の姿を期待したいと思います。

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コメント

  1. タカ派(野球的な意味で) より:

    ブログお疲れ様です。
    讃岐戦、3-1で勝利ですが、点差に表れているほど楽な試合ではなかった印象ですね。(特に後半)今季のJ2は上位クラブであったとしても楽な勝利はほとんどない、という印象です。(下位も下位で対戦するほとんどのクラブが上を狙えるという野心あふれる位置にいるだけに勝ち点を得るために必死でしょうが)
    今季ここまでアビスパは逆転する試合がない、確かにおっしゃる通りです。しかしアビスパは得点している試合のほとんどを先制していて、先制された試合はここまで17試合で3試合しかないという状況です。そもそもサッカーで逆転勝ちというのは難しいはずですから、さらに上の強さを目指すためとはいえ贅沢かな、とも思います。
    その得点を見ていくと、ここ数節、攻撃陣の破壊力の向上が見えてきたかな、と感じますね。パターンも今までなかったものも見えてきましたし、攻撃陣に関してはもしかしたらこのペースで心配ないかもしれません。(ウェリントン、ジウシーニョのケガとかなければ)
    この先で気になるのは中盤以降の層の薄さでしょうかね。特にボランチ。三門がいなくなったら、まあキャプテンがケガで抜けたらどこのクラブでも戦力がガタ落ちでしょうから特に論じませんが、では山瀬が抜けたとしたら。彼が中盤で汗をかいて、セカンドを追いかけてくれ続けているから比較的安心してロングボールを入れられる、という循環ができているのではないかと思います。(まさにスラムダンクの山王戦でオフェンスリバウンドを取り続ける桜木花道、といった所でしょうか)彼が抜けると今のアビスパの良いリズムっていうのは維持できないんじゃないか、それくらい今季の彼はいいと思います。しかしいいとはいえ、山瀬が連戦でしかもフル出場を続けなければならない、というのはリスクが高すぎるのではないかな、と思います。とはいえ、先ほども言った通り、どのクラブにしてもターンオーバーする余裕を見つけるのに一苦労、というのが今年のJ2でもあるわけで。
    山瀬のここまでの働きなどを考えると、まだ完成半ばではありますが、よくチームを作ってきているな、と思います。しかし、ボランチでボールをチェイスできる選手をもう一人欲しい、そうすればこの先心配せずにアビスパを見ていられると思うのですが……モイゼスは元気にしてるかなあ……

    次節はジウシーニョが累積でいない中(こないだ出場し始めたばかりなのにもう累積なのか)、強敵の一つ、千葉との対決です。ここまで攻撃のかなめだったジウシーニョを欠いて、どのように得点を取りに行くか、気になるところです。

    まあ、その次に名古屋戦を控えているわけで、累積リーチのウェリントンはせめてこの試合でカードをもらわないように、と祈るばかりです。

    • ざかしんく より:

      タカ派さん
      コメントありがとうございます。逆転勝利はやはり贅沢ですかね?一回でもあると、アビスパに勢い出るんじゃないかと期待しているのですが。もちろん勝利であれば、先制だろうが、なんだろうが喜ばしいことに代わりはないですが。ダニルソンも退団してしまった今、山瀬の存在は大きいですよね。確かにボランチで安定感のある選手がもう一人いると安心感ありますが…。堤をセンターバックの一角としてボランチ冨安という選択肢もあるのかなと思っていますが…。井原監督はどう考えているでしょうか。累積警告を含め選手の入れ替えというのは心配なところですが、そろそろ補強の話も出てきていい気もします。結局、ヒョヌン、邦本、ダニルソンがチームを去ったわけですからね。千葉も名古屋も強敵ですが、勝利を願いましょう!

  2. アビスパサポ より:

    讃岐戦はホームで連敗しなくて良かったです
    前節の群馬戦とほぼ逆の展開スコアになりましたね

    試合開始直後にまずウェリのゴールで先制点奪えたのが大きかった
    そして追加点、ダメ押しの3点目と前半で奪えて理想的な展開で良い試合だった
    ウェリが攻撃を組み立てる、あるいはウェリ以外が得点を決めるパターンが増えていて攻撃はいいですね。

    やはり先制されるとどのチームもですけどアビスパもバランスを崩してでも点を取りに行こうとするので逆にやられて失点がさらに増えることも多いですね
    なかなか逆転勝利は難しい、毎試合先制するパターンに持って行きたいですね

    カンスイルが入って群馬は好調ですがそれまでは下位の群馬にこれまでの対戦相手はほとんど勝ってきていたので群馬に負けたのは痛かった
    それを取り戻すには連勝しかない。千葉戦は勝って連勝で名古屋戦を迎えたいです

    金沢戦のブログでコメント書いたので見てください

    • ざかしんく より:

      アビスパサポさん

      コメントありがとうございます!ご返信遅くなってすいません…。
      金沢戦のコメントもみました!ありがとうございます!

      確かに先制して勝つというのは理想的なんですが、今の混戦を抜けだすには何かきっかけが必要じゃないかなーとも思ってまして。それが逆転劇だったりしないかなと。

      とはいえ、勝ちに方に注文をつける気はまったくなく。どんな勝ち方でもありがたいのですが。

      千葉戦は引き分けとなり、名古屋戦はウェリ不在と正念場を迎えていますが。

      個々乗り切ると大きいのですが。サブ組の爆発に期待したいですね。