アビスパにはもうちょっとチャレンジがあっても良かったかも・・・
1 – 3 で敗戦。
敗戦は残念なのですが、もっと大宮相手にチャレンジしてくるんじゃないかなと思ったんですが・・・。
DF のレギュラー 2 枚欠いての試合。
連戦中のターンオーバーもあったと思うんですが、・・・。
ちなみに濱田は腰痛のようです。
これだけ選手を欠くのであれば、普段とは違うこと仕掛けてくるかもと期待していただけに、残念。
亀川を右の3バックで使うのはどうなんでしょう・・・。
以前もこのような形ありましたが、イ・グゥアンソンが不在なら、3 バックの右のファーストチョイスは亀川。
ということとですよね?
それはそれで、かなり問題な気が・・・。
バルサBの試合を見る限り、田村でも良かったと思ったんですが、大宮アルディージャの左サイドの泉澤の存在を考えると、スピードのある亀川が適任だったのかなとも・・・。
ウェリントンもついに初登場。
守備に関しては、期待していた通りでした。
攻撃に関してはまだなんとも言えませんね・・・。
とまあ、いろいろ期待することも多かっただけになんとも残念な第 24 節大宮アルディージャ戦を振り返ってみます。
このメンバーなら 4 バックでしょ!?
予想フォーメーションをみつつ、いや、それはないでしょ。
と、思ったんですが。
始まってみるとなんと普通に 3 バック。
亀川が 3 バックの右。
これまでの 2 戦、アビスパの攻撃は亀川ー金森ラインで形成されていたと思っていたので、まさかここを崩してくるとは・・・。
これはちょっと意外でした。
濱田は腰の調子が悪い、イ・グゥアンソンはターンオーバー?
それなら、4 バックもありなんじゃないかなと思ったんですが。
普段の練習を見る機会がないのですが、4 バックの練習ってやってないんですかね?
さすがに首位相手にそんなことはできない感じでしょうか。
それでも試合の入り方はそう悪くなかった
試合はやはり、大宮アルディージャがボールを持つ展開に。
ただ、アビスパもしっかりブロックを作っていましたし、あわよくば大宮 DF を突破しようという感はすごくありました。
ある程度はボールを保持されているものの、アビスパの狙っていた形をつくれそうな予感はありました。
全員を鼓舞するような亀川のロングシュート
完全に 3 バックの右とはいえ、案外高い位置に上がってくる機会はあるんですよね。
イ・グゥアンソンも時々結構高い位置まで上がってきます(FK、CKだけじゃなく)。
亀川もスッとスペースへ上がってきて、ロングシュート。
一瞬、「え?入る?」と思ってしまうほどの精度。
このへんまでは、ゲームの入りはなかなか良い感じだったんですけどね。
失点は亀川のところから
スカパーの解説の久永さんの指摘もあったんですが、播戸を全く捕まえられなかった亀川・・・。
この前のプレーで播戸は一度完全にオフサイドの位置まで飛び出したんですけど、そのとき古賀も、亀川もちょっと播戸を「見なくて良い存在」としてしまったような。
結果、亀川が追いかけ切れずに失点・・・。
亀川は 3 失点した讃岐戦でも競り合いで弱いところ見せてるんですよね・・・。
カマタマーレ讃岐戦での失点
うーん。結果論ですけど、やっぱ 3 バックの右をやる選手じゃないっすよ。
と、ここから気落ちしたのか、立て続けに失点。
2 失点目は仕方ないか・・・
2失点目のプレーはちょっと、J2 のレベルでは見ないプレーだったと思います。
まず、カルリーニョスのロングパス。
あえて突っ込むなら、ここまで余裕もたせてしまったアビスパのプレス不足でしょうか・・・。
とはいえ、非常に鋭く精度の高いパスでした。
でもって、かなり問題ありの3失点目
こればっかりはもう、フォローしようがないです。
もともとそんなフォローしてる記事でもないんですけどね・・・。
2 失点で浮足立ったのか、DF は大混乱。
久しぶりにこれは金返せレベルですよ。
簡単に縦パス入れられて、簡単に DF ライン崩しまくって、棒立ち。
まったく、人にチェックがかけられません。
アトレティコ・マドリーが目標って・・・。
真逆のことやってます。
目を覆うような守備。
これはひどい。
J1 仮に行ってもこれじゃ無理・・・。
失望感、ハンパなかったです。
亀川と、古賀じゃ、DF ラインはダメってこともわかりましたが、相手ボランチにもプレスがかけられないその他の守備も一体どうなってるんだよと。
この数試合、ブロックを作って守備をするものの、どーもビルドアップできずにクリアばかり目立ってました。
そこから何も打開できずに失点の繰り返し。
すべてがそういうわけじゃないんですが、すぐに受け身になるクセは昨年からずっとありますね。
これはかなり根深い問題のようです。
