【ブラジルW杯】日本と海外の差ってなんだろう?サッカー文化の正体って?

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サッカー文化が根付いてないってどういうこと?

実をいうと、ブラジルワールドカップは全く見ていません・・・。

唯一見れたのは、ブラジル vs チリ戦。

見たいカードは他にもあったんですけど、時間帯が時間帯で。

じゃあ、録画して見る時間があるかというと・・・。

我が家のチャンネル権は

嫁 > 娘 > 私

となっているので、見る時間は無いですしね。

まあ、もともと2時間近くテレビの前に座る時間はなかなかないのが現状です。

J2アビスパ福岡戦も見ないといけないですし。

ということで、日本戦も全く見ていません。

そんな私が日本サッカー界と、世界の差を語るのはおこがましいのですが・・・。

せっかくなので私なりの考えをまとめておこうかと。

サッカー文化ってなんだろう?

ワールドカップも終盤になりつつあります。

日本の敗戦には、「サッカー文化が根付いてない」というような論調もあるのですが・・・。

どういったところで文化が無いかというと・・・。

サポーターにサッカー文化がない。

マスコミにサッカー文化がない。

選手にサッカー文化がない。

などなど、「サッカー文化」というキーワードをよく見ます。

しかし、サッカー文化ってなんでしょう。

サポーターにサッカー文化がない?

サポーターに「厳しさがない!」なんていう論調がありますが、じゃあ、「野球にあるの?」

というと、そんな厳しさは無い気がします。

日本の野球ファンは、海外のサッカーファンほど「荒々しい」ファンは居ません。

阪神ファンには多少あるかもしれませんが・・・。

でも、ヤジくらいなもので。

阪神甲子園球場で海外サッカーほど暴徒化しているファンはあまりいません。

そういう意味では、マスコミも同じかと。

サッカーと野球で報道の手法に差があるとかというと、無いですよね・・・。多分。

どちらも同じような持ち上げ方、落とし方をしていると思います。

観客の質という点で行くと

野球の場合、「メジャーの観客は日本より質が上」と、イチロー選手あたりが言ったりしています。

私もメジャーの球場で観戦したことありますが、確かに観戦に来ているのは「玄人」が多いと思います。

アメリカは鳴り物の応援が禁止されていたりしますが、大声で騒ぐファンもいます。

お祭り気分で盛り上がりたいだけ!なんてファンもたくさん居ますから。

どういった点で「玄人が多いな」と思うかというと。

日本でも先発ピッチャーは常に「全力投球」はしません。

ピンチの時や、試合の流れの上で重要だと思ったら、ギアを1段階上げます。

要は「目一杯の力で投げる」のは限られた時だけです。

ヤンキースのマー君とかは日本時代からも、顕著な「ギアチェンジ」してました。

メジャーでピッチャーが「ギアチェンジ」したとわかるとスタンディングオーベーションが起きます。
(もしくは、ギアチェンジして投げるタイミングだろ!?となると観客側が煽る形で、スタンディングオーベーションします)

日本ではおそらく、このピッチャーのギアチェンジに気がつく観客は少ないと思います。

また、拍手なんて起きません。

そういう意味では、日本の観客の野球偏差値はメジャーほど高くないかもしれません。

また、そこを拍手で煽るなんていうのは野球文化というより、アメリカの文化な気がします。

もちろん、選手にとっては「玄人な場面」で観客が盛り上がってくれたら嬉しいと思います。

そういった「見習うべき点」はファンとしても取り入れていくべき文化だとは思います。

しかし、現状、日本からもメジャーで通用する選手が出ていますよね。

もちろん、全員が全員通用しているわけでもないですが、メジャーの記録を塗り替えたりしてるわけで。

世界で十分戦えていると思います。

少なくとも、サッカーよりはトップに近い位置でプレーしている選手が多いと思います。

そう考えると、私はサポーターが厳しくなることが、選手の強化につながるマストな要素とは思いません。

負けて拍手でも良いと思います。

その拍手を選手が「祝福」と捉えるなら、そのスポーツはそれまでじゃないでしょうか。

もし私がプレーヤーだったら、負けても拍手されてたら「すっごい悔しい」です。

負けて拍手で迎えられるのは、サポーターの温かみを感じたりもします。非常にありがたいことですよね。当事者からすれば。

仮にそれが、サッカーなんてよくわからない。という人でも、ありがたいです。

でも一方で、「こんなんじゃダメだ!次頑張ろう!」と、普通思いませんか?

