2017年J2リーグ アビスパ福岡の超個人的な選手評価をしてみる【FW編】

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2017年のアビスパ福岡の選手を個人的に評価してみる

今回で最後FW編となります。アビスパ福岡の公式サイトの「登録ポジション」に合わせてかき分けていますが、FWは登録が多いですね…。

前回記事同様に

ポジティブな評価をしている点は【P】。

ネガティブな評価をしている点は【N】としています。

FW 編

8 松田 力

【P】ゴール前へ走り込む巧さはチームNo.1
【N】サイドでも頑張ってプレーするものの…。FWとしてのアピールが弱かった…。

個人的に一番評価が難しいのが松田だと思っています。

今季4得点という数字はFWとしては多くありません。松田も満足できる結果ではないと思います。しかし、松田がFWというか「点を狙う役割」として起用されていたかというとその回数は少なかったと思います。今シーズンは左サイドでの起用が主だったと思います。なので、得点だけじゃ松田の貢献は判断しづらい。

そもそも松田の場合、FWとして見た場合「9番」ではありません。どちらかというと、9番に絡みながら勝負するセカンドストライカーだと思っています。ゴール前に飛び込むにしても、シュートのこぼれ球に飛び込む(その他もろもろ、いわゆるダイアゴナルラン)にしても、巧さはありますがが、エースストライカータイプじゃない。

かといってサイドに置いても飛び抜けたスピードがあるわけでもなく、ドリブルがあるわけでもなく。クロスがうまいわけでもない。松田の特徴である、飛び込み(ゴール前に入り込む動き)の巧さを活かすなら、サイドはちょっとゴールから遠いよなと…。

プレーポジションはゴールからやや遠目だったと思います。それを考えると、得点だけで評価するのは酷な気がします。

とはいえ、怪我での離脱はあったものの、現状のアビスパ福岡で安定的にサイドを任せられるのは松田だったのも事実。この点は評価したいところです。

しかし、サイドで評価するとなると守備は目をつぶらなくてはならないシーンもありました。残念ながら、サイドとして「イケるじゃん」という評価は難しい。

と、評価したいけど、評価しづらいのが今シーズンの松田でしょうか。

10 城後 寿

【P】なんだかんだ言っても、キング。
【N】良くも悪くも消えてしまうプレースタイル。

ポジティブな評価が「キング」と言うのは、皮肉っぽいですが、なんだかんだアビスパ福岡を象徴する存在。こればかりは別の選手を当てはめることは出来ません。シーズン前はFWでプレーする姿を見せていたり、井原監督としても前線で使うという発言があったので、「ウェリントン&城後」という2トップもあるかと思ったんですが…。殆どが途中出場のシーズンとなってしまいました。そのことは城後としても不本意だと思いますが、途中出場もボランチやサイドが多く。
前線に飛び出す役割は与えられていたとは思いますが、個人的には今シーズンはもっと前線での出場が増えると思っていただけに、本人も「こんなはずでは」というシーズンだったんじゃないのでしょうか。

城後のプレースタイルの特徴は良くも悪くも試合中消えることだと思っています。ただ、このスタイルが今シーズンの途中出場では活きなかったのかなと。

途中出場でゴールを決めることもありましたが、途中出場の割に存在が消えることも(もっとガツガツいけよ!と思うことも)。FW、サイド、中盤の底などをこなすマルチロールな能力は確かに高いのですが…。タイプ的に途中出場にあんまり向いてない気もします(城後自身の課題といえば課題)…。とはいえ、城後がベンチに控えることで交代選手の運用はやりやすかったはずです。そうした役割をキング城後がこなすというのも「チームの形」として重要だったようにも思います。

おそらく自分の希望通りのプレーではなかったと思いますが、その役割を全うしたことにおいては城後には敬意しかありません。

しかし、できれば城後にはフル出場できるチームでやってほしいなという気もします。

年齢的にもまだまだ一線でプレーできる年齢です。出場機会を求めてもいいのじゃないかと思います。

サッカー選手はプレーできてこそだと思います。井原監督のもとでは、来季も同じような役割のように思います。移籍の噂はないようですが、個人的には城後こそ「チームを出る」という選択をしても良い選手じゃないかなと思っています。

もちろん、アビスパに残って戦う姿を見せることも多くの人を魅了すると思います。しかし、サッカー選手としてプレーで魅せられる時間は限られています。

アビスパ福岡での出場時間が限られるのであれば…。決断しても良い時が来ているのではないでしょうか。

11 坂田 大輔

【P】見た目に反した?インテリジェンスの高さ
【N】猪突猛進が抜けない守備と、危うい足元

井原監督のファンということもあり、かつての横浜マリノスの試合はよく見ていました。井原監督がマリノスを去ったあともしばらくは機会があればマリノスの試合を見ていたのですが。