試合中のスカパー解説者のコメントですが、井原監督自身も「ボールホルダーへ守備に行かないクセがある」といった旨の指摘をしているようです。
チームに染み付いている問題こそアビスパに在籍歴の長い選手に是非考えてほしい問題だと思うのですが・・・。
諦めていなかった金森の一撃
ほんとにひどい試合になりかけた時に、希望を生んだ金森のミドル。
完全に個人技での一撃。
すばらしいゴールでした。
いきなり 3 失点したアビスパにとって、非常に重苦しい雰囲気を吹き飛ばした一撃でした。
会場も一気に、雰囲気変わったと思います。
次の試合に期待するということでも、なんとか希望をつなげたゴールだったと思います。
すこしだけ、希望の話を
金森のゴールも、もちろんそうなんですが、ここは少し希望のある話を。
まず、ウェリントン。
前評判通り、プレスバックの素早さはこれまでにない存在です。
中原貴も頑張っていましたし、酒井もそれなりにと思っていましたが、質が全然違う。
早いし、的確。
後半は、アルディージャの前線の動きが少なくなっていたというのもあると思いますが、DF ラインを高く設定でき、ウェリントンのプレスバックもありかなり高い位置でプレスできていました。
これは、今までのアビスパになかったプレー。
この日、攻撃面はまだ未知数でしたが、今後がすごく期待できそうです。
守備についてはもうひとつ。
こちら、相手陣内中盤くらいでの DF ラインの位置。
前半ここまで高くDF ラインできたことはなかっと思います。
DF ラインをこの位置に設定したことによって、古賀のスピード不足を指摘した解説久永さん。
確かにここまで DF ラインを高くできなかったのは、裏へ飛び出した相手に対しての古賀のスピード不足というのもあったかもしれません。
そういう意味では、こういったところから、播戸にやられていたのかなと。
ただ、後半はチャレンジして仕掛けることができました。
また、こうしないと DF が活性化しないこともわかったと思います。
もちろん、いまさら判るようなことでもないとは思うんですけどね。
希望というのは変かもしれませんが、古賀ではやはりキツイ・・・。
ただ、後半で修正ができていたのは、井原監督の激があったのでしょうか。
ちゃんと修正できたことは、良かったと思います。
ゲーム自体も押し返していましたし・・・。
前回対戦からどれくらい成長できているのか
前回対戦で 0 – 2 で敗戦した大宮アルディージャ相手にどれくらいの戦いができるのか。
とても興味深い試合だと思っていたんですが。
残念ながら、成長しているとは言い難い結果となりました。
むしろ、後退気味といって良いかもしれません。
ただ、「成長」というキーワードをあげるなら、以前からずっと言われ続けている課題が今もまったく改善されていないのかなと。
この数年毎年のようにアビスパは夏場で失速。
その都度、プシュニク前監督は「戦う気持ちの不足」や「プロとしての意識」を説いてきました。
もちろん、プシュニク監督の言っていたことが全てだとは思いません。
ただ、勝ち切れないこの数試合をみていると、そういった「メンタル」の面での改善はできていないのかもと感じます。
冬のプレシーズンを見に行った時も、「声を出さない」「覇気がない」というのが正直なイメージでした。
まだキャンプ中だからかな?
とも思ったんですけど、普段できないことは試合でもできないですよね。
練習風景もみたんですが、正直全員真剣にやってるのかな?
という疑問符がつきました。
夏場の連戦、最もキツイ時期です。
精神論を唱える気は毛頭ないですが、最後にプシュニク前監督が退任のあいさつで残した言葉を一部抜粋ですが、もう一度。
将来的な皆さんのご協力を思う時、もっと厳しい目で選手を見ていただいたらと思います。
そうすることで、選手たちの力が伸びていくことになると思うからです。
厳しいこの時期ですが、もう一度ファンも厳しい目を持つ必要があるのかもしれません。
今日戦えなかった選手はだれなのか。
今日の守備を見る限り、
亀川
古賀
堤
末吉
鈴木惇
は批判されて当然でしょう。
前半プレスに行かない、棒立ちが多すぎ。
DF ラインを維持できないと、ひどすぎでした。
中原貴
今日は動きが悪かったです。
最近 2試合先発を酒井に譲っていますが、夏場に入って明らかに運動量が落ちてます。
ウェリントンが加入し、これ以上い競争が激しくなります。
いくらチーム得点王とはいえ、このままだと ワントップ の3番手です。
過去 2 年の同じような失速を目の当たりにしているだけに、ここでもう一度、この敗戦を機に気を引き締めなおしてくれることを願うばかりです。
次節は、悪夢の開幕 3 連敗の初戦の相手、京都サンガ。
今度こそはやり返しに行きましょうよ。