負けて、労われることのありがたさと、悔しさ。普通にあると思います。

それが日本人の一般的なメンタリティだと思うんですが。

もし、サッカーの日本代表の方がそう感じてないんだったら、それはもう終わってませんかね・・・。

もしそうなら、普通に日本のサッカーに未来はないですよね・・・。

帰国して後、選手で「歓迎ムードに違和感」的な発言をした選手がいる報道をみましたが、私はその感覚のほうが危険だと思います。

負けて帰国しても歓迎してくれる人がいるならば、「ありがとう」だろうと。思うのですが・・。

文化とか以前の問題です。

サポーターのあり方は日本的なやり方で、私はいいと思います。

サポーターやスタジアムの雰囲気に関して、ベンゲル監督や、ストイコビッチが賞賛していました。

「子供や、女性が気軽にこれるスタジアムの雰囲気」というのは世界的に稀だと。

それは誉なことだと思います。

ブラジルワールドカップで日本が敗退した後、W杯帰国後に城選手が水をかけられたり、当時のダイエーホークスのバスに生卵が投げつけられた事件がとりあげたりされました。

また、イタリアやイングランドの空港ではファンの暴動を避けて選手が裏口から帰国した。

なんて、報道もありました。

そうした厳しさというのもあるのかもしれませんが、正直あまりそういうのは望みたくありません。

子どもたちに「自分のファンのチームがだらしなかったら、生卵なげていいんだぞ」なんて教育したくありません。

空港で待ち構えて、罵詈雑言投げつけることがサッカーの未来につながる。

とは、言いたくありません。

もちろん、アビスパ福岡のプシュニク監督のように「不甲斐ないプレーにはブーイングを」と要求される方もいます。

そういったことも必要なのかもしれませんが、それは「選手を攻撃する」という意味ではないと思います。

叱咤激励。

それが目的だと思います。

そこをわかった上でできるなら良いですが。

上辺だけで真似ても仕方ないと思います。

それこそ、「サッカー文化が根付いていない」となってしまいます。

先日、アビスパ福岡戦をスタジアム観戦した時ですが、

レベルファイブスタジアムで、阿部巧がサイドを駆け上がってボールを受けると、女性や子供のファンからも確実に歓声が上がりました。

その時、かつて相馬直樹がサイドを駆け上がってボールを受けた時とは、確実に違うものを感じました。

あの頃、相馬がどれだけ綺麗にサイドを突破してもゴール前にボールが入らないとなかなか歓声上がりませんでしたよね・・・?

