一事が万事?アビスパ福岡に足らないのは「言葉」でありそれを支える「知性」じゃないだろうか?

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アビスパに足らないのは、自分を表現する言葉?

3 – 1 で敗戦したフロンターレ川崎戦。

内容としては散々と言っていいでしょう。

選手が戦っていなかったとは思わないんですが…。

選手が「辛そう」にサッカーをしていたように見えます。

これだけ勝てず、ほとんど年間順位で最下位から抜け出ることもなく。

その状態でメンタルを維持する事はかなり難しいでしょうし、そもそも論ですがそのメンタリティがあれば、もっと違った結果があったかもしれません。

その中で、控え選手が出てきてからバランスが良くなり始めたというのも、見逃せないポイントなのかもしれません。

残留もかなり厳しくなり、試合内容もサポーターにとってはフラストレーションの高まる試合内容だったと思います。

ただ、この先仮に降格しても来期 J2 の戦いもあるわけで、またいつか J1 に帰ってこなくてはならない訳です。

その先もアビスパ福岡の戦いは続く訳です。

その中でアビスパ福岡は強くなって行かなくてはならないわけです。

その為必要な事とはなにか?

そんな事を考えつつ、J1 第 11 節川崎フロンターレ戦を振り返ってみたいと思います。

最初の失点ですでに限界?まずは試合の流れをおさらい

今シーズン、マンツーマンを採用してからというものアビスパのセットプレーの守備はおかしくなったように思います。

最初の失点はコーナーキックから。

マンツーマンで谷口に付いたキム・ヒョヌンがポジショニングから完全に競り負け。

城後も前に入ろうとしたんですが、及ばず。

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もうこの定番化しつつある、セットプレーからの失点にチームのメンタルも限界に来ているように見えました。

もうチームとして成立していない?

2失点目はあり得ないと言ってよいでしょう。

ダニルソンはボールを GK に拾ってほしかったんでしょうか。

それとも蹴ってほしかったのか。

中村との自分の身体のサイズに油断したのか。

ゴール前に中村憲剛にキープしたはずのボールを股下から蹴られて失点…。

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ミスの内容が試合毎に酷くなっているような。

前の試合からダニルソンはパスミスやら不用意なボールロストするプレーが続いていましたが…。

単純に個人の状態の問題なのか、チームとしてもう成立していないのでしょうか。

正直、選手も「どうして良いのか判らない」という感も伝わってきたようにも思えました。

最後は、川崎のボール回しに完全にやられる

3 失点目は川崎のボール回しに完全に全員がボールウォッチャーになっていました。

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中村憲剛にボールが入った瞬間に、大久保とエドゥアルド ネットがセンターサークル付近からゴール前へ走り始めます。

中村憲剛がフリーな時点で、もう前半にあったアビスパの粘りはどこへやら。

縦パスをバイタルに入れられないという最優先事項もままならない状況に。

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濱田がラインから少し出て中村に対峙。

もうちょっと素早く距離を詰めて中村にプレッシャーかけられたら良かったんですが。

結局、このとき空けたスペースが致命傷に。

ただ、このスペースに気がついて一瞬、亀川は中央に絞ろうとするんですが。

中村がサイドにパスを振ったので、そちらの対応へ。

結局、濱田の後ろには広大なスペースが残る事に。また中盤の選手はボールを見ながら戻るだけ。

センターサークル付近から走り出した大久保と、エドゥアルド ネットに付いて行く選手もおらず。

キム・ヒョヌンもボールを見ている状態。

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最終的に大久保にボールが渡ってシュートコースを消しに行くも、間に合わず。

スライディングで足出せなかったかな…。と。一瞬思ったんですが。

タイミングもあるとは思うんですが、この日のキム・ヒョヌンは戦えていたでしょか?

