蝶のように舞えずとも、蜂が突き刺した一撃。セレッソ大阪を下し3位浮上!貫き通したアビスパ福岡のスタイル

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今シーズン初めてジュビロの後ろ姿を捉える

シーズン第 3 節では最下位に沈んだアビスパ福岡。

しかし、そこから順位を上げついに今シーズン最高順位の 3 位に到達。

そして、これまで一度もその背中を直接見ることのなかったジュビロ磐田の背後につきました。

勝点差は 4。

残り 7 試合。十分に逆転可能な数字でしょう。

自動昇格に向けて大きな勝利となった第 35 節アビスパ福岡 vs セレッソ大阪を振り返ってみます。

この試合の殆どはアビスパの時間だった

この試合ボールポゼッションはセレッソ大阪が上だったと思います。

前半、アビスパ福岡が主導権を握る形でスタートしましたが、徐々にボールを支配したのはセレッソ大阪。

後半も試合を支配したのはセレッソ大阪でした。

シュート数でもセレッソがアビスパを上回っています。

ただ、今のアビスパの強みは「守備の時間」を「自分たちの時間」にできることです。

守備から始まる攻撃

今シーズンアビスパ福岡は「守備の構築」から始まりました。

相手ボールの時には一旦リトリート。ブロックを作ってから、守備を始める。

ということが徹底されました。

序盤は上手く行かないこともあって、大量失点もありましたが「完封試合」が首位大宮アルディージャについで 2 番目に多いという結果は「守備」に大きな意識を持っているということでしょう。

愚直とも言えるロングボール戦略

守備の再構築から始まった今シーズンのアビスパ福岡。

そのためか当初は攻撃に関して明確な形ができず。

ビルドアップも不安定で、「ロングボール」が大きな割合を占めることに。

現在では左サイドからの攻撃は形になっていますし、右サイドへのサイドチェンジなどバリエーションもあります。

自陣ゴール前のマイボールは即クリア。

なんて状況もなくなりました。

とはいえ、今日のセレッソ大阪と比較するとやはり「ロングボール」を多用するチームであることに変わりはなく。

「ポゼッションサッカー」が主流の時代に「ロングボール」は古臭い戦法といわれます。

チーム事情もありますが、そうした戦法を取るアビスパ福岡をどう考えるべきか正直疑問なところもありました。

こちらの本を購入して、統計的にロングボールの可能性を考えてみたりもしました。

ロングボールはやり方次第

詳しい内容は本書を読んでいただければと思います。

タイトルからは古臭いと批判されがちな「ロングボール」に意外な一面があるのでは?と、予感させられます。

しかし、残念ながら「ロングボール」が得点に結びつく事は統計的に見ても確率が低いのだとか。

ただ、この本の中で「重要」と示されているのは「ポゼッション・サッカーが有効」という話ではなく、サッカーで勝利するためには「自分たちの時間」をいかに多く作るかが重要とされています。

技術に優れ、高い攻撃力のあるチームならボールをキープして攻撃を繰り返すことで相手チームより優位に立てます。

しかし、技術的も高くなくボールをキープできないチームが無理にボールをキープしたとしてもボールロストの場面は増えるし、有効な攻撃が行えません。

その結果、相手に負けてしまう。

ではそうしたチームがいかに「自分たちの時間」を生み出すか。

その例として「ストーク・シティ」が上げられています。

資金力もチーム力も大きくないチームがいかにプレミアリーグの中で中堅チームとして戦っているのか。

興味深い事例が掲載されています。

ここで紹介してしまうと、長くなるので詳しくは「サッカー データ革命 ロングボールは時代遅れか
」で。

守備とロングボールで自分たちの時間を作り出すアビスパ福岡

この日もセレッソに主導権を握られても、守備からのカウンターを狙い続けました。

セレッソ大阪のミドルシュートに対しても次々と、DF が体を入れて防ぐ。

主導権を握られながらも、「セレッソの時間」にさせませんでした。

そして自陣からのリスタートはほぼロングボール。ウェリントンめがけてロングフィードが繰り返されます。

シーズン前半は、中原貴がこの役割を担っていました。

このプレーにセレッソ大阪はときに DF 2 人でウェリントンをマーク。

非常に気を使っていました。

仮にマイボールにできなかったとしても、DF に与えるプレッシャーを考えるとボクシングで言えば、「ボディブロー」と言えるかもしれません。

ロングボールがダイレクトに得点につながるシーンは滅多にないと思います。

そういった意味では統計通り。

ただこの日は、例外が起きました。もしかしたら、それは「ボディブロー」が影響を与えていたかもしれません。

中村航輔の初アシスト

ゴール前のリスタートから中村航輔のロングフィード。

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セレッソ大阪の DF のクリアミスと言っていいでしょう。

ボールに触れることができず、頭上を超えたボールがウェリントンへ。

冷静に決めて、1 – 0 。

アビスパの一撃は「ワンチャンス」をものにしたのか

私は、アビスパのチャンスは「ワンチャンス」だとは思いません。

確かに、フィード一線。

相手の隙をついたカウンターでした。

しかし、これはアビスパが続けてきた戦法を忠実に継続してきた結果だと思います。

セレッソ戦だけでなく、ずっとこの 35 節まで続けてきた戦い方です。

だからこそ、この大事な試合のこの場面でこういったことが起きるのだと。

また、ゼロに抑えたことも大きかったと。

もし、点の取り合いになっていたら地力で勝るセレッソ大阪には勝てなかったかもしれません。

中村航輔のビッグセーブもアビスパ・タイム?

後半、縦に積極的にボールを入れてきたセレッソ大阪。

この攻撃が有効で、アビスパ福岡は危うい場面を迎えることに。

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扇原の鋭いクロスに飛び込んでクリアする場面もありました。

ピンチがないことに越したことはありませんが、GK のビッグセーブも神山から続くアビスパの「自分たちの時間」かもしれません。

一試合一回くらい起きますからね・・・。

完成を見せ始めたアビスパのスタイル

東京ヴェルディ戦では引き分けながらも「自分たちの形」で試合を展開出来ました。

そしてセレッソ大阪戦も今アビスパが目指す形を見ることができました。

シーズン終盤に来てようやく成熟を迎え始めたアビスパ福岡。

次節はジェフユナイテッド千葉。

愛媛戦に勝利し、敗戦したヴェルディ、長崎を抜き去りプレーオフ圏に帰ってきました。

プレーオフ圏を争うチームとの試合が続きます。

非常に難しい試合になると思いますが・・・。

いまのアビスパの試合はどこか安心してみることができるレベル。

ぜひ勝利して、ジュビロ磐田にプレッシャーかけていきましょう。

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