J2に置き忘れた宿題にとりかかった井原監督?2017年アビスパ福岡の課題を考えてみる

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アビスパ福岡は前回の昇格時J2に置き忘れた課題に取り組んでいるのかも

新体制が発表されたら記事を書こうと思っていたんですが。

アビスパ福岡の2017年新体制の発表からだいぶ時間が経ってしまいました。

【2017シーズン新体制 および 選手背番号決定のお知らせ】

2017シーズンの新体制および選手の背番号が下記の通り決定いたしましたので、お知らせいたします。 <アビスパ福岡トップチームスタッフ一覧> 役職 氏名 出身地 生年月日 年齢 加入年度 新加入 監督 IHARA Masa

アビスパ福岡の2017年の新体制が発表されました。

新チームでの練習も既にスタート。

1月21日にはアビスパ福岡U-18とのテストマッチと、2月26日大分トリニータ戦に向けて始動しております。

チーム内の顔ぶれも変わりました。

J2降格したにもかかわらず、例年にない補強で正直ストーブリグ中はどういった陣容になるか想像もつかず。

まずは「J1への意気込み」を感じる編成

完全移籍、レンタル移籍を含めチームを去った選手もいれば、残留した選手もいるわけですが。

J1から降格したとはいえ、多くの選手(特に外国籍の選手)がチームに残留したという点はこれまでのアビスパ福岡とは違う何かを感じさせるものがあります。

金森を鹿島アントラーズへ完全移籍で失ってしまったわけですが、そのダメージを感じるどころか逆に期待を大きく感じてしまうのは私だけではないはず…。

その他補強の状況を見ても戦力的にもJ2屈指といえるメンバーを揃えられたのではないでしょうか。

前回のJ2昇格時、アビスパ福岡は前年までの結果を見れば「プレーオフ昇格圏内」が現実的な目標だったと思われます。

開幕直後は一時的ながらJ2で最下位だったこともあるアビスパ福岡は最後まで「ダークホース」感がありました。

しかし今季は、「優勝候補」の一角として迎えるJ2だと言っても良いかもしれません。

前回昇格時とは状況が確実に違うように思われます。他チームからのマークも厳しいと思われます。

前回のJ1昇格とは違う難しさがある。個人的にはそんな予感がしています。

そんなアビスパ福岡が、2017年どうやって戦っていくのか。

予想してみたいと思います。

思ったよりも少ない?目標勝点84

アビスパの今シーズンの目標は「J1昇格」。

そのために掲げられた目標値が、「勝点84」。

【J1復帰へ福岡始動 目標は「勝ち点84」】

過去5年のJ2の成績から導き出した結果、自動昇格に必要な勝点ということなのですが。

しかし、2016年のJ2では、勝点84だった松本山雅が得失点差で3位プレーオフに回っています。

過去の結果から考えると、統計的には特異点な出来事なのかもしれません。

とはいえ、この数字が頭にあったので報道を見た時に「なんか少なくない?」と、思ってしまったんですが。

その前年2015年はアビスパ福岡は自らが勝点82で2位磐田と並びながら得失点で3位プレーオフに回っています。

もう少し過去の勝点を見てみると。

2014年は、湘南が101という頭一個以上抜けた成績を出しています。その時2位だったのは松本山雅で勝点83。

2013年はヴィッセル神戸が勝点83で2位(1位はガンバ大阪の87)。

2012年は2位湘南ベルマーレの75(1位ヴァンフォーレ甲府が86)。

と、確かに勝点84あれば、自動昇格の2位に入る可能性は高そうなんですが。

とはいえ、個人的にはこの数年J2の上位は「勝点が高騰する」傾向にあります。

一昨年アビスパが勝点82をとって「史上最強の3位」と言われました。そして昨年の勝点84の松本山雅も結局3位。

プレーオフで敗退し、昇格はなりませんでした。

この傾向が続けば場合によっては、勝点84は自動昇格の当落線上の数字じゃないかと。

上位の勝点が高騰している事情にはJ2に「J1経験チーム」が増えたことが一因だと思っています。

昨年も、清水エスパルス、セレッソ大阪、コンサドーレ札幌とJ1経験者が昇格しましたが、「J1昇格」を至上命題にするチームが以前より確実に増えたと思います。

