【祝ホーム初勝利】勝点 3 は喜ばしいけど、勝って兜の緒を締めよ?課題の多い勝利に井原監督は何を思う!?

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素直に勝利は喜びたい!しかし・・・

14:00 kick off だった第 12 節 湘南ベルマーレ戦。

連日福岡では良い天気が続いていたので、この日も暑くなりそうだなという予感はありました。

案の定、暑さとの戦にもなりました。

FC 東京戦で活路を見出した 4 – 4 – 2 ですが、大宮、仙台戦と「4 – 4 – 1 の形」はできているものの、「相手との勝負」に勝ちきれず、自分たちの良さが出せなかったアビスパ福岡。

湘南戦では「自分たちの良さ」をいかにして出すかが勝負のポイントではないかと見ていました。

結果は、1 – 0 の勝利。

ホーム初勝利&最下位脱出をまずは喜びたいところですが・・・。

そんな第 12 節 アビスパ福岡 vs 湘南ベルマーレを振り返ってみたいと思います。

邦本を先発起用&田村をボランチに

4 – 4 – 2 で気になっていたのが、堤、キム・ヒョヌン、田村の起用。

3 バックであれば、問題ないのですが 4 バックだとこの 3 人を同時に起用できません。

キム・ヒョヌンをサイドで起用しましたが、やはり、センターバックが輝くキム・ヒョヌン。

とはいえ、田村のフィジカルも捨てがたいし、堤を外せば最終ラインがバランスを崩しそう。

ここは悩ましいところだなと思っていましたが・・・。

ついに、田村のボランチ起用。

ダニルソン不在を埋める形ですが、ついに鈴木惇ではなく田村という形を取りました。

現状ボランチには守備を求めているということなんでしょう(実際試合後のインタビューで井原監督も守備の目的だったとのこと)。

ダニルソンは、もうすぐ復帰できそうとのことでしたが・・・。

やはりコンディションが整わないダニルソンに過度な期待はできないのかも・・・。

となると、井原監督は「苦肉の策」と表現していましたが、こうしたオプションがあることは悪いことではないかと。

ちなみに井原監督いわく、「田村はクイックネスがない」とのこと。

なるほど、そういう観点で見たことなかったですけど、言われてみるとそうだなと。

邦本が先発

ナビスコカップでなかなかよい動きを見せていた邦本。

J1 リーグ戦でもいずれチャンスがあるだろうと思っていましたが、ついに先発。

金森、為田、亀川が U-23 代表戦で招集され中 2 日というスケジュール(とはいえ、亀川はフル出場しましたが)。

起用としては、ターンオーバーとしての出場だと思うのですが、大きなチャンスをもらったと思います。

狙いとしてもウェリントンと横並びというよりは、トップ下のイメージだったようです。

ドリブルにしても、パスにしても独特のタイミングを持っているので、アビスパの攻撃に新しいリズムを作ってくれるんじゃないかと期待しているんですが。

人数をかけたカウンター

スカパーの予想フォーメーションでは、3 – 5 – 2 で表示されていましたが、 4 – 4 – 2 のアビスパ。

課題は、大宮、仙台で機能しなかったボールを奪ってからの攻め。

4 – 4 – 2 で前からボールを奪う意識はあったと思うんですが、守備で押し込まれ、攻撃に反転しても人数がかけられない。

人数をかけようとしても簡単にボールロストして、前に出れない。

もしくは、単純なロングボール。

そういった状況に陥りがちなアビスパ福岡。

大宮戦の後半には、ゴール前に人数をかけられるシーンありましたが、そこで生まれたのが金森のゴール。

J2 でもそうでしたが、攻撃時にゴール前にどれだけ人数かけられるかが得点のポイントになるアビスパ福岡。

この日は、カウンターで人数をかけられるシーンがいくつか見られました。

前半、3 分。

相手のパスミスを末吉がカット。

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それを見て、坂田、亀川が猛然とダッシュ。

中央はウェリントン、邦本、逆サイドで城後がダッシュ。

坂田のクロスにウェリントンを囮に城後が走りこみ、こぼれたところを亀川がシュート。

亀川は自陣ゴール前からここまで走りこんで来ているわけです。

代表戦から中 2 日。

そのスプリントには頭が下がる思いですが、ここまでフリーのシュートが決まらなかったらいつ決めるんだろうかと。

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上の画像には写ってないのですが、亀川の後ろには邦本も詰めてました。

とはいえ、ゴール前に 4 人入り込めました。

こうした攻撃ができると得点チャンスが生まれるんですが・・・。

後半の 30 分過ぎ。

邦本のヘディングがオフサイドだったシーン。

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完全にオフサイドポジションだったので、「キター!」的なぬか喜びもなかったんですが。

展開としては、ファウルの素早いリスタートから、坂田が逆サイドまで走ってボールを受ける。

そこから、邦本のシュートのこぼれ球の展開。

ここでも 4 人がゴール前に。

どういった形であれ、こういった「攻撃時に人数をかけられる」シーンをどれだけ作れるかが、今後の試合もアビスパの生命線となりそうです。

ボール奪取の理想は、センターサークルから自陣 20m まで?

