アキレスと亀?アビスパ福岡の「ちょっとの差」に永遠を見たきがした甲府戦に来季の舵取りの難しさを痛感。

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J1 チームとアビスパ福岡のあいだにある「ちょっとの差」

降格が決まってしまってからリーグ戦は、中断期間に入りました。

その間にどういった「仕切り直し」を井原監督が行ったのか。

「男子三日会わざれば刮目してみよ」

とは、三国志の呂蒙の言葉と言いますが。

3週間の中断でどこまでアビスパは生まれ変わることができたのか。

できれば来季に繋がる勝利、内容を見せて欲しい残り 3 連戦。

広島、柏戦と強豪との連戦が最後に続くだけに、甲府戦で良い形を作りたかったのですが…。

結果は 1 – 2 の逆転負け。

正直、降格、中断期間前と何も変わってないじゃないか?

というのが残念ながら、正直なところです。

開幕当初から言われていた「一瞬の隙」「ちょっとした差」を埋めることはついにできなかったのかもしれません。

なんだか亀をおいかけるアキレスのような状態。

そんな第15節 ヴァンフォーレ甲府戦を振り返りつつ、来季どう考えるべきなのかを勝手に探ってみたいと思います。

甲府戦の布陣から来季の何が見えるのだろうか。

勝ちにこだわるのか。

それとも、来季を見据えた試みが行われるのか。

来季のことを考えると、井原監督がどういった布陣で来るかは非常に興味があるところでした。

フォーメーションは 4 – 4 – 2 (4 – 2 – 3 – 1 ?)。

注目は、センターバック 2 枚。このところ失点が多い守備陣。

中央に、田村、堤を使ってきました。

また、駒野の出場が定番化してきた右サイドには中村北斗が復帰。

この先発メンバーの選択は来季を見越したものなのか…。

神戸戦から振り返ってみると…。

神戸戦のパフォーマンスを見る限り、濱田は外すべきだろうというのはありました。

戦えているとは言いがたかった…。

キム・ヒョヌンも神戸戦も良いとは言えず、實藤もに名古屋戦では 5 失点。

大量失点に絡んでしまっています。

こうなってくるとスタメンというのは難しいとは思っていましたが。甲府戦はキム・ヒョヌンはベンチにも入らず。

駒野もベンチには入っていません。

この辺はコンディションの問題なのか、来季を含めた契約的なものなのか。

冨安は代表戦でチームを離れている事情もあります。

来季を予想させる何かがありそうでなきもしますが…。

井原監督は「勝ち」を意識したメンバーと戦術を選択してきたように思います。

田村、堤はここまで大量失点が続いている守備陣において、チャンスを得た先発と考えて良いんじゃないでしょうか。

甲府戦のメンバーは「来季」というより、「勝利優先」だったように思います。

どちらも決定機を欠く試合展開でしたが…。前半から甲府有利?

