鳥栖戦直前、第 4 節ガンバ戦の戦いができればそうそう負けないはず!アビスパ福岡のストロングポイントを改めて確認してみる。

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ガンバ大阪相手に見せた戦う姿。価値あるドローに拍手

ガンバ戦の興奮もすっかり一段落、鳥栖との九州ダービー直前となりました。

横浜 F マリノス相手に 3 失点で敗戦した時には流石に残留が難しいんじゃないかと・・・。

そう思わせるほど、チーム状況は良くないように見えました。

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正直、やり方を変えないとこれ以上無理だ。

というのが、マリノス戦のこの試合の率直な感想でした。

その方法論として、

  • 「城後に頼らない(新しい主役の登場、新しいキャプテンシーの発揮)」
  • 「井原監督に頼らない(試合中の問題は自分たちで解決するべき)」

チーム全員が、こういった意識を持って戦わなくてはチームはいつまでも強くなれないのでは?

と、感じていました。

そして、FC 東京戦。非常に厳しい戦いになったものの、2 – 1 で逆転勝利。

この試合では、これまで攻撃の中心だったウェリントンを先発から外し、今季から正 GK だったイ・ボムヨンを神山に変えました。

ウェリントンへのロングボールに頼りがちの攻撃も、金森、平井、邦本を中心としたビルドアップに。

そして 17 歳の冨安をボランチで起用。

全く新しい形で勢いを取り戻しました。

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個人的には、城後に変わる主役が必要だと思っていたんですが、この試合で「アビスパ福岡は城後のチーム」なんだなと感じました。

この勢いで、強豪ガンバ大阪とどこまでやれるのか?

結果次第によっては、大きく残留への希望が見えるこの試合だったわけですが…。

結果は、スコアレスドロー。

となりましたが、ファンにとっては「大きな希望」が見えたように思います。

そんな 2nd ステージ第 4 節ガンバ大阪 vs アビスパ福岡を振り返ってみたいと思います。

FC 東京の勢いをそのまま

FC 東京で全く新しい形で成果を上げたアビスパ福岡。

強豪相手の戦いになれば、またウェリントンを先発させ、ロングボール戦術を選択するのでは?

と、個人的にはネガティブな考えもありました。

しかし、井原監督が選択したのは「継続」。

これは、FC 東京戦の戦術に確信があったいうことでしょう。

4 – 4 – 2 のフォーメーションにウェリントンの名前はなし。

さらに、この大阪遠征に帯同もせず。この辺は古傷が芳しくないということで体調面の問題もあったと思いますが…。

これまでずっと体張ってきてくれてますからね…。

とはいえ、これまでのアビスパ福岡なら考えられないメンバー。

それでも行ける!と、思えるのは、前節の結果があってこそ。

ウェリントン不在でもやれるという井原監督の強い意志を感じました。

ただ、この試合では邦本は先発せず。

代わりに為田が左サイドで出場。

今シーズンから加入した為田ですが、いまいち活躍しきれず…。

ダニルソンや鈴木惇が為田が走りだしたところへ長いボールを入れることができると、何かやってくれそうな雰囲気もあったですが。

現状、ブレイクの気配はなし。

ただ、ナビスコカップの試合では金森、邦本、平井と出場すると、近い距離でのパスに絡んでドリブルへ入ったりと、金森とポジションチェンジして中央に構えたりと、新しい面も見せていました。

為田の持ち味を引き出せそうなのは、平井、金森、邦本のような気もします。

反対に邦本は、腰にやや不安があるという話も聞きました。ちょっと様子を見ながらというところでしょうか。

鳥栖戦では、邦本をトップに入れて金森左サイドもありですが…。

個人的には、アビスパのベスト 2 トップは金森 – 平井です。

意思統一が取れ始めた?ファーストディフェンス

4 – 4 – 2 のフォーメーションですが、守備で気になるのはバイタルを空けない事と、ボールをどこで獲るのか。

ここがハマればガンバ大阪相手にも引けは取らないはずです…。

この辺は、前に出ようとするサイドの 2 人と、ボランチのラインと最終ラインの関係性をどこまで密に取れるかが鍵となりそうです。

ガンバ大阪戦ではボールを持つ時間が長いだろうというのは予想できました。

問題は、アビスパがボールをどこで奪うのか?

