オウンドメディアという誤解

スポンサーリンク

ブログに書くネタが無いんですよ?

あえて、一人歩きしている。と、言いたい。

「オウンドメディア」。

どうも名前だけが先行して、考え方が全く付いてきておらず、誤解を生み出している気がします。

【オウンドメディアとは?】

オウンドメディアマーケティングが広まるにつれ、当社にも多くのご相談が寄せられるようになりました。ただ大事な点を誤解している方が多いので、ここで詳しく説明します。 オウンドメディアマーケティングとは何か? 最初にオウンドメディア(自社メディア)という言葉ですが、これはペイドメディア(有料メディア)、ソーシャルメディア(...

オウンドメディアについえは、上記のサイトで詳しく解説されていますので、そちらを読んでいただくとして。

大事な事は、「ユーザー目線」でサイトが作られているかどうかです。

化粧品会社が肌荒れしない化粧品を売るのであれば、訴求点は「肌荒れしない」であり、伝える内容は「肌荒れしない理由」です。すなわち、成分が肌にやさしい、女性の肌の特徴を考えて作られている、・・・。このような点を伝えることになります。

ところが顧客ニーズの多様化した今では、必ずしも絞り込みが良いとは限りません。肌荒れに悩む女性であれば、化粧品だけでなく、日々の食事や入浴、睡眠など、生活習慣にまで関心は広がります。

化粧品会社としては、化粧品だけでなく、その周辺領域である生活習慣にまで情報の幅を広げることで、顧客を万遍なく囲い込み、自社のファンになってもらうことができるわけです。

何が言いたいのかというと「自分たちの伝えたい事を伝える」のではない。

ということです。

ユーザーが見て、「これは便利だな」というコンテンツを作る事が「オウンドメディア」の重要な考え方です。

そんなオウンドメディアを作る使命を授かる「新卒」に、「事務のおねえさん」

「自分たちでも情報発信し、見込み顧客へアピールしたい」。

今やWebサイトはほとんどの企業が所有しており、さらには CMS などで構築されたブログタイプのサイトを持っているとなれば、自分たちで情報を発信して行こう!と、考える事は普通ですし、今後さらに重要な考え方になると思います。

しかし、自社商品を中心に関連する周辺情報を把握し、ユーザーニーズにあった記事を作成することで、SNS で評価され、検索エンジンでも上位表示されるコンテンツを作り、最終的には自社商品を購入してもらう。

そんなコンテンツを作成し、サイトを運営するというのは、そうそう簡単な事ではありません。

それなりにwebマーケティング的なお仕事をされていないとなかなか発想できないと思います。

しかし、企業(特に中小企業)ではそうした役割を「新卒」や「事務のおねえさん」がまかされているのが実情です。

オウンドメディア=自作メディア?

かつての SEO 対策と呼ばれた手法に「ブログを書く」というものがありました。

ブログを書く事の意義は、「ページ量を増やす」。「更新頻度をあげる」。

といった理由がありました。

そうすることで、検索エンジンに評価されやすくなる。

という理屈です。

その真偽はわかりませんが、いまだにそうした効果を期待する話があるらしく。いまだに

「ブログは書いた方がよい」

と聞いた事があるということで。「ブログで情報発信したい」という企業の web 担当者さんは多いです。

もちろん、書かないよりは何だかの情報を提供した方がよいとは思います。

しかし、そうした SEO に効果的だから。という目的で書かれているブログというのは、「新商品出ました」や「イベントやりました」というものが私の経験上は多いです。

場合によっては、「社内の内輪ネタ」のような物もあれば、

「今日の天気」なんてものもあったりしました。

しかし、そういった記事は「ユーザーが求めているニーズ」ではありません。

※「社内の内輪ネタ」を本当にネタにまで昇華し、ユーザーニーズを作り出してしまうという荒技を成し遂げ、オウンドメディアとして地位を確立した「L.I.G」というサイトもありますが、内輪ネタやるならココ以上に吹っ切れる覚悟が必要かと。

【L.I.G】
lig

株式会社LIG(リグ)は東京都台東区上野でウェブ制作を行うクリエイティブ集団です。ホームページ制作、プロモーション、システム開発、Webマーケティング、シェアオフィス運営などをおこなっています。

実はこのサイトが、「オウンドメディアの誤解」を相当に招いているのではないかという疑惑も持っています。

社内ネタの情報発信が「オウンドメディア」と思っている方が特に web 関係者に多いように思います・・・。

そういった方々は大体において、「ブログを書きたくてもネタがすぐなくなるんですよね」と言われます。

オウンドメディアに必要なのは、社内のネタではありません。

ユーザーが欲しいと思っている情報がネタです。

ちょっとした記事更新だけなら「片手間」でも

「社内情報の発信だけを考えたブログ」という意識なら、事務のおねえさんや、新卒に

「業務の合間に書いといて」

と、頼む事もできたでしょう(正直それもどうかとは思いますが)。

実際、「社内の情報に多く触れるように」と、ブログの更新を新卒に任せる企業も多いようです。

しかし、現状のオウンドメディアという概念が生まれてきた背景を考えると「企業が伝えたい事」だけでユーザーを獲得する事は難しくなってきました。

多様化しているユーザーニーズを把握するための情報収集もそうですし、記事の企画や自社商品との連動、SNS 上での展開などを考えるとそれなりの時間と、スタッフが必要な業務となってきます。

しかし、これまでのブログの延長線上で「新卒」や「事務のおねえさん」にお願いして、web運営をやっていけると考えている企業は結構多いです。

「新卒」や「事務のおねえさん」に才能があれば別ですが、それはちょっとした奇跡でしょう。

「新卒」なんてまだ何者でもない訳で、「事務のおねえさん」は事務が専門です。

webマーケティングを期待する方がどうかしています。

オウンドメディアは自前でやるのは難しい?

こうしたオウンドメディアを積極的に活用しているのが、「化粧品業界」だと思います。

化粧品の通販企業は、会員ユーザーに様々な情報を掲載している「会報誌」を送ります。

企業によって様々ですが、ものによっては本当に雑誌のような企業もあります。

そこでは、自社商品だけではなく、ファッション、料理、旅行など生活に関わる様々な情報を掲載し、ユーザーとのコミュニケーションをとっています。

一見関係ないような記事もあるのですが、例えば、「夏の旅行」についての記事があれば、「UVカットの商品を意識させる」といった感じでしょうか。

さまざまなシチュエーションの中からニーズを抽出し、自社商品へ落とし込む。

まさにオウンドメディアの形です。

実際、化粧品通販会社の会報誌の制作をしている方と話す事があったんですが、非常に緻密な計算のもと記事を企画し、作成しているそうです。

またこうした設計ができるスタッフは化粧品業界でもまれな存在。

オウンドメディアを実施する事は非常に専門性の高い職能です。

正直、こういう認識を説く事にすごく疲れた今日この頃

なんだか、最近こうした認識のズレみたいな物が非常に大きくなっているなーと感じています。

クライアントと、web関係者の間でもそうですが。

マーケッターと営業さらには、デザイナーなどとも大きく食い違いを見せている気がします。

さらに言うと、広告代理店。

この業界とも大きくすれ違っている気がしています。

なんだか、webの世界に関わって、10年以上経ちますが徐々に「webの知識や経験」を人のために使うのやめようかなとも思い始めています。

ずーっと、こうした認識のズレの中で葛藤してるだけなんて、時間の無駄じゃね?

と、35にもなってようやく気がついたのかもしれません・・・。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする

スポンサーリンク