前半はオウンゴールながら、アビスパが先制をしました。

しかし、個人的には動きは甲府の方が動きはいいなと感じていました。

なぜそう感じたのかというと。

アビスパ福岡の課題は、いろいろありますが。

今シーズンを振り返って課題にあげたいのは、「ボールをいつ、どう奪うのか」。

毎回相手の攻撃をゴール前で受け止めていては、どうしたってジリ貧です。

本来であれば、高い位置で奪い、素早くカウンターを仕掛けたいところですが。

すべてのチームが格上と考えてよい J1 において、ある程度攻め込まれるのは仕方ありません。

とはいえ、相手が強くなればなるほど後ろからのビルドアップができないアビスパ福岡。

高い位置で奪ってそこから逆襲をかけるぐらいしかアビスパ福岡には攻撃の手段がありません。

よって高い位置でボールを奪う時がアビスパが効果的な攻撃を仕掛けられる最大のチャンスなわけですが。

ところが、アビスパ福岡は積極的に前線からゾーンプレスを行っているわけではありません。

相手がボールを持った時には一旦撤退。

最終ラインと中盤で 4 – 4 (3バック時は 5 – 4 )のブロックを形成してから、そこから「自分たちのタイミングを待つ」というのが基本戦術と思われます。

つまり、攻撃するためには前から守備に行きたいけど、とはいえ、ブロックを作らなければ大量失点を招いてしまうというジレンマが、アビスパ福岡の課題だっと思われます。

特に、5 – 4 – 1 となると、ワントップだけではなかなか前線からプレスをかけられず、ジリ貧傾向の強い展開となってしまいます。

では、4 – 4 – 2 で前線に 1 枚増やすとどうなるかというと、FW の守備力の問題なのか。

これはこれで良い結果を残せませんでした。

そこで出てきたのが、4 – 2 – 3 – 1 のトップ下の位置に三門を入れる方式。

ファーストディフェンダーとして、三門の守備力と体力を活かした作戦は湘南戦で功を奏しました。

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甲府戦のフォーメーションは守備時などは 4 – 4 – 2 に見えましたが、やり方においては湘南戦に似ていたと思います。

三門の役割は、邦本が担っていたように思います。

ただ、湘南戦ほど前からテンション高く仕掛けていくということはなく、リトリートしてブロックをちゃんと作ってからという形に意識を寄せていたように見えました。

実際、前半の決定機もその邦本の守備から始まっています。

甲府の土屋がドリブルで上がってきたところを邦本がチェック。

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ここで相手のミスを誘ってボールを奪うことに成功。

金森の守備にかかり、ここからカウンター。

kunimoto-d

邦本がウェリントンに入れて、金森に落として最後は城後。

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ここを決めていたら、だいぶ違ったと思うんですが。

城後がこういう形で外すのは、なんだかもうテンプレート化しつつありますね…。

この日だけでなく、守備時には、右サイドに入っている城後ですが、攻撃時は FW のような位置でプレーすることも多い。

カウンター時に、ゴール中央に走り込んでいることも多く、こうした局面で中央にいるのは素晴らしいと思うのですが。

今シーズン同じような形でゴール決めきれませんね…。これはこれで来季は考えなくてはならないでしょう。

しかしながら、現状のアビスパにおける「攻撃の形」としては非常に理想的なシーンだったと言えます。

とはいえ、この形もうちょっと言えば別の形でも「発動」して欲しかったりします。

サイドに相手を押し込めないだろうか?

これは試合開始直後のプレーなんですが。

甲府のサイド攻撃。

城後が対応したシーンです。

avispa-zoned

ファウルからのフリーキックで、甲府の橋爪にサイドチェンジするような形でボールが入ったシーン。

ダニルソンが相手の動きに合わせつつ、城後との距離を詰めています。

甲府は、中央、後側からマルキーニョス・パラナがフォーローへ。

この時、橋爪の選択肢は城後と勝負するか、マルキーニョス・パラナにボールを戻すかです。

城後との勝負は城後次第ですが、サイドに相手を押し込んでボールを奪うという発想があるなら、マルキーニョス・パラナに誰かついて欲しかった。

このボールが出た瞬間の位置関係ですが、マルキーニョス・パラナは邦本よりボールから遠い位置に居ます。

しかし、ボールが飛んだ瞬間、邦本より先に動き出しています。

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実際、マルキーニョス・パラナがフリーだと気がついて邦本が追いかけてきたのは、ボールが渡る直前くらい。

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ちなみにですが、バックパスが出た時、城後もちょっと追いかけるだけでした。