4 – 4 – 2 でどうプレスをかけて行くのかが個人的には気になる点です。

おそらく鳥栖戦でも同じようなポイントが重要になるかも…。

この日の試合では FW とサイドの選手の動き出しが早かったように思います。

試合開始直後、ガンバがサイドへボールを入れたシーン。

gosaka-sideball

かつてのアビスパ福岡監督である松田浩氏の代名詞と言えば、4 – 4 – 2 のゾーンプレスな訳ですが。

その松田氏曰く、守備の始まりはセンターサークルの頂点から。このくらいの高さからプレスして行くのが理想と語っています。

その言葉通りのように、序盤のアビスパの守備のスタートはこのセンターサークルの頂点の位置ぐらいからスタート。

ウェリントンと金森の 2 トップだとこのくらいの高さでは金森がチェックに行く事もありますが、リトリートした状態では相手がセンターライン付近でもスタートしない事もあります。

この日は、守備のスタートも早く後ろの選手との連動も良かったように思います。

無理なく、前から守備に行けていたように思います。

地味ながら、これまでありそうでなかったシーンだっただけに、「お。なんか今日も期待できそう…」という予感も。

ゾーンプレス?&ラインコントロールも確実によくなっている

体力が削られていない前半の早い段階であっても、後ろで持たれて長いボールを前線に入れられたり、サイドチェンジなどで左右に振られると中央を簡単に空けてしまいがちなアビスパ福岡の最終ラインとボランチ。

vital-area

こちら、サイドチェンジで振られたシーンですが、スペースを亀川が埋め、空いたところを濱田が詰める。

バイタルにもスペースを作らず、しっかりとブロックが構築できていました。

マリノス戦は、この辺がちょっとしたことで簡単に空いてしまっていました。

avispa-line

上記、マリノス戦でのワンシーンですが、これと比べるとしっかりブロックができています。

マリノス戦では簡単にこのボランチと、DF ラインの前に人が侵入してました。

三門は守備の際に辺周辺を見ながらバランスを取ろうとしているのをよく見ます。

ゾーンプレスでは味方のポジションで自分のポジションも決まると言います。

そういった意味で三門は忠実に味方との距離を見て、ゾーンプレスを遂行しているのかもしれません。

またこの 2 戦バイタルの対応が改善しているようですが。もしかして冨安効果でしょうか…!?

もちろんガンバの攻撃もパトリックも怖いんですが…

この日のガンバ大阪の攻撃の中心は、サイドアタック。

アビスパとしては、自陣ゴール近いサイドでのエリアで素早いパスを回されてしまうと、いつ突破されてしまうのかドキドキなのですが。

この日のアビスパが戦えたのは、サイドの守備で簡単に突破せなかったからじゃないかと。

サイドアタックから、最終的にパトリックへのパスを選択することが多かったガンバですが。

パトリックにそこで濱田、ヒョヌンが簡単に負けなかったのが良かった。

もちろん、パトリックにクロスが入るのは見ていて怖いんですが・・・。

パトリック自身も今シーズンはゴールを取れていませんし・・・。

寝ている獅子は、起こさない。

これは勝負の鉄則ですね。

危ういところもありました。

ガンバにシュートはかなり打たれましたけど、最終的に0点にしのげたのは、最後まで守備に行けていた結果ではないかと。

DF 陣だけでなく、全員の必死さが伝わってくる試合でした。

平井のボールの引き出し方が上手い

カウンター時の平井のスピードも魅力的ではあるのですが。

個人的に平井が上手いなーと思うのは、ボールの引き出し方。

前半 20 分ごろ。

一旦最終ラインまで下げて、ボランチでボールを回したシーン。

城後がサイドから中央へ切り込んで DF ラインがそちらに気を取られたところを平井が城後と逆の動きでバイタルでフリーに。

hirai-posi

このあと、サイドを上がってきた實藤から、城後へのクロスで CK を取ります。

やはりバイタルでボールが捌けると、攻撃がつながります。

そういった意味では平井のボールの引き出し方は良いなーと感じます。

一方的になりかけたときに、盛り返せた

この試合で大きかったのは、一方的になりかかったときに押し切られなかった点でしょうか。

ポストと相手のシュートミスに助けられたシーンもありましたが。

ganba-shoot

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ガンバ戦で時折見られたところですが、ゴール前でガンバの選手にボールが渡ると、DF 全員ボールに殺到。

守るという気迫は感じたものの、サイドがポッカリ。

このスペースを遠藤がみのがすわけもなく。

パトリックのポスト直撃の直前のクロス。

endo-cross

この場所で、遠藤フリーは怖すぎる。

案の定、上の GIF のような場面を招くわけですが。

中央を固めるばかりにサイドが空いてしまうと、鳥栖戦では豊田が構えてますからね・・・。鳥栖戦では気をつけたいところ。

と、守備では危ういシーンも多かったんですが、この試合も前節に続き、神山のセーブが大きかったですね。

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前半の中盤にかけて、徐々にシュート数でガンバに差をつけられ、やや一方的になりつつあったときに耐えきったのも大きかったんですが。

亀川 – 城後のロングボール一本であわやゴールというシーンをつくれたのが大きかったと思います。

jogo-shoot

相手の GK が触れていなければゴールだったんですが。

まだ全然行けるじゃん!

