J2 降格が決まったアビスパ福岡のこれからをミスリード覚悟で深読みしてみる

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アビスパ福岡 J2 降格ということで

本来であれば、降格が決まった 名古屋戦を振り返るべきなのかもしれませんが、正直「戦う」状況とはいえない試合をレビューするのも正直つらいというのが本音です。

もともと「サッカーの観戦力を高めたい」という考えから始めたブログです。

名古屋戦の敗戦はセオリーや戦術を語れるような試合ではなかったかなと思っています。

ここまで勝てない試合が続き、選手たちも限界を迎えていたように思います。

この状況を跳ね返せるようなメンタリティがあれば、そもそもこういった状況に追い込まれることもなかったかもしれませんが…。

ただ、そのことを批判する気にもなれません。

選手たちは厳しい状況下で最後まで戦ったと思いますし。

また非常に個人的なことですが、「ざかしんく」を始めてかれこれ 3 年が経ちますが(アビスパ福岡の記事以外でも)多くの方から様々なお声がけをいただくようになりました。

その結果、様々なお仕事の機会をいただくようになりました。

2016年の 9月、10 月はそんなお仕事が非常に集中しました…。

感謝しきれないほど、とてもありがたいことなのですが。

皮肉にもブログを書く時間がほとんどなくなりました。

その結果、ようやくこのタイミングでの更新です。

ただ、降格直後に書くよりは冷静に今季のアビスパ福岡を振り返ることができたようにも思います。

その間、完全に妄想ですが、個人的に持っている情報を最大解釈しながら、今後のアビスパ福岡を深読みしてみました。

そんな妄想にお付き合い頂けるとありがたいです。

降格の最大の原因?補強が補強にならなかった

アビスパ福岡が降格してしまった理由は様々あると思いますが。

今シーズンを振り返ってあらためて思うのは、そもそも「補強」に失敗したことが降格の大きな原因なのでは。

と、思っています。

J2 から昇格し、J1 を戦う戦力を整えなければならなかったわけですが。

今季のアビスパは、その点において逆の結果を招いてしまったと見ています。

補強どころか、J2 で得た資産を 2 つ失ったままではないかと。

まず、2016年シーズンに加入したメンバーは以下のとおりです。

  • MF ダニルソン(名古屋)
  • MF 古部(長崎)
  • MF 為田(大分)
  • DF キム・ヒョヌン(千葉)
  • DF 下坂(鹿屋体育大学)
  • DF 冨安(アビスパ福岡 U-18)
  • DF 實藤(川崎フロンターレ)
  • GK イ・ボムヨン(釜山アイパーク)
  • GK 兼田
  • MF 三門:途中加入(横浜 F マリノス)
  • DF 駒野:途中加入(FC 東京)

逆に出て行った選手は以下。

  • MF 牛之濱:放出(グルージャ盛岡)
  • MF 酒井:レンタル終了(アルビレックス新潟)
  • MF モイゼス:レンタル終了(リネンセ )
  • DF イ・グゥアンソン:放出(?)
  • DF 光永:期限付き(アスルクラロ沼津)
  • DF 古賀:引退
  • GK 中村:レンタル終了(柏レイソル)
  • GK 笠川:放出(アルビレックス新潟シンガポール)

こうして見ると、中盤より後ろの選手が入れ替わっていますね。

確かにシーズン前に前線の補強なしかよ!