混戦具合で言えば、昨年よりはやや落ち着いた感もあるかもしれませんが、今季もJ2は「J1経験チーム」が多い。

自然と今季もこの状況に似た展開は考えられるわけです。

アビスパ福岡のライバルは同じく1年での復帰を目指している湘南と名古屋。

昨年、あと一歩でJ1昇格を逃した松本山雅。

更に松本とともにプレーオフを争った京都もJ1経験者。プレーオフで涙を飲むことが多い京都としては自動昇格を目指したいという気持ちは強いでしょう。

また、年々着実にステップアップしているファジアーノ岡山も不気味な存在。

自動昇格におけるライバルは少なくありません。

昨シーズンのJ2のように上位が混戦の展開になれば、「勝点84」でも自動昇格が怪しいということは十分にあるのかと。

そんなことを考えていると、あと1勝して「勝点87」あると、安心なんですが。

まあそれはそれで過去の成績を見ると湘南の勝点101で優勝した年を除けば、十分な「優勝宣言」。

それはそれで大きく出たな感も否めず。堅実なライン引きはなんだかんだ井原監督らしいのかもしれません。

2017年のアビスパ福岡のコンセプトは?

J1で攻撃の形を構築できなかったアビスパ福岡。

ただ攻撃をどう構築するかは今季だけに限らず、井原監督が就任した前回のJ2の頃からの課題。

とはいえ、攻撃陣において金森をアントラーズへ放出したものの、松田、ジウシーニョ、石津、山瀬、ウィリアン・ポッピと前線の選手を多く獲得しました。

これにウェリントン、城後、為田といった既存組を加えた攻撃陣はJ2屈指でしょう。

上記のように上位陣の勝点が高騰し、接戦となれば必然と「得失点」がものをいいます。

J1昇格時のアビスパ福岡や、昨年の松本山雅のように「得失点差でプレーオフと自動昇格が決まる」状況は十分考えられるだけに「点を取る」ことも重要ですし、「失点しない」ことも重要になるわけですが。

J2では鉄壁を誇ったアビスパの守備も、J1では通用しませんでした。

攻撃、守備というよりチーム力全体での底上げが必要と思われます。

もっと期待を込めていえば昨年の降格を踏まえたうえで、J1で戦うことを見越したチームづくりが必要だと思うのです。

「継続路線」か「新規路線」か?

井原政権3年目を迎えるわけですが。

先日引退したファン・ハール監督がマンチェスター・ユナイテッドを指揮していた時に「チームづくりには3年かかる」と言っていました。

言い訳めいていたので、叩かれていましたが実際はそれくらい、場合によってはもっとかかることもあるかもしれません。

井原監督就任から3年目。それまでが1年目でJ1昇格、2年目でJ2降格と1年で状況が大きく変わる激動の2年だったわけですが。

なんだかんだで井原監督としてのチーム作りとして、J1で通じるチームを作り上げる。

という一定の成果をみせる時期に来ているとも言えそうです。

とはいえ、昨年のJ1での戦績をみると「本当にいままでのやり方で良いの?」という疑問も感じます。

守備重視から、攻撃重視へ。

というまるっきり方向性を逆転させることもないとは思いますが、「新しい要素」を探ったほうが良いのでは?

という気もしないではないという気持ちはあります。

現状の継続路線とは?

井原監督就任後、アビスパの大きな特徴は「ブロック」を作っての守備。

前線から積極的に守備をすることは少なく、4バックなら「4-4」3バックならウィングバックを下げての5バックで形成する「5-4」でブロックを形成。

人数かけてでも守るというのが、アビスパ福岡の特徴でした。

J2ではこの戦い方で昇格までこぎつけました。

ただ、この戦い方はJ1では相手から押し込まれてしまい完全にジリ貧。

攻撃に転ずることもできず、失点が続くばかりの悪循環でした。

実際J2でも「攻撃」に関しては課題も多く残っていました。

得点源はセットプレーからだったのですが、メンバーの入れ替わりもありJ1で影を潜めてしまいました。

アビスパ福岡をJ1で通じるチームにすると考えると。

昨年のJ1の戦績を見る限り考えようによっては、「やり方を変えてみる」という発想があっても良いのかもしれません。

またそうした「やり方を変えてみる」ことの可能性を模索することは、J1のシーズン中でも模索されていたと思われます。

新規路線とは?