邦本が詰め、城後がもうちょっとチェイシングできれば理想的だった気がします。

ところが、城後含め対応が遅く、相手を囲めるタイミングで、囲めない。

冷静にパスを選択する時間を与えてしまいました。

邦本がマルキーニョス・パラナと同じ感じで距離を詰め、城後がバックパスに対してチェイシングをかけ、そこをダニルソンがカバーしていれば…。

ボールホルダーを孤立させられたと思うんですよね。

後ろに下げるにしても慌てさせることはできたはず。

実際このあと、さらに甲府はボールを後ろに戻すのですが。

ここもウェリントンが詰めきれおらず。

avispa-mind3

ここも詰めていたら、ボール奪取できていたんじゃないかなーと。

致命的なことにはなりませんでしたが、結局最初にサイドで上がっていた橋爪にパスが通ってしまいます。

ボールを奪えるか、相手に縦パスをいれられてしまうか。

ちょっとしたことではあると思うんですが、結果は大きな違いがあると思います。

相手がボールを下げた時点でしっかり対応していれば、仮にボールを奪えなかったとしても、簡単に縦パスを入れられるということもなかったんじゃないかなと。

こういった細かいところなんですが、ちょっとした遅れが「アビスパの致命傷」へ至っているのが現状だと見ています。

相手のボランチはフォローのためにボールホルダーとの距離を詰めているのだから、守備をするアビスパ側にもそれはできるのじゃないかなと思うのですが。

今シーズンこの「ちょっとした差」を埋めきれなかったと考えると、非常にもどかしいところでもあります。

相手が何をやろうとしているのか?そのとき自分はどうするべきなのか?

甲府戦から話が飛びますが。

以前、NHK で「課外授業!ようこそ先輩」という番組がありました。

著名人が自分の母校に帰って、様々な課外授業をするという話です。

その中で印象的だったのが、元日本代表の北澤豪さんの回と、元ヤクルトスワローズ監督古田敦也さんの回。

この番組は DVD 化もされていないようですし、簡単に見れないことが残念なのですが(NHK アーカイブスなど探したんですがなかった…)。

この 2 人はサッカーと野球でジャンルが違うんですが、話していた内容が非常に印象深かった。

何を話したのかというと、「見て」「考えて」「動く」ことの重要性を説いていたと記憶しています。

古田敦也といえば、「ID 野球の申し子」なわけで。そのイメージは「インテリジェンス」。

子供たちとジャンケンをしながら、「観察」「予測」という野球選手とは思えない話をしていたと記憶しています。

逆に北澤さんにはそういったイメージがなかったのですが(ごめんなさい)…。

ただ、この番組の中で北澤さんはやり方は全然違うものの、古田さんと同じような話を子供たちにしていました。

相手を見て、考えて、動く

ということを子供たちと走ったり、ゲームを通じて教えていました(確か、ちゃんとしたサッカーは一度もしなかった)。

北澤豪はこの時すでに引退していましたが、引退後にそのイメージが随分変わりました。

アビスパ福岡のプレーには予測(考える)がない?