そういった意味では、ちゃんとサッカーを見る目は着実に広がっていると思います。

ゆっくりすぎる。という批判はあるのかもしれませんが・・・。

応援のスタイルはその国の気質とも絡むと思います。

選手を厳しく叩くだけが、強化の方針ではないような気がします。

プレイヤーとしての文化の浸透度

私は、こちらの方が大きく世界と差があるんだろうなと思っています。

野球だと、経験者が集まれば、ダブルプレーが出来ます。

ピッチャーの2塁牽制ができます。

バント処理も困りません。

ベースカバーもこなします。

元キャッチャーだろうが、元外野手などのポジションは関係ありません。

ショートに入ればショートの動きが出来ます。

打ち合わせなしである程度、みんなできます。

私はこれがプレイヤーとしての文化だと思います。

組織プレーを打ち合わせなしでできるか。否か。

野球だと、おそらく中学生でもできるはずです。

サッカーでいえば、中学生が打ち合わせなしで、

GKでもFWでもゾーンディフェンスができる。

オフサイドトラップがかけられる。

プレッシングのタイミングを取れる。

守備のカバーができる。

そうなってくると本物なんじゃないかと。

なぜ、そう思うのか

これは、ラグビーをやっていた経験です。ことごとくサッカーの経験じゃないのですが(笑

高校時代にラグビーをしていまして。

その後、ちょっとした機会にオーストラリアの草ラグビーみたいなのに参加することがありました。

日本とオーストラリアのラグビーレベルの違いといえば、今の日本サッカーと世界レベルと変わらないか、それ以上の溝があると思います。

この時、感じたのがスピードの差。とにかくスピードが速いんです。

スピードと言っても、足が速いとかじゃないんです。

足はどっちかといえば私のほうが速かったくらいです。

何が速いかというと、

「次のプレーへのスピード」

「周りの選手がそれについてくるスピード」

「ワンプレーに対して想定しているプレーの幅(数)とそのチョイスの最適さと判断の速さ」

「ノーサインのプレーの意思共有の速さと、共有のレベルの高さ」

とにかくこれらの「選択」「実行」が速い。

というか、ほとんど考えてないでやってるように見えました。

それなのに「え?この場面ならこうでしょう」と、自然に、チームで共有されているのです。

日本の高校の下手なラグビー強豪校より凄みがありました。

チームと言っても普通の学生やおじさんたち、かつ何人かはまともなプレー経験無いような人たちです。

その場限りの集まりくらいのチームです。

それなのに、すごい強いw

「これはかなわない」と。

日本がラグビーで世界に追いつく日は自分が生きている間は来ない!

くらい思いました。(※実際そんなことはなく日本ラグビーも最近は強豪国を撃破してますよ!)

こっちは常にプレーを考えてやってるわけですが、考えて選択していたら、確実に遅れます。

そこを相手は「当たり前でしょ?」と自然にこなす。

これは、ちょっとやそっとの努力では超えられそうにない壁として、自分の目にうつりました。

あー。これが世界の壁なんだなとw

草ラグビーごときで、いっちょまえに思ってみたものです・・・。

日本の野球の文化には「これ」がある

で、野球とラグビーの経験から比較すると日本の野球にはこれ。いわゆる文化があるんです。

そりゃ、経験者という括りがありますが、ある程度野球経験あればそこら辺の若者から、おじさん。ヘタすれば女子でもダブルプレーや、

守備のカバーや、その他連携プレーを「打ち合わせなく」できちゃいます。

これは、日本に野球に必要なプレーに関する「フォーマット」が存在しているからだと思います。

みんなプレーする以上は習得している技術と言っていいかもしれません。

小学校、中学校、高校、と進む中でどこかで叩きこまれているフォーマットです。

サッカーにはこの「フォーマット」がまだ足らないんじゃないでしょうか。

確かに野球のほうが、激しく動くサッカーに比べるとシンプルな動きです。

習得しやすいとは思います。

歴代日本代表監督の言葉を聞くと、そのフォーマットに何が足りないのか見えてくる気がします。

トルシエ監督が、「日本には守備の文化がない」と言っていました。

ザッケローニも「もっと下の世代からゾーンディフェンスを使うべき」旨を発言しています。

また、日本代表の練習では、イタリアのジュニアユースがするような守備練習をしているとアリゴ・サッキが Number でも言っています・・・。

イタリア流ゾーンプレスの神髄を叩き込まれている最中の日本代表。しかし、コンフェデ杯の大量失点などで守備のもろさが指摘されている。

これはやはり、習得すべきフォーマットが代表クラスでも十分ではないのでしょう・・・。

さらにアリゴ・サッキは南米勢に「プレスはかかりづらい」とも Number で言っています。

コートジボアールは南米勢ではありませんが、対処は同じだったんでは・・・?