坂田は井原監督と入れ替わるような形でマリノスに出てきた選手でした。そういう意味では当時のマリノスの世代交代を象徴する選手の一人だったと記憶しています。デビュー当時は本当にスピードを活かしたタイプ。というよりむしろ、スピードしか売りがないというか…。野人こと元浦和レッズの岡野を彷彿とさせる選手でした。

正直、長く現役にいるタイプじゃないと思っていました。

その坂田が今も現役でそして、アビスパ福岡にこんなに長く在籍するとは…。まったく思いもしませんでした。

最初のイメージで「スピードに頼ったプレーしか出来ないタイプ」と決めつけていたので、そのギャップもあるかもしれませんが…。
坂田の良さはインテリジェンスの高さにあると思います。全盛期の頃のスピードはありませんが、裏へ飛び出すタイミングや、カウンターに入るときのポジショニングや、ゴール前のクロスに合わせるポジショニングなど、松田とは違う巧さがあると思っています。また、デビュー当時はほんとに足元の技術がなく、今のように中盤に入るというのはとても考えられなかったイメージでした。

ただ、そうした状況から年々プレースタイルを変えていったプレーヤーだっと思います。前線からの守備も定評がありましたが、スピードと体力があるタイプに多い「猪突猛進」に走るだけではない守備も坂田なりに自分で考えながら、取り入れていったプレーだと思います。

坂田のA代表キャップはイビチャ・オシム時代のものですが、「考えて走る」ことに重きを置いていたオシムとは相性がよい選手だったと思います。

また、プシュニク監督に構想外を通達されてからプレースタイルを変えたというのはファンに取っては有名な話だと思いますが、そうした柔軟性もインテリジェンスの高さの証明だと思います。

とはいえ、足元の技術が高い選手ではなかったと思います。ボールを受けて基点を作れるだけのテクニックがあれば、まだアビスパ福岡でも十分にスタメンを張れたんじゃないかなと…。

今シーズンで退団となりましたが、坂田を必要とするチームはあるはずです。まだまだ先発でも十分働けるチームもあると思います。

また「尻尾」をたなびかせながら活躍する姿を見せてくれると思います。

16 石津 大介

【P】前を向いて攻めることが出来るのは魅力
【N】守備・ポジティブチェンジ

チーム序盤は先発出場するも、シーズンの多くが途中出場。それでも8得点を上げた攻撃力は特筆する点だ思います。

ボールを持って、前を向いて攻撃を仕掛けられるというのは、アビスパ福岡では石津だけだと思います。そういった意味では非常に期待の大きかった選手ではあるんですが…。

シーズン序盤石津に求められたのは「守備から攻撃」への切り替え役だったと見ています。

しかし、前線で前を向くのと、後方で前を向くことは石津にとっては同じじゃなかったのだと思います。中盤でボールを失うことも多く徐々に「ジョーカー」的な役割が多くなっていきました。

ゴール前で顔を出してシュートに行くも、なかなか決めきれなかったのは石津が勝負したいタイミングよりも、ボールを運んでから攻撃参加していては遅くなってしまうというジレンマもあったように思います。ここは、ウェリントンの動きなも含め「石津のシュートが決まらない」要因は複雑な気もします。

また、緩い守備は早急に改善したいところです。気を抜いているわけじゃないと思いますが、ゴール前の守備からこぼれ球への反応が遅い。サイドにボールが出た時に詰めるのが遅いなど。

特に、途中出場から緩い守備を見せるのは非常によろしくないと思っています。

【第36節横浜FC戦】

【アビスパ福岡を分析するブログ 】【アビスパ福岡記事再開】ようやく記事再開。横浜FC戦からアビスパ福岡の課題を再確認してみる。
アビスパ福岡戦を結局7試合もスキップ 夏場のお盆時期くらいから、9月が終わるまで公私ともに非常に過密スケジュールでした。 当初、...

この試合でも石津の緩い守備から危ういシーンを作ってしまいます。

攻撃面におけるセンスは非常に素晴らしいものがあると思いますが、戦術眼や守備の面でもう一回り大きくなってほしいというのが個人的な希望です。

17 ウェリントン

【P】J2では敵なしのフィジカルモンスターぶり
【N】フィジカルを活かしたプレー意外が不得意。

ウェリントンについてはプレーオフの名古屋戦の記事でも触れていますが…。

【アビスパ福岡を分析するブログ】惜しくもJ1昇格ならず。試合内容は悪くなかったけど。だからこそあえて厳しい視点でプレーオフ名古屋グランパス戦を振り返ってみる
残念ながらJ1昇格とはなりませんでしたが… J1昇格をかけた名古屋グランパスとの大一番。 残念がらスコアレスドローということで、...