実際、J2でやってきたことの延長線上にある考えだと思うので、これを新規路線と呼んで良いのか疑問はありますが。

ただ、J2から積み上げてきた守備とは違うやり方になると考えているので、「新規」と捉えています。

まずJ1で戦う中で、J2と変えたことのひとつが4バック重視。

昇格前のJ2では3バックを主体に徐々に4バックでも戦う形を模索していました。

これは4バックへの移行というより、併用の模索だったと思われます。

しかし、実質5バックになってしまうこの形ではJ1ではなかなか難しい。ということで、J1シーズン中に4バックメインに。

この辺は井原監督も選手たちも「前から積極的にいける」という手応えをインタビューで話していた記憶があります。

とはいえ、J1での戦いの流れを大きく変えることは出来ませんでした。

さらにこの「前から積極的にいける」考え方を進めたと思われるのが、2ndステージ湘南戦で見せたトップ下に三門を配置した4-2-3-1。

相手陣地で三門が積極的にプレスを仕掛けていくやり方で湘南の守備陣を慌てさせました。

ただ、湘南戦では功を奏したのですが…。

このやり方は三門(トップ下)を一旦交わしてしまえば、プレスに連動性がなく相手に前を向かれてしまうという課題も残りました。

ホーム最終戦の柏レイソル戦などは、この弱点が如実に出ていたと思います。

邦本を配置する形も試したりと、戦い方として可能性を持っていたと思います。

リトリートしてブロックを形成する守備に終止する。

という戦い方から、次のステージを目指すのであればこの「高い位置からの守備」を意識するべきではないか。

というのが、私の中での「新規路線」です。

とはいえ、「リトリート&ブロック」というやり方が完成していたかというとこれも道半ばだったはずです。

堅守を売りにJ2からJ1に昇格したとはいえ、「攻撃面」は未整備。

J1へ再度昇格するためにもう一度原点の「リトリート&ブロック」から攻撃面を再整備するのか。

これが私の考える「既存路線」です。

要は、次へ進むのか、原点を見直すかの違いとも言えるかもしれません。

ファーストディフェンダーとしては機能しない?ウェリントンの守備

とりあえず、「前線から積極的に守備をする」という形で今のアビスパを見てみたいと思うのですが。

アビスパ福岡で前線での守備というと、ウェリントンの存在が挙げられると思います。

プレスバックを厭わない献身的な守備をこなす選手なので、守備の貢献度は高いように思われます。

もちろん、そうだと思うのですが。

ただ、高い位置からプレスをかけていくためのファーストディフェンダーとして優秀かというと個人的にはやや疑問に感じています。

そう感じる主な要因は、守備の切り替えが遅いと感じているためです。

ウェリントンの守備意識が低いとは思わないのですが、ボールを奪われたときすぐプレスに行くことは少なく(自分が奪われた場合は別)、2,3プレーあってから追いかけてくるパターンが目立ちます。

これには、前線で体を張らなくてはならない「攻撃の役割」による事情もあると思います。

チーム内での役割などもあるので見当違いかもしれませんが、「相手のボール運びを限定する守備」というウェリントンのプレーを見せたことがあまり見たことがないという印象です。

もうちょっと具体的に言うと、ボールを持った相手DFのパスコースを消しつつ味方の選手と連動して守備をするというのはあまり得意じゃないように感じます。

城後が相手をサイドで詰めたとき、ウェリントンがバックパスのコースを塞いだり、相手を囲んでくれればボールを奪えそう。というシーンを昨シーズン何度か目にしました(そういう役割を与えられていない可能性もありますが)。

金森と2トップを組んだときもお互い連動して守備ができていたかというとやはり「?」な気がします。

個別に最終ラインのボールホルダーにチェックをかけるといったことは厭わないプレーヤーではあるんですけどね。

ただ、後ろと連動してセンターハーフの三門や、ダニルソンにボールを奪うための動きができていたかというとそういうシーンは少なかったと思います。

そういったことを含め、「ファーストディフェンダー」としての片鱗をウェリントンが見せることもなかったというのが個人的ウェリントンの「守備」の印象です。

中盤の高い位置で相手をサイドに押し込みながら、ボールを奪う。

そんな場面を増やすとなると前線からのフィルタリングも重要になるかと思うのですが、ウェリントンを使った場合自陣に戻る守備は期待できても、相手のビルドアップのパスやドリブルへ「フィルタリングをかける守備」はそこまで期待できないのかなと感じています。

ウェリントンを起用すること前提で話をしてしまいますが、その場合「4-4-2」というのはあまり得策ではないのではないかと思います。

もし、2トップありきでウェリントンを起用するとなると2トップの相棒はレスターのヴィーディにおける岡崎のようなタイプの相棒が必要な気がしてきます。

高い位置からの守備をするなら、2トップはない?