そもそもで言えば、大久保の動きを誰かが捕まえるなり、濱田の空けたスペースを埋めるなりできていれば、もしかしたら防げていたか失点かもしれません。

後半終了間際、かろうじて返した 1 点

後半、三島、平井、ウェリントンといった選手がピッチにでてようやく立ち直った感のあるアビスパ福岡。

その結果、三島のカットインから、平井のミドルが生まれました。

金森が高い位置でパスをカット。自らドリブルで仕掛けるものの、クリア。

さらにクリアされたあとすぐさま三島がパスをカッット。

カットしたボールをそのままゴール前へ持ち込みました。

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攻める意識は平井、ウェリントン、三島が出てきてからの方が強かったですね。

そうした後半終了間際の状況を考えると、城後の存在意義は問われても良いのかもしれません。

ここは、そろそろ本当に真剣に考えなくてはならない点かもしれません。

と、簡単に試合の流れを振り返ったんですが、今回は少し違う観点で考えてみたいと思います。

アビスパ福岡の弱点は個の弱さ?井原監督がすべてを指示できる訳ではない

まあ、これは井原監督だけではないのですが、サッカーの監督がすべてのプレーを決める事はできません。

相手と対峙したとき、パスをするのか。突破を仕掛けるのか?その逆も然り。

対峙した選手をどうやって止めるのも選手次第です。

ポジション、戦術での決まり事は監督が決めるのかもしれませんが、ピッチ上での一瞬の判断は選手次第です。

今の日本代表監督のハリルホジッチの言葉をかりれば、「デュエル」でしょうか。

J1 を戦う中で強く感じるのは、やはり個の部分でしょうか。

ただ、個の強さというのは、なんなのでしょう?

当たりに負けないフィジカルの強さでしょうか?

それとも相手を置き去りにするスピード?

それともボールを奪われない高度なテクニックなのでしょうか?

毎試合いつもと同じようなプレーで良いのか?

「個の強さってなんだろう?」というのをこの試合の中で感じたのは、試合開始直後のプレー。

相手が最終ラインからボールを回し、ビルドアップしているシーン。

為田がサイドでチェックをかけます。

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当たり前ですが、チームが違えば、人が違う訳で。

そして人が違えば、同じサイドバックの選手であったとしても、チームとしての戦い方も違えば、選手の特長も違うはずです。

ただ、どんな場合でも「同じ戦い方」をしようとしているのが、今のアビスパのような気がします。

プレーのすべてがそうではないと思いますが、一事が万事ともいいますし。

この日の川崎の右サイドバックにはエウシーニョが入っています。

この選手は、ゴール前にも飛び出す(実際点も取る)、大胆なポジショニングなど予想外な動きをするタイプのプレーヤーです。

テクニックもあるし、スピードもある選手です。

川崎のビルドアップのシーン。ボールが中央から、川崎の右サイドへボールへ行ったところ。

サイドに高めに張って、パスコースが開いています。

アビスパは中央から相手の右サイドへ全体がスライド。

このとき為田は縦パスを警戒したような動きを見せます。

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もちろん、川崎相手に簡単に縦パスを入れられるのは得策ではないでしょうから、その判断は判るのですが。

このとき三門が詰めてきているので、為田が気をつけるのは、ボールホルダーの動きとエルシーニョへのパスだと思いますが、為田はそうした状況を把握していないようにも見えます。

まあ、ここの守備に関する決まり事や、チーム戦術の詳細は知る由もありません。よって、個人的な推測ですが。

アビスパの最近の試合において、こういったシーンでは為田はほとんど同じ動きをします。

ブロックの手前でボールを保持した相手を気にしつつも、サイドに張った選手にはボールが出るまでチェックしない

というやり方です。

おそらく、過去の試合を見ていても「バイタルエリアへの縦パスさせない」というのが守備として最優先事項である事のだと思います。

このあと、シンプルにエルシーニョにパスが入るのですが。

チームとしての決まり事はあるのでしょう。

とはいえ、ここで気になるのは、為田個人としてエルシーニョへどういった対応を考えていたのかなと。

過去の対戦相手では確かにこの距離感で対応してもさほど問題にならない事が多かったんですが。

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このとき井原監督が小さく下に映っていますが、手で寄せろ。

という指示を出しています。

エウシーニョに対して距離を空けていたので、おそらくそこを早く詰めろという事だったと思うんですが。

しかし、エウシーニョにとってこの距離は完全にセーフティ。

為田も距離が空いているので急いで距離を詰めたんですが、そのスピードを逆手に取られて上体のフェイントでかわされて、縦への侵入を簡単に許し、結局縦にパスを入れられてしまいます。

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このプレーは最終的に致命的なところには至りませんでしたが、川崎としては「あ、いつでもこれは前にいけるな」という感覚があったんじゃないでしょうか。