という感じが出ましたから。

こういうのを見ていると、ウェリントンのシャドーよりは、前線で城後に自由にスペースを空けた方がライン裏へロングボールを入れる戦術はハマるのかもしれません。

動くのは大事

ウェリントンの強さ、高さは非常に魅力的です。

ただ、後半アビスパが迎えたチャンス。

最終的に金森のシュートがクロスバーに直撃するのですが・・・。

カウンターからの攻撃。

三門から逆サイドへ展開。

この時、實藤が城後の内側から上がってきます。

個人的には實藤のこういった攻撃参加のセンスは良いなと思ってます。

いつものアビスパだと城後にボールが渡って、動きが止まることが多いんですが。

内側を實藤が上がってくれたおかげで、城後が外にあまるのでガンバ DF 陣も構えるしかない状況に。

avispa-counter

avispa-counter2

上がりきったところで、大外の城後にパス。

三門に一旦返してためができたところで、城後が内側に切り込みます。

avispa-counter3

相手のバイタルエリアに城後が入ったときには、内側をあがっていた實藤が外へ。ウチと外が入れ替わります。

この時、ガンバの DF 陣は城後と實藤の動きに対して対応がややルーズに。

三門が縦パスを入れる瞬間、城後と、實藤がフリーに。

kanamori-shoot

城後への縦パス。はスルー。平井(ここも上手い)が外にはたいて、フリーの實藤。

ボールをスルーした城後はゴール前へ侵入。

ここで、ガンバの中央の DF 陣は中央に入ってきた城後に気を取られた結果、逆サイドの金森のマークがズレました。

前線で選手がこれだけ動けば、マークもズレるよね。という攻撃。

ギャップを作る

という動きでしょうか。

これが、ウェリントンになるとどうしても中央で「待つ」形が増えてしまって、ギャップのできる形は少なかったです。

ウェリントン自身平井のようなボールの引き出し方はできないので…。

ウェリントンがいる状況で、動きの多い攻めができたらすごく良いと思うんですが…。

鳥栖戦ではこういった形が多く作れることと、「決めるところは決める」確実性がものを言いそうです。

1 st ステージの鳥栖戦では、少ないチャンスを確実に鳥栖にものにされてしまったので。

決めるところ決めないと厳しくなりそうです。

勝負に行けている城後

jogo-run

實藤からのロングパスに抜け出す城後。

中央に折り返すことは考えず、積極的に勝負。

つい数試合前まで思い切れないプレーが多かったですが、どこか吹っ切れた城後。

見てる方からすると、なぜいつも勝負に行けない!?

と、感じてしまいますが。

やはり、城後は前で勝負に徹しさせてあげたいですね。

後ろ目のポジションだと、プレーに引きづられてテンション落としている感はプシュニク時代からありましたからね…。

亀川、冨安が五輪へ

今回のリオ オリンピックには亀川だけでなく、冨安もサポートメンバーで参加することとなりました。

17歳の選手です。サポートメンバーとはいえ、上の世代のトップクラスと練習でも一緒にプレーできる機会は貴重だと思います。

経験を積むためにも手放しで喜んで送り出して上げたいところ。

しかし、この 2 試合冨安が入ることで、安定していたプレス。

確かによく見ていれば、後ろのスペースを開けたまま戻りが遅いこともありますし、大味なプレーもありますが、アビスパ福岡にとっては十分な戦力。

走行距離も走行距離 上位の城後を抑えて 2 試合 1位。

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これですよ、これ。もちろん、このうちどれだけ効果的な「ランニング」だったかは検証も必要だと思いますが…。

城後が中心のチームとはいえ、選手を評価する上では端的な数値としかいえない「走行距離」だとしても、城後を超える選手が出てこないとチームは強くならない。

17 歳を頼るわけにも行かないでしょうけど、プロとして契約している以上、頼もしい 17 歳になりつつありました。

今の流れでは、実はチームにいて欲しかった存在かもしれません。

とはいえ、ダニルソン(怪我間に合うかわかりませんが)、末吉には「大人の意地」を鳥栖戦では見せて欲しいところ。

ちなみにですが、ガンバ戦は押し込まれることも多かったためと思いますが、スプリント数において圧倒的にガンバよりすくなかったアビスパ福岡。

試合の流れ上仕方ないかもしれませんが、鳥栖戦ではスプリントも、走行距離も含めて鳥栖に走り勝って欲しいところ。

鳥栖戦のポイントは

  • 前の目のプレスがちゃんと連携して取れるか
  • プレスには行くけど、バイタルにスペースを空けない
  • ギャップのある攻撃をどれだけできるか
  • 気持ちで負けないこと

になってくるんじゃないでしょうか。

下手な精神論はかざしたくないですが、スポーツにおいて「強いメンタリティ」というのは、勝負を分けるポイントだと思います。

アビスパ福岡はこのメンタリティを安定して「強く発揮」することが苦手のように見えます。

ガンバ戦で最後まで戦いきれたのは、プレーに自信があったのも間違いないでしょうが、ガンバに勝とうという強い意志があったからだと思います。

鳥栖戦は、アビスパにとっては生き残りをかけた試合。

ガンバ戦以上に。最後まで勝ちに拘った試合を期待しています。

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