と、思ったのも事実。

とはいえ、ウェリントン、城後、金森、平井、坂田、中原(貴)がいた訳で。

頭数的には揃ってます。

中原(貴)は怪我&手術で5月に離脱。これも井原監督にとっては誤算だったかもしれません。

シーズン途中で加入した選手も、後ろの選手です。

その結果、この入れ替わりにおいてアビスパ福岡は「高さ」を完全に失ってしまった。

J2 ではセットプレーからの得点を主にしてきたアビスパ福岡。

セットプレー時のゴール前には、ウェリントン、城後、酒井、イ・グゥアンソンがゴール前に張っていたわけです。

中原(貴)とウェリントンの同時期用は CS のセレッソ戦くらいでしたが、そういったオプションもあったわけです。

1 年前は高さに悩む事なんてなかったんですが、今のチームはだいぶフィジカル抜け落ちたなと感じてしまいます。

相手からしたら、このメンバーの高さとフィジカルは脅威でしょう。

J1 でもここまで高さを揃えたチームは珍しい。

そりゃ、濱田がフリーになるわけですよ。

今改めて考えると、これがアビスパの最大の攻撃だった訳です。

そりゃ、ロングスロー入れたくなります。

ただ、今季はこの高さもウェリントンが負傷してからはほとんど失われてしまいました。

上記メンバーで言えば、城後しか残っていません。

移籍組のキム・ヒョヌンも、實藤も高さで勝負するタイプじゃないですし…。

城後の身体能力と身長があれば空中戦で戦えるところもあるとは思いますが、そこが主戦場の選手でもないですしね…。

こう考えてみると、J2 時代の武器を完全に失っていたわけです。

もちろん、単純な高さ勝負をしていては先がないのも事実ですが。

じゃあ、新しい武器があったのかというと、それが見つからなかった結果、今季 J1 で戦えなかったのではないかと。

結局埋められなかった酒井の穴

酒井をアルビレックスに返さなければ、残留できたかというとそういうわけでもないですが。

J2 では「高さ」を武器にしていたアビスパ福岡。

それを失ったと同時に、J2 後半に確立した「左サイドアタック」もまた J1 では機能しませんでした。

その理由として、酒井不在が大きかったかと思われます。

ウェリントン程ではないにしても、酒井の前線で体を張れるフィジカルは J2 で戦う上でストロングポイントでした。

J2シーズン開幕時、ビルドアップがままならない状況だったアビスパ。

ある程度味方とのパス交換から有利な位置でボールをもらいたい金森より、とりあえずボールを渡せば起点になってくれる酒井のほうがチーム状況にマッチしていたように思います。

実際、金森ではなく酒井がファーストチョイスになる事も多かったですし。

酒井がボールをキープ出来たおかげで亀川や鈴木惇が上がる時間ができたわけで。

左サイドからの攻撃をストロングポイントにできたのは、酒井の貢献は大きかったと思います。

もちろん、そうしたプレーが J1 でも通用したかは判りません。

ただ、酒井が去ったあと同じようなプレーヤーを補強する訳でもなく、新しい武器を手に入れた訳でもなく。

その穴を埋める事を期待されたのは、為田だったのかもしれませんが。

残念ながら、今シーズン期待に応えたとは言えませんでした。

こう考えると、やはり J1 で戦う上で攻撃面での補強がなかった事は反省点のように思えます。

城後、ウェリントン、金森、平井、坂田ではなんとかならなかった訳ですから。

機能しなかった補強メンバー

また、補強したメンバーも期待通りのプレーをしたかというと、残念ながら期待通りとは言えませんでした。

ダニルソンは怪我がちなうえ、復帰してもトップコンディションに見えない試合も多かった。

さすがダニルソンというシーンもあったんですが、さすがに期待通りとはいえませんでした。

為田もおなじく、良さを発揮できたとは言えませんでした。

古部が期待されたのは両サイドでのバックアップだったかもしれませんが、最終的に駒野を補強したことを考えると物足りなさを感じざる得ません。怪我の離脱もありましたし。

キム・ヒョヌン、實藤においても守備の中心というには、ミスが多かった。

イ・ボムヨンも安定感抜群とは言えず、神山に先発を譲る事も。

安定的にプレーできたのは途中加入の三門だけでしょうか。

J2 昇格時は、出戻りも多かったとはいえ、鈴木惇、末吉、中村北斗、中村航輔、ウェリントン、亀川といった補強組の活躍が目立ちました。

そう考えると、J1 昇格において、J2を戦ったメンバーからの上積みがあったかというと、あまり無かったと言わざるえないのではないでしょうか。

そのぶん、冨安や邦本にチャンスが多く巡ってきた事はプラスだったと言えるかもしれませんが、J1 残留を期待するのは酷です。

アビスパ福岡が探していた選手とは?

シーズン前の補強が思った結果を残せていない事は 1st シーズン終了時はほぼ明らかでした。

そして 1st ステージ終了後、アビスパ福岡の課題のひとつはあきらかに「攻撃」でした。

補強としては前線の選手もあるかもしれないと思っていました。

しかし、前線の補強はまったくナシ。

ただ、「攻撃」といっても、その始まりは「守備」から攻撃への切り替え。

その切り替えにおいて課題をもっていたアビスパ福岡にとって、ボランチの補強もまた不自然ではなかったと思います。

J2 のように奪ってから攻撃に転じる事ができなかったという事情やダニルソンが安定してプレーしてくれないという状況を考えれば、ボランチとして三門を呼んだ事に間違いはなかったでしょう。

しかし、とはいえですよ。

攻撃チャンスが少ない割に、攻撃時の精度が高いとも言えず。

そんなチーム事情を改善するならば、前線の精度を高める選手を獲る事もできたはずです。

アビスパ福岡は FW を補強する気はなかったのでしょうか。

セレッソの玉田獲得に動いていた?