それくらい簡単にサイドを縦に付かれてしまっている。

エルシーニョを J1 の一般的なレベルのサイドバックとして捉える選手ではないはず。

いつもと同じような守備感覚で良かったのか?というのは疑問です。

もちろん、チームとしては警戒するべきポイントとしてエルシーニョは上がっていたかもしれません。

しかし、それを対応しに行くのは為田自身。

早めに縦を切る位置にポジション取るとか。

ボールが入ったら、すぐに身体を寄せて自由にさせないとか。

その為にはどんなプレーをすればいいのか。

その結果、ボールを奪えないにしても、エウシーニョに入ってきたボールを後ろに下げさせれば、為田としては勝ちだったと思うんですが。

為田はエウシーニョに対して何を持って「対応する」と考えていたのでしょうか。

その具体性を今のアビスパには問いたいワケです。

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為田関連で言うと、川崎の山本にもトップスピードでチェックに行ってあっさりかわされてそのままゴールまで攻め込まれるきっかけを作ってしまいました。

確かにノーマークだったので、急いで詰めたまでは良かったんですが。

確かにそこで奪えればチャンスだったかもしれませんが、足下の精度の高い選手が多い川崎相手に猪突猛進が良かったのかは謎です。

あっさりかわされて、あわやのピンチを招いてしまっています。

為田自身はこのとき何を思って突っ込んだんでしょうか?

「個人として戦う」ことを突き詰めているのか?

個人 vs 個人となったときテクニックや、フィジカルだけが勝負ではないと思います。

相手の方がスピードがあるのであれば、スピードで勝負しても負けるわけで。

とはいえ、スピードが無ければもうダメかというとそうでもなく。

スピードで縦を切らせないようにする方法はあると思います。

目の前にいる相手を止めるために、どれだけのことを工夫できたのか?

というのは、為田が今後成長する上でも考えなくてはならない事だと思います。

選手自身がなぜ、そういったプレーを選んだのか?

というのはアビスパ福岡の中でプレーする選手もそうですが、スタッフもそれを把握して課題として認識しているのでしょうか?

チャレンジし、失敗する事もあるし、成功する事もある。

そのときに何がダメだったのか、何が良かったのか。

そうした事を積み上げて行く事が個人としても、チームとしてもアビスパの成長だと思うんですが。

野球でノーボール、ツーストライクの状況になったらどうするか?

これは、元ヤクルトスワローズの古田氏が昔テレビで話していたんですが。

野球でノーボール、ツーストライクになったらどうするか。

という話です。

ノーボール、ツーストライクというのはバッターとしては最悪な状況です。完全に追いつめられています。

あとワンストライク取られたらアウトです。

さらにノーボール。相手の投手はあとボールを 3 つ投げても OK 。

ピッチャーに完全有利です。そのとき古田はどうするのか?

ヒットを諦めて、フォアボールを狙ったそうです。

あと、ボールを 4 つ投げさせないとダメなのに?

と、思うんですが、そもそも ツーストライクというのはどんなバッターでも打率が下がるそうです。

首位打者を取ったこともある古田選手ですが、自分には打撃に天性の才能はないと割り切っていたそうです。

だから、不利な状況で打つ事はもう諦めると。

だったら、ストライクっぽいボールは全部ファール狙い。

ボールだけ見極めてフォアボールの方がよほど自分は良い結果がでる確率が高い。

さらにツーストライクからフォアボールとなれば、相手投手のダメージも大きい。

と、考えフォアボールを狙っていたそうです。

このとき一緒に出演していた元ヤクルトの広沢氏は、古田に「追い込まれたら、ヒットかあわよくばホームラン狙っているでしょ?」と指摘されて図星になっていました。

「そんな状況から打てるわけないでしょ?」

と、笑われていましたが。

アビスパの選手は戦う為に工夫をしているのか?

アビスパの選手が、がんばっていないと思ってもいません。

厳しい状況の中、諦めず戦っていると思いますし、今日の川崎戦も試合開始直後は勝ちを諦めているようには見えませんでした(途中からやっぱりダメか感は出てたようにも見えますが)。

ただ、そのための努力が正しい方向を向いているのかは疑問を持っています。

広沢さんのように「無理な状況から、ヒットやホームランを狙っている」のではないかと。

井原監督の戦術を徹底しようとしているのは判ります。

ただ、自分自身が個人としてどう戦うのか?

そのイメージをしっかり固めている選手が少ないと感じています。

自分のストロングポイントは何か?

自分の弱点はどこにあるのか?

それをどう活かして、どう目立たないようにして戦うのか?