アビスパが理想的にカウンターを仕掛けられる位置は、どうやら自陣側、センターラインから 20m くらいまでが限度のようです(まあ、今どき自陣深くからカウンターを決めるチームも少ないとは思いますが・・・)。

大宮戦、仙台戦、でもこのあたりでボールが奪えると良い展開へ持ち込めそうでした(あくまで持ち込め「そう」)。

上のカウンターのあと、自陣深い位置から末吉がウェリントンへグランダーを通すも不発。

再び相手にこぼれたボールをパスカット。末吉がダイレクトで坂田へ、というカウンター。

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このくらいの位置だと、逆サイドの選手の上がりが期待できるんですよね。

坂田のポジションどりなどは、4 – 4 – 2 のカウンターのお手本のような位置。

こうしたバランス感覚はベテランらしい頼もしさがあります。

しかし、ここより自陣に入り込まれるとボールを奪えてもカウンターは難しい。

効率よくビルドアップできれば良いんですが・・・。

昨年のサンフレッチェ広島だとミキッチのようにドリブルで仕掛けてガンガン、ラインを下げてくれる選手がいるとまた違うんですが・・・。

もし補強するならサイドアタッカーだよなと思ったり・・・。

ボールをシンプルに入れてくる湘南

試合開始直後は、サイドであまりよい展開ができない湘南ですが、縦にボールを入れてリズムを取り戻します。

アビスパの守備で気になったのは、長い縦のボールの対応。

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ロングボールを堤がクリアするシーンなんですが。

ちょっと 4 – 4 の距離が空いてるんじゃないかなと。

まだ試合開始 6,7 分のシーン。体力が落ちてくると更に厳しくなるのではという予感。

また、湘南もこのスペースに 3 人が入っています。

クリア後のこぼれ球にも湘南のほうが先に反応。

仙台戦でも 4 – 4 の間のスペースを使われ始めると、後手後手になっただけに早く修正したところ。

この日田村はボランチ初先発でしたが、このスペースへの対応に苦労したように見えました。

なんとか対応はしているものの、相手のほうが先に動き出してボールに触っています。

3 – 4 – 2 – 1 の時は、比較的このスペースを詰めることはできていたんですが・・・。

アビスパの 4 – 4 – 2 の課題は、3 – 4 – 2 – 1 より空きやすくなったバイタルエリアのケアでしょうか。

試合内容では、湘南が上?

このまま、試合は徐々に湘南ペースに。

試合の流れの中で、相手ペースになったときこそ、邦本のアイディアに期待したいんですが。

前半 17 分。

邦本のワントラップパス。

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とにかく前から突進してくる湘南の前線。

これを上手くかわして、前を向けるチャンスだったんですが・・・。

パスの精度を欠きました。

ここで末吉が前を向いてボールを持てれば効果的な攻撃につながったと思うんですが。

むしろ、湘南のカウンターになってしまいました。

ただ、こうしたワンタッチで相手の動きの逆をついて、他の選手に前を向いてプレーさせる。

というパスのセンスはアビスパの中でも邦本がピカイチな気がするんですよね。

もっと精度高くできていれば、金森左サイドの FW に邦本。

という布陣を試せそうな。

U – 23 の遠征も始まり、金森、亀川、為田の長期離脱が予想されます。

この日の邦本は、プレーの精度もそうですが、判断の部分でもまだまだでした。

こういったプレーの精度を上げて、オリンピック組がいない期間にぜひとも「アビスパに新生現る」くらいの存在になって欲しいところ。

後半の入りが課題

前半、危ないシーンもありつつ。

0 – 0 で折り返したアビスパ。

しかし、後半から相手に押し込まれるシーンが増えます。

仙台戦もそうでしたが・・・。

サイドでゆっくり押し上げる相手に対応していると、そこからサイドチェンジ。

逆サイドにボールが渡ると、何故か強く当たれず相手に簡単に基点を作られるアビスパ。

スライドしてからの守備が弱いでしょうか・・・。

そうなると、押上返せないのがアビスパの泣き所です。

湘南が縦、縦で来ているときはまだ良かったんですが・・・。

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この位置でこういったサイドチェンジされるとアビスパは不利になりやすい。

逆サイドで特にマイナスのパスが入ると、チェックがかからなくなります。

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このシーンでも城後と實藤がボールホルダーにはチェックへ行くものの、そこからボールをマイナスになると、こういう感じでチェックが外れます。

そして、ボールへのプレッシャーが弱くなったところで、浅い位置からのクロス。

これを弾き返せれば良いんですが、なかなかうまく行かない。

運動量の低下もあるかもしれませんし、前線のプレスバックも少し弱くなるのか。

ボールを奪っても前線のパスの収まりも良くなかったり。

こうしたシーンで押し込まれて失点につながったのが、大宮、仙台戦かなと。

アビスパのウィークポイントと言えそうです。

選手を入れ替えてから、徐々に復活

後半なかなか自分たちの攻撃に持ち込めないアビスパ福岡。

ペースをほとんど湘南に握られる形になりましたが・・・。

とはいえ、攻撃ができなかったか?