ウィリアン・ポッピ(ポップじゃないんだ)の情報があまりないので単なる推測ですが。

現状だと、ウィリアン・ポッピとウェリントンの2トップという選択肢は十分に考えられるのですが。

ブラジル出身の点取り屋が果たして、「4-4-2」の FW の位置で積極的に守備をしてくれるかどうか。

ブラジル人FWが守備をしないというのはステレオタイプなイメージかもしれませんが。

とはいえ、レスターのヴィーディの代わりに走り回る岡崎のような姿は想像し難い。

まして、前線からプレスする守備があまり得意でない?(かもしれない)ウェリントンをフォローしつつ守備なんていうのは、さらに想像しづらいよなと。

2トップがもし、精度の高い守備を見せてくれれば、三門、ダニルソン、冨安といったセンターハーフのボール奪取能力が輝く予感もあるのですが。

とはいえ、ポッピとウェリントンの2トップを採用するなら、積極的に前から守備をするというより従来の「リトリート&ブロック」からのカウンターが主体の方がこれまでの様になるのではないかと。

中央で構えて勝負できるウェリントンにしても、DFラインの裏を取るのが得意だというポッピにしてもプレースタイル含め、お互いの相性としてもマッチするような気がします。

かつてのリバプールのオーウェンとヘスキーのようなイメージです。

もし前線からの守備を積極的にやっていくのであれば、J1での三門のトップ下起用を事例とした「4-2-3-1」スタイル(ウェリントンのワントップ)の方が現実性が高いのかなと。