これはもうゴシップレベルの情報です。完全に推測の話ですが、1st ステージ終了後にとある福岡経済界に顔のきく方から

「アビスパ福岡が玉田獲るらしいよ」

と伝えられて腰を抜かしました。

ご存知の通り、それは実現していませんし、そういった情報も公になっていません。

単なるガセかもしれません。

ただ、その方はまったくサッカーを知らない方です。

多分今の日本代表の選手もほとんど知りません。

そんな人から玉田なんて名前が出てくるのも逆にリアリティがありました。

この話が本当なら、アビスパ福岡は FW の補強を考えていた可能性もあります。

ただ、シーズン後半勝負をかけるための補強するにあたってセレッソで出場機会を得れていない玉田を獲るというのはいったいどういう事だったのか。

出場機会が得れていないから狙いやすいという発想もありますが、前線の活性化を狙うなら若い外国人の方が良くないかという気も。

残留を目指す上での補強と考えるとやや「?」だったこともあり。

この話は忘れる事にしていたのですが…。

その後駒野を獲得している事を考えると

しかし、その後アビスパ福岡は駒野の獲得を発表します。

そのときふと思ったのは、

「代表経験のあるベテラン」

という軸で補強を考えていたのかもしれないという視点です(あくまで玉田の話が本当だったとして)。

駒野獲得の狙いは

「五輪期間中に離脱する亀川のバックアップ」

と見ていました。

また、固定できない右サイドバックの補強もあると思っていました。

ただ、それと同時に、

経験不足・メンタリティの補強

という狙いがあったようにも思えます。

そう考えると、三門の補強もその観点の同一線上にあったのではないかと。

三門のプレーを見て感じたのは、そのキャプテンシーの強さです。

キャプテンマークを巻いているのは城後ですが、その立ち居振る舞いは三門のほうが相応しいと感じた人も多かったのではないでしょうか。

駒野もアビスパ合流後のインタビューで「自分の経験を伝えたい」といった旨の事を話していました。

駒野というとジュビロのイメージ強いんですが、キャリアはサンフレッチェから始まってるですよね。

ジュビロでも、広島でも J2 降格を知っていますし、広島ではその後の昇格までを知っています。

大きな怪我をしていますし、その処置が原因で命が危険な状態に陥ったこともありました。

病気から失明の危機すら経験してもそこから這い上がってきた選手です。

W杯での PK 失敗もそうですが、駒野ほど苦難を乗り越えてきた選手はそう居ないでしょう。

チームもその苦境を乗り越えてきた経験をチームに伝えてくれることを期待していたと思いますし、駒野自身もレンタルとはいえ、獲得の目的として「経験の伝達」は伝えられていたでしょう。

だからこそ、上記のような発言につながったのだと思っています。

「ポジションの適正」ももちろんあるとは思いますが、アビスパ福岡の補強ポイントには「豊富な経験とメンタリティの強さ」という点が重要視されている可能性があるんじゃないでしょうか。

アビスパ福岡の課題はメンタリティ

これは以前から何度も指摘しているのですが、アビスパ福岡の選手は誤解を恐れず言ってしまえば、「幼稚」に見えます。

他のクラブの選手と比べたり、キャンプでの練習と練習の間の過ごし方などみているととてもじゃないですが、プロに見えない。

アマチュアのチームに見えるときがあります。

Jリーグ創世記の万年最下位だった浦和レッズの練習を見た記者が同じような事を言っていた記憶がありますが、まさしくこんな感じだったんじゃないでしょうか。

J2 時代にウェリントンとモイゼスが某ショッピングセンター内にあるファーストフードで食事しているのを見かけた事があります。

プロのスポーツ選手がファーストフードで食事するのかよ!

と、結構がっかりしました。

その席にはチーム関係者も同席されていましたが、そうした生活スタイルを注意する文化というのはアビスパ福岡には無いようです。

こういった状況もふまえて、アビスパ福岡というクラブチーム関係者含めて、一事が万事であると私は思っています。

一事が万事?アビスパ福岡に足らないのは「言葉」でありそれを支える「知性」じゃないだろうか?
アビスパに足らないのは、自分を表現する言葉? 3 - 1 で敗戦したフロンターレ川崎戦。 内容としては散々と言っていいでしょう。...