何がいいたいかというと、こういうことです。

アビスパの選手が全くの予想なしに動いているなんてことは無いと思いますが、その意識は低いのではないでしょうか。

上の場面でも、サイドにボールが展開した時点で攻撃側のマルキーニョス・パラナはサイドでボールが展開されることを「予測」して走ってきているわけです。

アビスパの選手は相手の動きを見てはいるのだと思います。

ただ、見てから対応していては遅い。展開の流れを予測して動くということも必要なはず。

これは、後半になって、甲府が前に出てきた時の対応にもつながっていくと思われます。

サイドにボールが入った時の守備のやり方がアビスパの中でどういった約束になっているかというのもあるので、全くの見当違いの可能性もあるのですが。

サイドでボールを奪おうと思うなら、ここは FW が詰めおくべきだったんじゃないかなと。

逆に甲府ですが。

甲府もアビスパ福岡同様に、積極的に前からプレスに来るチームではありません。

アビスパのようにリトリートして、ブロックを作ってからという引いて守るタイプです。

ただ、「ここぞ」の出足の速さがありました。

上記の邦本のプレーのすぐ後くらいなのですが。

koufu-check

甲府のクリアボールを亀川が落下点で待ち構えていると、甲府の選手がチェックへ。

亀川がトラップすると予測していたかは判りませんが、トラップした瞬間を見逃さずボールを奪います。

koufu-check-2

こちらも決定機とはなりませんでしたが甲府のカウンターにつながりました。

このシーンを見た時に甲府のほうが「狙ってる」という印象が強かったです。

改めて考えてみると、「動き」というより「意図」という点で「甲府のほうが意図が明確」という印象でした。

これを観戦中は「動きがよい」と感じた一因だったように思います。

良くも悪くも攻撃の流れを作る城後

また、この日のアビスパの攻めもイマイチ噛み合っていないように見えました。

守備時には 4 – 4 – 2 のアビスパですが、攻撃時になると 2 – 4 – 1 – 3 という形になっていました。

邦本はかろうじて「1」の場所と行っていいでしょうか。前半はほとんど、前に出ません。

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ボランチの前でプレーしてボールを引き出す役割を担っていました。

おそらくここは引いて守る甲府に対して、長短でボールをさばける邦本が入って攻撃のリズムを作るというのが井原監督の狙いだったのかもしれません。

前線は主に金森、ウェリントン、城後なのですが。

城後は相変わらず、基本的には中央に入っていきます。

城後が中央に入ると、そのスペースに邦本が入るまた展開によっては、ウェリントンが開くことも。

しかし、この選手が動くときの距離感が全然良くないように見えました。

「決まり事があって、それに即して動いているように見えない」。

というか、場合によっては「混乱してる?」とも見えたような。

邦本が比較的高い位置でボールを持ったシーンですが。

avispa-atack

この日の前半の攻めは「ラインの後ろ」を狙う動きが多かったように思います。

金森もそうですが、特に城後は裏を意識した入りを常に狙っていました。

裏を狙うのも良いとは思うんですが。

しかし、邦本がボールを持った段階で邦本がボールの出し先を迷うシーンが多かったように思います。

このシーンでもウェリントンが近くでフォローしていますが、相手に囲まれた位置。

パスを出しても、良い結果は見えなそう。

クロスを上げるにしても目の前にはディフェンスがいます。

空いているのはダニルソンなのですが、ダニルソンにあずけても、その周りに選手がいない。

結果、後ろをオーバーラップしてきた中村北斗にパス。

とはいえ、中村北斗の進路にスペースがあったわけでもなく。

結局ボールはダニルソンに渡るのですが、ボールを回しただけ。

効果的な攻めの形が作れたとは言えませんでした。

一方、甲府側から見れば城後、金森が裏を狙うので DF とボランチの間がやや空きがち。

画像で示した斜線のスペースはちょくちょく空くのですが、誰か入ってくるということはなし。

裏を狙うのも良いんですが、そうであればこのスペースを誰か囮的に使っても良いんじゃないかと。

金森、城後が同時に同じ方向へ走りだすより、お互い違う動きをして連動した方が DF ラインにギャップも生じるのではないかと。

ダニルソンからの縦パス入れて、勝負なんてコースを確保しても良いと思ったんですが。

avispa-atack-2

そうした動きを感じ取ったのか、否か。

時間経過とともに、「裏狙い」ではボールが出てこないと考えたのか城後が中央だけでなく、空いたスペースに顔を出すように。

しかし、それが余計に選手の距離感を悪くしたように思います。

このシーンでは邦本と完全に被った位置でプレー。さらに二人ともサイドのスペースへ向かって走り始める事態に。

更にウェリントンも中央にいれば、金森も中央で構えています。

一瞬ではあるものの、縦に 4 人が並ぶ状況に。

ボールを保持した中村北斗ですが、中央に人が固まりすぎていて、ボールの出しどころがありません。

固まり過ぎじゃない?というのがこのシーンでした・・・。

セットプレー時や混戦の状態ならまだしも、ビルドアップ中に縦に 4 人が並んでいる。

さらに、2人が被りながら同じ方向へ移動するというのはなかなか見た記憶がありません。

前半アビスパの攻撃時には明らかに異常があったように見えたんですが、どういった指示がされていて、どういった選手の認識があったのでしょうか。

後半から下がり目の城後

この攻撃時のポジションの整理は、おそらくハーフタイム中になされたと思われます。

城後が前に出るシーンが減って、邦本が前にでました。

甲府が点を取りに前に出た分、ややオープンな展開になったというのもありますが。

攻撃のスタート時に左金森、右に城後、中央にウェリントン、やや低めに邦本。

城後が中央に入るのは、ゴール前の高い位置だけ。

城後が入ったら、ウェリントンは外の守備を考える。

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という点が整理された(強調された?)分、アビスパのパスコースは明確になったように思います。