レンタル復帰の石津や山瀬、ジウシーニョ、松田の起用を考えると、4-4-2より4-2-3-1のほうが配置しやすい気もします。

補強した選手から逆算しても、「4-2-3-1」が今年のアビスパの基本路線になるんじゃないかなと予想していました。

個人的に考える「新規路線」なのではないかと。

リトリートとブロックで形成できなかった攻撃は棚上げして「ショートカウンター」に活路を見出すのか。

それとも「4-2-3-1」の「3」で石津、邦本、ポッピ、松田、山瀬、ジウシーニョといった面々の攻撃力に頼るのか。

ワントップはウェリントンのフィジカル勝負か。場合によっては城後の才能に期待するのか。

そんな想像をしつつ、福岡アビスパU-18とのテストマッチを見に行ったのですが。

1月21日アビスパ福岡U-18テストマッチ

上記のような想像をしながら、実際のところどうなんだろうと1月21日のアビスパ福岡 U-18 とのテストマッチを見てきました。

基本のフォーメーションは4-4-2でした。

山瀬をボランチに起用するという話が事前にあったらしいのですが、実際センターの右で出場。

末吉とコンビを組んでの出場となったのですが。

30分毎に人が入れ替わり、ポジションも移動しましたが、4-4-2とも限らないシーンもありました。

U-18相手にボールを保持されるシーンは少なかったですが、ボールを最終ラインで保持された場合2トップは積極的に前には出ませんでした。

後ろの4-4との距離を確認しつつ、ブロックを形成。

今季もリトリートしてブロックを形成というのはアビスパ福岡の基本スタイルかなと思わされる場面もありました。

内容的には、個人的予想の逆。「既存路線」という路線を選んだのではないでしょうか。

テストされたのは「ボールの運び方」

アビスパ福岡U-18とのテストマッチで試されたのはおそらく「ボールの運び方」だったんじゃないのかと。

個人的には「どう守るか」がひとつのコンセプトになるかなと思っていたのですが。

この日の確認事項はボールの運び方。つまりビルドアップだったんじゃないかなと見ています。

J2に置いてきた課題、リトリートしてブロックからの攻撃を再度見なおしているように見えました。

以下、30分ごとのメンバーの配置です。

試合途中で変わることもあったので全てではないかもですが、確認できたフォーメーションを列挙しております。

【フォーメーション1】

【フォーメーション2】

【フォーメーション3】

【フォーメーション4】

【フォーメーション5】

【フォーメーション6】

大きく分類すると、こんな感じです。

流動的な面もあり、全部ではないと思います。そもそもこの形にこだわって動いてるとも思えませんが。

私ごときの見解ではありますが、シーズン前のテストマッチの動きを具体的に書いてしまうのもどうかと思うので詳細は伏せたいと思います。

ニューイヤーカップで放送されたらまた見てみたいと思います。

昨年も同じビルドアップは試されていた

ただ、昨年もテストマッチで行われたやり方はしばしばやっていたように思います。

実際、前年のニューイヤーカップでもやっていたと思います。

そこに新規加入の山瀬が入ってどう変わるのか。というのはひとつのポイントだと思います。

山瀬とちょっと関係なくなりますが、詳細をすっ飛ばすして言うと、金森や、平井がルヴァンカップ(旧ナビスコカップ)の予選リーグで見せたビルドアップに近いのかもしれません。

逆サイドへの意識

井原監督が就任したとき、よく「逆サイドを意識してやってみよう」的なことを試合中の指示で言っていました。

今回のテストマッチを見ていると、この「意識」がある程度かたちにできていた気がします。

井原監督の考え方がチームに落ちて、浸透しているのかもしれません。

そういった意味ではチーム内の共通認識は高まっているように思います。

競争の激しさ

ちょっと気になった選手を上げてみますと。

1,2セットで両サイドでプレーした為田ですが。

ポジションによっては、攻撃面で良い動きを見せていました。

井原政権1年目のニューイヤーカップで見た大分トリニータでアビスパの守備を切り裂いていた為田を久しぶりに見た気がしました。

以前なら、「お。今年は為田サイド本格的にレギュラーかなー」なんて思ってしまうのですが。

今シーズンはサイドでは石津、邦本、ジウシーニョがライバルでしょうか。

日本に来た時は、FWだったジウシーニョ。

しかし、近年日本でも点を取っていませんでした。

甲府時代には右サイドバックでスタメン起用されていたらしいですが。

アビスパ福岡としても、点取り屋というよりはサイドの補強の意識が強いのかもしれません。

新体制表でいつの間にかMF登録に変わってましたし。

石津、邦本とはタイプが違うのですが、為田も同じポジションを争うことになりそうです。

これはサイドだけでなく、センターバックも、前線も競争が激しいなあというのは様々な形が試させれているところからも実感しました。

センターハーフ山瀬の出来は?