チーム得点王は素晴らしいですし、フィジカルを活かしたプレーはJ2ではまず敵なしでしょう。

守備でも、プレスバックを厭わない献身性の高さも魅力的な選手です。しかし、攻撃に関していば「バリエーションの少なさ」は気になるところです。

これは本人の不器用さにも起因していると思うのですが…。自分の好きな位置に動くことはしますが、状況に合わせてポジションや狙うプレーを変えていくのはあまり得意じゃないようです。

後方へのプレスバックは良いのですが。そもそも守備でサボりがちだったり4-4-2ではポジションを放棄することもまま。

守備に関しては井原監督がどういったバランスで考えているかにもよりますが、非常に自分勝手な一面を見せます。

この独りよがりなプレー気質は「カードをもらう」。という形でも顕在化します。今シーズンだけでなくアビスパ福岡の攻撃を担う中心選手。堂々としたプレーを見せてほしかったのですが…。

間違いなくアビスパ福岡を功労者です。その功績は賞賛されるべきですが、来季もウェリントンを中心に攻撃を構築すべきかと考えると…。個人的には賛成できないというのが正直なところです。移籍の噂も出ていますが…。

21 ウィリアン ポッピ

【P】縦へのスピード
【N】決定力のなさ?

韓国2部シーズン途中からの加入で18点&ベストイレブンという触れ込みでやってきたポッピ。もちろん、期待はその得点能力ということになるのですが…。しかし、ブラジル時代は3シーズン(途中で韓国2部へ)で3点しか取っていません。まだ若い選手なのでそのことだけで判断するのは早計だとは思いますが、韓国2部の成績だけが突出しています。

韓国2部の成績はまぐれだと言いたいわけじゃなく…。そもそも点を取るタイプの選手じゃないんじゃないかという疑念が…。

今シーズン、ポッピの出場時間は987分(Sportsnavi調べ:https://soccer.yahoo.co.jp/jleague/players/detail/1602194/135)。

およそですが、1000分の出場で0得点。ウェリントンが点を取る形を想定しているチームなので、ポッピがバンバン点を取る形じゃないのはわかりますが(とはいえ、ウェリントン不在時に先発することも)…。これだけでているなら1,2点は取ってほしかったかな…。岡崎の得点率(118分で1点)がプレミアでもトップクラスだ何だと騒がれたりしていますが。同じアビスパ福岡の松田の得点率を調べてみると(Sportsnavi調べ:https://soccer.yahoo.co.jp/jleague/players/detail/1300592/135)およそ408分に1点。松田ぐらい決めてくれていれば、2点くらいは取れた感じです。あくまで単純比較ですけど。

もちろん、怪我もありましたし、日本に慣れてないところもあるとは思いますが…。松田より高い得点率を見せてくれていれば、来季の爆発も予感できたのですが…。

ただ、たしかに縦に早い出足や、ブラジル人らしいテクニックの高さを見せてくれたシーンも。

【アビスパ福岡を分析するブログ 】ニューイヤーカップ横浜戦の大敗から一転大勝した長崎戦。アビスパ福岡には「シンプル」が似合う?
3失点から一転、大量得点&クリーンシート 横浜FC戦は確かに良い物もあったんですが…。 とはいえ、課題の多さが浮き彫りになった試...

ニューイヤーカップ長崎戦(4-0で勝利)で見せたシュートはテクニックの高さを見せていたんですが…。また、ロアッソ熊本戦では相手のレッドカードを誘う飛び出しも。

この時のポテンシャルが出せると面白い存在ではあるんですが…。

24 仲川 輝人

【P】スピードに乗ったドリブルと、キレの有るターン。
【N】せっかくのスピードを無にするインテリジェンスのなさ

今季アビスパ福岡の中で1番の選手を選べというと非常に困るのですが、ワーストはと聞かれたら真っ先に上げることになりそうなのが、仲川。

スピードに関しては非常に魅力的なプレーヤーです。ただ、それを台無しにするインテリジェンスのなさが大問題。とにかくこれまでスピードだけでやってきたんだろうなと思える選手です。とにかくプレー中に考えたプレーをしているとはとても思えない。

特にボールを足元にうけてからしか次のプレーを考えてないだろうというシーンが多々。事前に次のプレーを予測してやってるとはとても思えません。足元にボールが来たらとりあえずドリブル。自分で一旦持つことばかり。ワンタッチで動かすことは殆ど無い。相手を背負っても距離を取ってスピードでなんとかしようとするばかり。スピードが売りなのは分かるんですが…。個人のスピードはありますが、仲川にボールが入るとアビスパ攻撃というより「仲川の攻撃」が始まるイメージが強いです。独りよがりというより、選択肢がそれしか無いと思っている感じです。視野が狭いと言うんでしょうか。