カウンター時にも、金森、邦本という複数のパスの選択肢が中盤であったからこそ効果的だったんじゃないかと。

ただ、城後を中へ入れてウェリントンを外へ置くこと(実際このあとカウンターでウェリントンは外へ)にどの程度攻撃メリットがあるのか謎ですが。

とはいえ、カウンター時にに邦本は城後とかぶらいない位置(主に左サイド)へ。

代わりに金森は内に入るなど、バランスがよくなったことが後半のアビスパが甲府にカウンターを仕掛けられた要因だったように見えます。

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こういう感じでそれぞれが、走りこむ位置が整理されたのが前半と後半の違いでしょうか?

亀川のキック精度の悪さ

今に始まったわけでもなく、改めて取り上げておこうと思うのですが。

亀川最大の弱点と言っても差し支えないでしょう。

キック精度の悪さ。

豊富な運動量と、攻撃参加は魅力ですが、シュート精度、クロス精度はちょっと不安な亀川。

切り込んでからのシュートまでの積極性は良いのですが、とにかく枠に飛ばない。

これこそ、改善しようにも短期間でどうになかる問題ではないのかもしれませんが…。

亀川のクロスが今シーズン一度でも綺麗に合ったことがあっただろうか…。ちょっと記憶にないです。

さすがに見過ごせるレベルじゃない気がします。

亀川を見ていると、元日本代表のサイドバック、現在は町田ゼルビア監督の相馬直樹を彷彿とさせられるような…。

現役当時の相馬監督も豊富な運動量とタイミングの良い攻撃参加が評価されていましたが、「クロス精度が低い」という指摘を受けていた気がします。

漠然とゴール前に上げてるだけ

なんて言われ方をしていました。

さすがに亀川も「なんとなくゴール前に上げれば」なんて感覚でクロスを入れることは無いと思うんですが。

kamekawa-cross-op

頻繁にチャンスがあるわけでもないで、あわないにしても、走り込んでいる選手と全然違うところに落ちてるというのはシンドいです。

亀川のクロスの精度があれば、ゴールというシーンもあったので。

J2 では左サイドは亀川がいれば大丈夫!と、タカをくくった見方もできたんですが。

J1 では流石に「足りない部分」が見えてきたように思います。

J2 に降格してしまいますが、チーム内に亀川に危機感を与えるような選手がいなくてはチームも亀川自身も成長しないんじゃないでしょうか…。

結局、チャンスを決めきれないと…。

点を取りに来た甲府相手にカウンターを仕掛けたアビスパですが、結局決めきれず。

2 点目を焦った結果、自分たちが慌てたようにも見えました。

同点の場面ですが。

まず思ったのは、甲府のリズムに付き合う必要があったのか。

甲府が前に出てきて、ボールを前線にどんどん入れてくる。

そこをカウンターで「2点目」をとって、トドメを刺す。という狙いはわかります。

ただ、カウンターがハマるからと言って、甲府と同じようなペースで試合を運んで良かったのかは疑問です。

相手がつんのめるような前がかりな体勢で来たからといって、リードしているアビスパまでつんのめる必要はあったのか?