やはり、足元のテクニックや視野の広さはしっかりしているなというのが印象に残りました。

中央でボールを受け相手をターンしてかわしつつ、前を向きながらほぼノールックでサイドを上がる駒野にパスを通したりするなど流石のプレーもありました。

新規メンバーとは思えない存在感があったんように思います。

アビスパのビルドアップ構築におけるキーマンの一人。

と、言えるかもしれません。

もうひとつのビルドアップ

テストマッチの前半は、山瀬を中心としたビルドアップだったのですが、山瀬が下がり、三門と冨安にかわると少しやり方が変わってきます。

山瀬のときと発想は大きく変わらないのですが、そこに石津、邦本がはいると俄然様子が変わってきます。

為田、三島はどちらかというと「縦の動き」が得意な選手だと思うんですが、石津、邦本は自由自在に動きます。

ひらめき、感性で動いている感じです。

昨年はこのひらめき、感性がハマると良いのですが、周囲とズレるとボトルネック化してしまった邦本。

通じるところがある選手が増えて、邦本自身もプレーに幅が出るんじゃないでしょうか。

実際見ていても、「楽しい」と思えるプレーが増えました。

特に石津、邦本、城後が流動的に動くと攻撃の選択肢が広がったように思います。

昨年もウェリントンが入ると、中央で張ってしまうことで前線の動きが少なくなる傾向はありました。

ウェリントンの高さとフィジカルを活かす上では良いのですが、前線の流動性がなくなってしまうとなかなかパスコースができないケースもあります。

もちろん、ウェリントンがいるからこそ生まれる形もありますし、テストマッチではウェリントンのポストプレーも今までとは少し違う位置で行われていたようにも思います。

そこはそこで期待が出来そうです。

この辺も競争が激しいですね。

昨年は平井と、金森が同時に出場すると、流動的な動きでパスコースを作っていたのですが。

今シーズンは、石津と邦本がそうした役割を担うのかもしれません。

この日は、ウィリアン・ポッピは不在でしたが、新しいメンバーが入った時にどうなるかも楽しみです。

今回の形では試していない組み合わせもあると思うので、そこもまだ模索があるでしょう。

ポジションが入れ替わった時に

ただ、危ういのかなと感じることも。

石津、城後、邦本、あと最後に登場した崎村は頻繁にポジションを入れ替えていました。

もちろん、テストマッチであるからこそ動いていた可能性もあるのですが。

選手がポジションチェンジしてパスコースをつくるのは良いと思います。

ただ、アビスパが考えているであろう攻撃では別の形の「ポジションチェンジ」が起こる可能性があると見ています。

実際、そういった場面もありました。

その時にバランスを崩し、ややバタつくことも。

この辺は今後の改善だと思いますが、ここも今詳細を書いてしまうのはどうかと思うので、実際公開された映像が出てきた時に確認したいと思います。

もちろん、私の見当はずれな見解かもしれませんが。

この日GKは全員が出場しましたが、GKから頻繁にフォローの声が飛んでいました。

選手もプレーしながら細かく指示を確認しているシーンもありました。

まだチームとしての連携は模索している課題なのかもしれませんが、例年以上に「声を掛けあうシーン」が増えたんじゃないかなというもの個人的な印象です。

城後はやはりFWの選手

FW の新加入松田についていうと、「突進力」がある選手だなという印象でした。

ウェリントンがゴール前で待つタイプであれば、松田はタイミングを合わせ自ら飛び込むタイプ。

クロスに対してゴール前へ走りこんでるスピードはここ数年のアビスパ福岡にはなかった迫力を備えています。

身長はそう高い方ではないのですが、がっしりた体型とここぞのスピード感は面白い存在になりそうだなと感じました。

また、FWで動きがよく見えたのは、城後。

やはり城後はFWの選手だよなと再認識。

今のキレが続けば、十分ウェリントンより優先度高いなんてこともあると思いました。

ただ、だからこそあえて言いたいことも。

もっと我を出しても良いのでは?

石津、邦本のポジションチェンジに合わせ城後もポジションを変え、自らDFの裏を狙ったりフリーランでスペースへ走ったり。

精力的に動いていた城後ですが、もっとゴール前で我を出しても良いのでは。とも感じました。

そつなく動いてますし、チームとしても面白い形を作れていたと思います。

とはいえ、そつないプレーが多くて黒子な印象。

多少チームのバランスを無視してでもゴール前で点を取るんだというアピールをしても良いんじゃないかなという感じました。

そこが見えると更に「今年の城後は違う」と感じることができたのではないかと思います。

あくまで印象なので、見当違いかもしれませんがそこまで要求したくなる動きをしていたと言えると思います。

FWのポジション争いででウェリントンに城後が勝つ。そうなってくると面白いチームになりそうな予感も。

「競争」を持ち込んだ価値があったと言えるのではないでしょうか。

J2に忘れてきた宿題に再びとりかかったアビスパ福岡

就任3年目の井原監督ですが、再びJ1昇格を目指すにあたって、まずはJ2で完全には出来なかったこと。

ビルドアップの構築

このことを課題としているようでした。個人的な認識で言えれば「既存路線」。

J1昇格以前も亀川、酒井、金森、鈴木惇の左サイドからの攻めは形になっていました。

ただ、ここから酒井が居なくなった影響は想像以上に大きかったと思います。

前線でのウェリントン、城後の負担も大きくなりましたし、酒井はセットプレーのターゲットとしても機能していましたし。

もちろん、J1でもこの課題には取り組んだとは思います。

ニューイヤーカップではジェフにコンテンパンにやられちゃったりして全くうまく行かず、嫌な予感はありました。

J1も蓋をあけれみれば全く勝てず、ビルドアップの問題どころか守備までやられてしまう事態に。

そういった意味ではこの前回のJ2時代から引きずる「ビルドアップ問題」はアビスパ福岡が昇格時にJ2時代にやり残した宿題とも言えるかもしれません。

井原監督はその宿題を解決することが「J1で通じるチームづくり」には不可欠と考えているのかもしれません。

もちろん、それは「これまでのやり方に固執している」わけでもありません。

実際テストマッチではアビスパ福岡の新しい可能性を感じる点も多かったと思います。

これから外国人勢も参加してくることになるとは思いますし、可能性はまだ広がると思います。

今年は例年以上に、ニューイヤーカップが楽しみです。

J1規格」なところを見せてくれると期待しています。

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