アビスパ福岡のメンタルを含めてチーム強化を考えているなら…。

フロントや、クラブの首脳陣がこうした精神面を含めてチームを改善しようとしているならば。

そのために、代表経験者やキャプテンシーの強い選手、プロ意識の高い選手をピックアップし、獲得しているのなら。

私は今回の降格はこれまでの降格とは違うと考える事ができると思っています。

チームが強くなる為には意識改革が必要である。と、考えてシーズン中に手を打っているのであれば。

それは間違いなく、中長期的な戦略です。

意識を変えるなんて簡単に言えますが実際、意識を変える為には、時間が必要です。

それを 1 シーズンの降格、残留という結果にとらわれず実践できているのだとしたら。

本当に強くなる為に必要な事は何かを見据えているとしたら。

私は、今の経営陣、首脳陣の方針を支持したいと思います。

これまでのように結果が出なければ、監督をコロコロと変えていたアビスパ福岡とは間違いなく、違う観点でクラブが運営されているはずです。

話は変わりますが。

今シーズン、幸運な事に福岡県内で某ファーストフードのチェーン店を経営されている企業の会長さんと話す機会がありました。

サッカーに関わらず、福岡県に縁のあるスポーツ選手をスポンサードされている企業であり、アビスパとの関わりも浅くはありません。

その会長さんからアビスパ福岡の川森社長のお話をお伺いしました。

その話によると、川森社長は今季の目標を 「なんとかJ1 残留」と掲げた井原監督に対して、「もっと高い目標を掲げろ!」と、激を飛ばしたそうです。

今シーズンの戦力から井原監督は冷静に目標を掲げていたのだと思います。

それに激を飛ばした川森社長。

上手く表現できませんが、その企業の会長さんのお話を伺う限り、川森社長は経営者として非常に優秀な方であることを感じました。

そして、井原監督に向けられた激も素人考えからくる大風呂敷的発想でもないものだと感じました。

実際、J2 で経営難に陥っていた頃にくらべスポンサー企業は圧倒的に増えました。

経営陣が変わって、1 年目で J1 昇格。

ここまでは順調だったと思います。

もしかしたら、順調すぎたかもしれないくらいでしょう。

しかし、その最初の躓きが、今回の残留失敗といえるのではないでしょうか。

すべてが予定通りに上手く行くほど世の中甘くはないというのは、我々も知っていますし、アパマンという不動産業界出身の川森社長はもっと知っているように私は思います。

一度もお会いした事もなければ、お話をお伺いしたことも無いんですけどね。

そして、万が一。

私が想像(妄想)しているようにアビスパ福岡の課題を見抜き、今シーズンその課題解決を見据え、問題解決に着手しているのなら。

楽観視する訳ではないですが、私はアビスパ福岡の未来はそう悪くないと思っています。

AKB の歌の歌詞のような表現ですが、本当にそう思っています。

だからこそ、今、文化をつくるべき

井原監督が就任した初年度に J2 昇格を果たしたアビスパ福岡ですが、「ウノ・ゼロゲーム」が代名詞でした。

プシュニク時代に崩壊した守備を立て直し、圧倒的に失点を減らした結果、J2 へ昇格しました。

しかし、J1 ではその守備だけでは勝てませんでした。

そして、最後は攻撃に出るしかなく。

その結果、大量失点。終焉。

というのが J1 でのアビスパ福岡だったと思います。

来期、アビスパ福岡にはもう一度守備を立て直してほしいと思います。

そして、それを今後のチームカラーにしてほしいと思っています。

仮に、井原監督が去ったとしても「守備から始まるサッカー」という方針を継続してほしい。

強いチームになるためにはそうした「伝統」が必要だと思うので。

来シーズンは、「ウノ・ゼロ」ではなく、「2 -0」で安定して勝つチーム作りをしてほしいと思います。

この数年の結果、J2 をギリギリ昇格しても J1 ではなかなか通じないことは判っています。

次に昇格するときは、1位。

それも圧倒的な優勝が必要です。

J2 優勝。

これはなかなか難しいミッションです。

しかし、これを成し遂げなければ、J1 で生き残ることもできなければ、J1 優勝なんてあり得ない訳で。

今季あと 3 試合残っています。

降格が決まってからの、この中断期間に井原監督が何を考え、どういった準備をしたのか。

もし、この 3 試合何を目指すのか。

もちろん、勝利であることは間違いないのですが。

私は、無失点である事を望みたいです。

井原監督のアビスパ福岡でのアイデンティティは守備だと思うので。

攻撃より、守備に凄みをみせてくれれば、来年のアビスパには期待できる気がしています。

どういった選手が先発するのかも含めて、来期を占う 3 試合となるでしょう。

中断期間にどういったことがアビスパ福岡の中で考えられ、実施されたのか。

そういった意味で「新生アビスパ福岡」を見る事ができるのではないでしょうか。

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