個人戦術における工夫が無いような気がします。

風間監督著 1 対 21 のサッカー原論

奇しくも、対戦相手川崎フロンターレの監督である風間監督の著書。

「「 1対21 」 のサッカー原論 「 個人力 」 を引き出す発想と技術」

こちらどちらかというと、指導者向けの本ですが、サッカーファンの方には是非読んでほしいなと思う良書です。

風間監督のサッカーに対する想いに感銘を受けました。

この中で風間監督は個の重要性と、個の成長には常に指導者と選手の関係性が重要だと説いています。

その関係性の中で、「選手が自ら考える力を育てるべき」と書かれています。

そして、読めば読むほど、アビスパに足らないのはこうした「考える力」なんじゃないかとそう思わされます。

優秀な選手は自分を表現する言葉をもっている

個人的にスポーツ選手として優秀な選手に必須な能力として大事なのが「言葉」だと思っています。

プロ野球やオリンピック選手など、スポーツで優秀な人は、ちゃんと「言葉」を扱う事に長けた人が多いと思ってます。

もともとしゃべりが上手いという人もいるかもしれません。

しゃべる事が苦手な人もいると思います。

ただ、ちゃんと自分の言葉で話ができることは優秀な選手に必須な条件だと思っています。

スポーツ選手が「人前で話をする上手さ」を身につけるには、マスコミ対応やメディア取材の「場数」もモノをいうと思います。

しかし、基本的に優秀な選手ほどちゃんと自分の言葉を持っているというのが、個人的な印象です。

野球界でいえば、イチロー、松井秀喜、野茂英雄など。

野茂さんに関して言えばあんまり上手に話すイメージはありませんが、人をハッとさせる話をしています。

「05 年 05 年度朝日スポーツ賞」の授賞式のスピーチでは「賞を与える側の責任」という鋭いスピーチをしています。

その競技において、優れた選手はその競技のことを常に考えているのものだと思います。

深く考えるからこそ、私たちでは感じ得ないことや、思いもよらない言葉が出てくるモノだと思っています。

それが伝わるか伝わらないかという問題はあるかもしれませんが、自分なりの言葉を持っています。

サッカー界で言えば、カズや中田英寿に中村俊輔や、対戦相手の大久保もマスコミに対して自分の言葉を発するタイプじゃないでしょうか。

ただ、アビスパの選手の中にこうした能力を持った選手が圧倒的に少ないと思っています。

それは場慣れのだけの問題ではない気がします。

こちら、アルゼンチンのボカ・ジュニアーズ U-15のキャプテンの試合前のスピーチ。

自分がサッカーへかける想いを15歳の少年が見事に表現しています。

自分の言葉で話す事ができない選手が多いというのは、場慣れしてないというのもありますが、本当にその事について考えていれば口べたでも人の心に響く話ができるはずだと自分は思っています。

この少年が家族の事を常に思ってプレーしている事が伝わってきます。

アビスパにこの少年のような熱いサッカーへの情熱を、想いを持った選手が何人いるでしょう?

ピンポイントであげつらってしまいますが、この川崎戦の前に行われた「リスペクト フェアプレー宣言」というイベントが行われました。

このときの城後と、中村憲剛のスピーチの差というのは場数の差なのかもしれません。

話す前にちゃんと一礼し、話す途中に手元のメモから目を上げて、会場に目線を配る。抑揚を付けて読む。

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サッカーと関係ないやん!と言われるかもしれませんが、中村憲剛の話し方から感じるインテリジェンスはプレーヤーとしての質と関係ないとは思えないのです。

個人的な印象だけで言えば、一礼もなく唐突に話し始め、一度も視線を上げる事無く、文章をただ読んだだけの城後のスピーチは、「とりあえず、イベントをこなしただけ」。

城後のしゃべり方が普段からあんな感じなのはサポーターは知っていると思います。

ただ、話しはじめる前に一礼するとか、目線を上げて会場を見るとか。

基本的な事は注意できたでしょう。

このイベントへの姿勢というか、どういった対応をすべきなのか。

些細な事なんですけどこのイベントに向けて中村憲剛の方がしっかりと準備していたように見えるのです。

そんな考えは、サッカーへの姿勢とリンクしているような気がしてならないのです。

一事が万事

これは城後だけの問題ではなく、チームの運営の問題にもあると思います。

こうした場で堂々としたスピーチを用意できないアビスパ福岡というチームの稚拙さを見た気がしました。

「リスペクト フェアプレー宣言」というイベントをどう捉え、どうするべきかを考え、準備をしていたのは、川崎フロンターレ側であり、中村憲剛だったのじゃないかと感じたのです。

サッカーの勝敗とは関係ないとはいえ、「ちゃんと考えて準備していたの?」という疑問がつきまとう訳です。

自分のプレーの説明する機会を

アビスパ福岡の選手達が自分のプレーに対してどれだけの振り返りと、そこから得られたの課題を自分の目標としているかは全く判りません。

なので、そんなこともうやってるわ!