とにかくゴール前に入りたい甲府と同じようなリズムで試合を動かすことのメリットってあったのでしょうか。

逆に自分たちを苦しくしただけじゃないのでしょうか。

そんな嫌な予感がしていたんですが、悪い予感は的中した形に。

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金森がサイドを抜けだして、アビスパのカウンター。

金森のフォローの少ない状態。これを見て三門が全力疾走。金森も、三門のサポートを視界にとらえたのでしょう。

とはいえ、相手側の帰陣も早く、三門が走りこんだ先にもそんなにスペースがなく。

金森自身もサイドで相手に寄せられつつある状況。

結果論ではありますが、狭いところにチャレンジしてまで前にパスを出す展開だったでしょうか。

個人的には正解は、「慌てずボールを下げて、仕切り直し」だったと思います。

しかし、金森が選択したのは、狭い場所へのパス。

それが相手の足にあたって、不運にも甲府のカウンターをアシストする形に。

誰か戻れよ。という話かもしれませんが、カウンターで上がり始めたところを綺麗に相手にボールが出てしまっては…。

金森が孤立しているのをフォローしに走っていた三門と、亀川は急速転換できず。

2 人が飛び出した後をダニルソンが詰めていたんですが。

ダニルソンはボールを追いかけるように橋爪→ドゥドゥとチェックへ。

そのときも堤は、ドゥドゥをみていましたが…。

見るべきは橋爪だったのでは。

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ダニルソンがボールを応用にチェックしていたので、橋爪をケアできていればとは思うんですが…。

橋爪の動きは見てないですよね…。

パスが出てからでは手遅れ。

相手を見ていないし、だから判断も遅くなる…。

堤がかわされたことで、人数が足らなくなりゴール前で余ったダヴィに決められてしまいます。

プシュニク時代の 2 年目の鹿島とのプレシーズンマッチでもダヴィにいいようにヤラれましたが、甲府戦でもやられました。

そして、この試合展開、なんだか昨年の J2 でも見たようなきがが…。

PKの判定は厳しいが。それもアビスパ福岡自身が招いた結末か?第21節東京ヴェルディ戦
最近のアビスパ、いまいちツキがないというか まさかの終了間際、PK で追いつかれて引き分け。 PK の判定も微妙だよなー。 ...

昨年の J2 東京ヴェルディ戦。もう一年以上前の話なんですが。

J2 も中盤戦を迎え、なかなか勝てずにいたアビスパ福岡。

久しぶりの勝利が目前ながら、終了間際の PK の失点で引き分けてしまった東京ヴェルディ戦。

この時、試合終了間際にカウンターで抜けた酒井が強引に勝負を仕掛けて、ボールをロスト。

そこから直接でないものの、終了間際にゴール前まで持ち込まれ PK を奪われ東京ヴェルディに引き分けるという試合がありました。

この時も、なぜ試合の終了間際に勝負に行って相手にボールを渡した上に PK まで献上する事態に頭を抱えたのですが。

甲府戦の金森も、これに近いものがあって。

残り 10 分になるタイミングで、1 点リード。

カウンターで抜けた金森が、フォローが無い状況で難しいパスを選択。

その結果、不運もあったでしょうが、相手に有利なかたちでボールが出て失点。

2点目が欲しいのは判るんですが。

とはいえ、難しい位置にパスをチェレンジする必要があったのかと。

無理せず、後ろに戻して安全策をとっても良かった場面に見えましたが…。

ここは、J2 時代に手痛い思いをしているはずなんですが(あ、リオ代表戦でチームから抜けていた時か…)。

とはいえ、こうした試合の流れをコントロールできないのも、勝てない一因なのかなと。

経験不足と行ってしまえばそれまでなんですが…。

最後は甲府の押し込みにも耐え切れず

同点の段階で気落ちしてしまったでしょうか。

逆襲しようにも、ダニルソンのパスミスやら、三島の精度の低いパス。

そこから逆に逆襲をくらい、またもダヴィの突破で亀川が圧倒されファール。

堤もダヴィに置き去りにされるシーンがありましたが、ダヴィ相手になんとか対応していたのは田村だけでした。

亀川が与えたフリーキックからゴール前数で押されて逆転ゴール。

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ゴール後、ゴール一つ前のプレーで亀川がオフサイドをアピールしてるんですが。