最初は周囲との連携不足かなとも思っていたんですが…。そうでもなさそうです。

井原監督が仲川の何に期待していたのは判りません。というか、期待するならスピードなんでしょうけど…。よくよく思い出してみると、井原監督はポッピ仲川とスピードのあるFWを呼んでいますがそこには狙いがあったのでしょうか。ポッピは0G3A、仲川は0G0Aと、数字だけ見るとどちらも貢献したとは思えませんし、チームとしてもこの2人を活かせるような形があったとも思えません…。

時折フリーランニングやポジショニングでは気の利いた位置を取ることもあるですが意図的なのか、偶然なのか…。

ただ、逆に考えると、そうした動きが改善(フィット?)出来れば面白い存在ではあると思います。横浜Fマリノスからのレンタル移籍ですが、完全移籍を目指すんでしょうか…。個人的には別にお返ししても良い気もしています…。

来季大卒4年目ですが、その潜在能力にどこまで期待するべきなのか…。非常に意見が分かれそうな選手です。

9 中原 貴之

【P】-
【N】-

怪我の影響で出場は無かった中原ですが、もう一度公式戦で活躍する中原を見たかったです。J1昇格年度のシーズン前半を支えたのは間違いなく中原でした。その辺の想いは、以下の記事で。

アビスパ福岡を分析するブログ 【第18節】中原貴のプレーに涙が止まりません・・・。まさかの同点劇で勝点1を死守。アビスパ福岡 vs ジェフ千葉戦
負けなかったことはすごく良かった・・・ このジェフ戦からツエーゲン金沢、V・ファーレン長崎と、上位陣との連戦となるわけですが。 ...

膝の状況は心配ですが、練習試合などには出場していたみたいなので、まだまだ出来るはず。中原の経験を必要とするクラブはあると思います。もう一度あの打点の高いヘディングを魅せて欲しいです。

※崎村はプレーを見ていないので、割愛。来シーズンは出てきてほしいですね…。

ウェリントン以外のFWに求められたものとは?

今季のFWの補強でアビスパ福岡は松田、ポッピ、仲川を呼びました。一方で為田を千葉へレンタル(最終的に完全移籍)で放出したわけですが。為田はCFと言うよりはウィング色が強いので、ここで比較してよいかはやや微妙ですが…。

為田がアビスパへ移籍した年のキャンプにて。セットプレーからのカウンターを想定した練習だったと思います。ターゲットとして、為田が前線に残り、ロングボールを受け攻撃をしかける形の練習していました。シーズン中もダニルソンが為田を狙ったロングパスを出すこともありましたが、結局形にならず。為田の縦へのスピードを活かした形を狙っていたと思われますが…。

ポッピや仲川にしても、プレースタイルに「スピード」という共通項が見えてくるのですが、井原監督はウェリンと以外のFWにスピードを持ってして何を期待していたのかはちょっと不明。為田同様カウンターのターゲットとしての振る舞い…?とはいっても、今シーズンの戦い方からはスピードタイプのFWを活かした攻撃の形はなかなか見えてきそうにない。

「ウェリントン以外のFW」といいましたが、そのウェリントンも来季の攻撃をどう考えるうえでは、もう一度考え直す必要があると思います。

移籍の噂もありますが、仮に残留するとしても個人的には来季もウェリントンを主軸にするのはシンドイと思います。ウェリントンに代わる軸となるFWを探すことは必須のように思います。サンパウロ所属のFWジウベルトに声かけたって話もあるようですが、この動きは必然かと。

また、FWの主軸がかわると、仲川、ポッピ、松田の状況も大きく変わる可能性はあります。

もちろんその変化が吉と出るか、凶と出るかは判りませんが、個人的には変化を求める時期にきていると見ています。

今のところ(12月25日現在)FWの補強は明治大学の木戸が加入が発表されています…。

【木戸 皓貴 選手 来季加入内定のお知らせ】

この度、アビスパ福岡では、来季の新戦力として明治大学サッカー部所属の木戸 皓貴 選手の加入を内定いたしましたのでお知らせいたします。 【プロフィール】 木戸 皓貴(キド コウキ)選手 【生年月日】 1995年6月28日(

即戦力の逸材ですが、どこまで期待して良いのかは未知数だと思います。大学での左右の膝十字靭帯損傷の怪我は無視できることじゃないでしょう…。怪我に負けてほしくはないですが、膝の問題はスポーツ選手にとっては非常に厄介なだけに。

頑張って欲しいですが、いきなり無理をさせられる選手ではないかなと。

やはり有力な外国人選手が欲しいところですが、アビスパ福岡公式サイトの発表が気になるところですね。

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  • 坂上 俊次 (RCC中国放送アナウンサー)
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