という話かもしれませんが。

個人的には、アビスパにはもっと「話す」文化を根付かせてほしいと思っています。

なぜなら、「話す」ためには「ちゃんと考える」必要があるからです。

ラグビーの実例になってしまいますが、

2015年の W 杯で躍進したラグビー日本代表の戦いの裏側を書いた本です。

感動のあまり、涙なしでは読めない一冊なんですが、1つ欠点が。

ラグビーの基礎やルールを知らないと多分、全然面白くないくらいラグビーの専門用語が出てきます。

そこが非常にネックなので、ラグビーを知らない人にオススメしにくい一冊になってしまっているのが残念。

この書籍の中で、ラグビー日本代表というよりは「世界のラグビー」がどうなっているかという話も時々出てきます。

そのなかで面白いなと思ったのが海外ラグビーのトップクラブでは「選手は自分のビデオクリップを作って首脳陣にプレゼンをする必要がある」というもの。

実際、日本代表監督だったエディ・ジョーンズも選手達のプレーのビデオクリップを多く作成して選手達の課題をあぶり出したようです。

個人的に「自分のプレーを説明する」というのは、非常に有効な選手強化法のように思えました。

逐一、プレー状況が変わるのはサッカーもラグビーも同じです。

そのなかで自分がどう考えてプレーしたのか?

その結果、どうなったのか?

というのを明確に振り返る事は非常に重要だと思います。

その積み重ねあってこそ、個の力が伸びるのではないかと。

そして、それは選手が「課題」を見極める事になると思うのです。

そして、個人が課題を持ち、考えを持つ事で初めて「チームとしての対話」があると思います。

何も考えない個が集まったところで、そこに議論はうまれないんじゃないでしょうか。

「気持ちを切り替えて、次の試合へ」は不要

試合後、サッカーの選手だけではなくスポーツ選手がインタビューで良く使う言葉です。

「気持ちを切り替えて、次の試合へ臨みたい、挑みたい、何やらかにやら」

私はこの言葉が大嫌いです。

何も考えてないようにしか思えない。

切り替える為に何をするの?

切り替えるのは、気持ちだけでいいの?

と、思ってしまいます。

もちろん、勝負事にかかわるディテールまで話す事はできないでしょうが、もうちょっと考えてコメントしろよと言うのはあります。

もう何年も同じ言葉を聞かされ続けるサポーターの身にもなれよと。

もっと自分のプレーを突き詰めて考えていれば、もっと詳細なコメントがあってしかるべきだと思うんですが。

それはつまり、「何も考えてないでしょう?」という疑惑へ繋がってしまう訳です。

流暢にしゃべる必要はないと思います。

ただ、そこから窺い知る事のできる「魂」のようなものを醸し出すのは「考え抜くことで生まれたプレーへの知性」なんだと思っています。

アビスパ福岡にはそういう「知性」が必要だし、今後の文化にしてほしい。

そういう知性が、今のアビスパを覆う「どうして良いのか判らない」を払拭するための処方箋だと思います。

貧すれば鈍す

とはいいますが、経営危機をなんとか乗り越えたアビスパ福岡ですが、そのメンタリティはまだ経営危機の頃を引きずっているのではないでしょうか。

経営陣が変わったとはいえ、スタッフやチームに長年所属する選手に染み付いた「鈍」はまだ変えられていないのではないでしょうか。

こんなに考えて走るサッカーはしたことがない

というは、アトレティコ・マドリードの選手がシメオネのサッカーに感じた事としてあげた感想です。

徹底した球際の強さと、リトリートからのカウンターアタックで戦うチームの本質は「考えること」だったりするわけです。

そしてその事を伝える書籍のタイトルが「リーダーの言葉」だったりするわけで。

いつかアビスパの選手の言葉に深くうなづける時代が来る事を願いたいと思います。

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