斜めからなのでなんとも言えません。オフサイドのような気もするんですが…。

ただ、ゴール前では何が起きるかわからないわけで。

どうやったって不運はおきます。ただ、それを「致命傷にしない」。

それがサッカーだと思います。

事実この試合、「不運」は甲府に先に起きているわけで。

そこを勝ちに繋げられないのは、やはりアビスパの弱さなんじゃなかろうかと。

井原監督は試合後の会見で「厳しい状況の中で選手たちは 90 分戦ってくれた」という発言をしていましたが。

苦しい状況にしたのは誰でしょう?

そこを見つめ直す強さが、求められているように思います。

結局ミスが多い

甲府戦を見て思うのは、前にしても、後ろにしても結局、ミスが多い。

これにつきます。

ちょっとしたミスが、致命傷になる。その結果、自分たちが苦しむ結果に。

それは、DF も FW も同じ。

やるか、やられるかの勝負の世界。

次はないんです。

選手もミスをしたくてしているわけではないと思うんですが。

シーズン通してみれば、終盤になるにつれ安定感を欠いた最終ライン。

特にセンターバックは補強が急務でしょう。

また、それと同じくらいに得点を取れなかった前線。

あえて、名前を上げるなら城後。

何度決定的な場面を外したでしょうか。

アビスパの攻撃のラストピースは、城後です。

城後がサイドから中に入って中央で仕事をする形をとっている以上、アビスパのゴールは城後から逆算されて考えられていると推測しています。

特にカウンター時のフィニッシャーは城後です。

その最後を逃し続けた責任は最終ラインと同じくらい重いと思います。

この日のスタンドには「検証」の垂れ幕がありましたが、今季の検証をするのであれば、センターバックもそうですが、城後もしかり。

来季も城後をラストピースとして計算するチームであってはならないと思います。

城後は苦しい時代のアビスパを支えてくれた功労者であるのは間違いないです。

そこは尊敬に値します。クラブも敬意を払うべきだと思います。

しかし、聖域であってよいはずがない。

私は、厳しい「検証」が必須なのは城後という存在だと思います。

来季も城後がアビスパのレギュラー、中心選手とするなら「競争に勝った上」での話にすべきでしょう。

そのためには、「補強」が重要となりそうです。

来年、再び J1 を目指すのであれば、今のチームのベースを放棄するのは得策とは思えません。

J1 を最下位で J2 降格したチームは J2 でも苦しむというデータがあります。

選手のモチベーションもあるかもしれませんが、「選手層を維持できない」という実情もあると思います。

こうした中、どこまでクラブが「補強」をできるのか。

甲府戦で改めて判ったことは今のメンバーでは強くなるためには限界があるということだと思います。

城後はチームの象徴かもしれませんが、同ポジションに外国人を補強することも辞さないくらいの競争がなくてはチームとしてこれ以上強くなるのは難しいのではないでしょうか。

よくあるのは、「今のチームの力を底上げして…」といったような方針ですが、やはり競争がないと今のチームは強くなれないと思います。

負けても勝っても変化がない(J2 → J1 → J2)。

これが一番良くない気がしています。

この過程の中でアビスパ福岡が得たもの。

成功もあれば、失敗もあったと思いますが、その中で得たものを確実にチーム内で形にする。

それは選手自身の問題でもあるとは思うのですが、経営陣、首脳陣が判断し肉付けする部分だとも思います。

厳しいとは思いますが、削るものは削る。

そうした判断を下す勇気を持つことも経営陣の判断だと思います。

残り 2 戦、限られた戦力の中で井原監督がどういったメンバーで望むのか。

次は現状不振ともいえるサンフレッチェ。

とはいえ、かなり厳しい戦いになるでしょう。

覚悟して観戦する必要がありそうです…。

ただ、その中で一瞬でも輝くものを見せることが、来期への義務ではないでしょうか。

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