といえば、そうでもなく。

最終ライン 3 枚もかなりラインを上げて人数かけて押し込んできた湘南。

しかし、アビスパがカウンターで裏を取ります。

相手のフリーキックからのリスタート。

クリアした城後がそのままウェリントンとワンツーで抜け出します。

この位置からのカウンターはいまいち成立しないのが、アビスパ福岡。

しかし、このシーンでは、ウェリントンのパスが相手にあたって、城後の前に流れるラッキーがありました。

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また、最終ラインは 1 人しか自陣にいなかった湘南。

そこを突破できたのは良かったんですが。

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まさかのパスミス。

むしろ、そこは打てよー。

と、誰もがそう思ったシーン。

城後のこのシーンと、亀川の決定的なシーンと、決定機を決めきれないアビスパ福岡。

これも、勝てない要因の一つだと思うんですが・・・。

チャンスを多く作れるわけでもないので、ここは誰か厳しく詰める選手がいてほしい。

というか、城後がそこを担うべきだと思うんですけどね。

それでもまた訪れたチャンス

さすがにビッグチャンスを 2 度も潰したアビスパ福岡。

これは、さすがに厳しいかなと思っていたんですが・・・。

もう一度チャンスは訪れました。

湘南が後半は前がかり気味でしたが、やや運動量が落ちたでしょうか。

アビスパの攻撃陣にフレッシュな選手が増えた影響か。

徐々に攻撃ができる時間が増え始めた後半 30 分前後。

クリアボールを拾って、カウンターに入ったアビスパ。

この時点で、湘南の守備は 3人。

一方アビスパは、途中交代で入った金森、平井が左右にスプリント。

中央をボールを持った城後とウェリントンが駆け上がる状態に。

3 対 4 の構図。

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城後から平井にボールが入って、クロス。

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このとき、最終的にはボランチの位置からスプリントした鈴木惇を含め、4人がゴール前にスプリント。

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やはり、こういうシーンをどれだけ使えるかがアビスパにとっては攻撃の最重要課題と言えそうです。

ベストな試合内容だったのか?

ようやくホーム初勝利。

順位的にすぐ上にいた湘南に勝てたことも大きい。

まずは勝利を素直に喜びたい。

しかし・・・。

試合内容は良かったかというと、そうでもなく。

最後は勝負に出た湘南の裏を取って勝つことが出来ましたが、依然課題は多そうです。

一朝一夕ではどうしようも無いかもしれませんが、決定的なシーンを決めきれないこと。

そして、サイドチェンジされたあとの、スライドしてからの守備。

自陣に押し込まれるほど、マイナスパスへの対応が緩くなりがち。

その結果、フリーでクロスを入れられたり、またはバイタルエリアにパスを出されたりと、大宮戦、仙台戦でも見せた「良くない点」が解決できたとは言えず。

セットプレーでも失点はなかったものの、相手に先に触られる。

こうして考えてみると、だいぶ湘南の詰めの甘さに助けられた部分も多そうです。

あと、チーム全体のメンタルの部分でも。

最後点を取ってなんとか面目を保った城後ですが、GK と一対一の場面。

リーグ初先発の邦本に華を持たせたかったのか。

決定的な場面で、自ら勝負しきれない・・・。

きついことを言えば、キャプテンがこの大事な試合で勝負しきれないって大丈夫かと・・・。

チームのメンタル面での甘さを感じなくもなく・・・。

勝ったとはいえ、これから先も思いやられそうな試合でした。

この先、U-23 代表候補組が遠征で抜けます。

その間、リーグ戦もありますし、カップ戦もあります。

次は、中 3 日でナビスコカップ横浜 F マリノス戦。

そして、中 2 日でリーグ戦 13 節柏レイソルが待っています。

その後も中 3 日でナビスコカップ鳥栖戦、リーグ戦サンフレッチェ広島戦が続きます。

リーグ戦では、上位陣との対戦になります。

スケジュール的にも気候的にも厳しさが増すこの先の試合。

いまの感じではとても覚束ないように思えます。

13 位のヴァンフォーレ甲府まで、幸いにも勝点差は 3。

ここからどれだけ勝点を上乗せできるか。

大事な試合が続きます。

ありきたりな言葉ですが、まさしく「勝って兜の緒を締めよ」。

まだまだ課題の多いだけに、井原監督の激に期待したいところです。

とりあえず、この喜びはこの週末まで。

来週からまた厳しい戦いが始まりそうです。

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