と、いまさらながら思ってしまいます。

日本代表の選手がコートジボアール戦のあと、「プレスがかからなかった」と言っていましたが・・・。

スコアブックの存在

個人的に日本におけるサッカーと野球の大きな違いは「スコアブック」だと思います。

野球にはスコアブックがあります。

紙の上の記録ですが、サッカーと比較して静的なスポーツと言える野球はスコアブックでもある程度精度の高い分析が出来ます。

一方、サッカーにもスコアブックがあるみたいですが、流動性の高いスポーツであるサッカーの場合、紙の上での再現性という意味では限界があるようです。

衞藤甲子郎さんの著書にある「異形のスポーツ サッカー斜め切り」

という著書があるのですが、その中でも「スコアアブック」によって反省、検証がしやすい野球は日本人の体質に合っている。

しかし、流動的に動くサッカーは記録が難しく、あとで振り返ってもプレイヤーと監督とで状況認識に差が出やすいスポーツは反省・検証を得意とする日本人になじまなかった。

というような一文がありました。

衞藤甲子郎さんの理屈の整合性はわかりませんが、個人的に「スコアブック」という存在はスポーツの発展に少なからず大きな影響を持っていたと思います。

実際、日本の野球なら草野球レベルでもスコアブックを見ながらのプレーの検証は行われます。

別に、それはかしこまったものではなく、チーム内の普段の「世間話」で登場します。

そこで、全員で相手の投手の投球パターンや、牽制のタイミングなどを探ったりします。

それくらい当たり前のこととして、誰かがちゃんと記録しているものです。

そういう人が居なければ、スコアブックを付けられる人を探してくるくらいです。

それくらいスコアブックが無いのは野球をする人間にとっては馴染みのあるものです。

無いと、気持ち悪い状況とも言えます。(※もちろん気にしない人も居ますよ。)

今まで、スコアブックをあまり特別なこととは思っていませんでした。

でも、そのへんの草野球レベルでも記録の検証が普通に行われているって、スポーツとしてよく考えるとすごい話ですよね。

日本の野球のレベルってこういうことなんだと思います。

しかし、サッカーには野球くらいの「記録・検証」の文化がまだ無いと感じています。

理由は「記録が技術的に難しい」

というのがあると思います。人が激しく動くスポーツですから。

ただ、映像の保存に関しては今、すごく発達しています。

草サッカーなどのレベルでも「記録をとっている」という方もいると思います。

しかし、紙だけでできる野球の記録のほうが日本中ではるかに行われていると思います。

そういう意味では、紙でもできる野球が圧倒的に盛んだと思います。

「記録が無いと気持ち悪い」「あとで振り返りできないじゃん!」

なんて状況がサッカーでも当たりまえになれば、サッカーのレベルってもっと上がるんじゃないでしょうか。

もちろん、記録や分析などはサッカーの代表やJリーグのクラブレベルでは行われていると思います。

それが、草サッカーでも「世間話レベル」でもやりとりされる自然な形で行われるようになったとき、日本はきっとサッカーの強いチームになってる気がします。

野球のスコアブック付けが趣味だというアイドルは居ましたが、サッカーのスコアブックつけるのが好きなんです。もちろんビデオチェックも欠かしません!

なんてアイドルが本当に出てくれば、その時日本はだいぶ強豪国だと思います。

記録と、反省をしっかり行う。

というのは、すごく日本人気質にあっている気がします。

日本の野球は良くも悪くも「スモール・ベースボール」なんて言われます。

その土台はこうした「文化の上」に成り立っていると思います。

いずれ、サッカーも「スモール・フットボール」なんて呼ばれる日が来たりすると、面白そうですよね。

個の戦い

最終的には1対1の勝負。

これは、ラグビーでもよく言われます。

サッカーでも言われます。

15人対15人。

11人対11人。

チームプレーであることには変わりませんが、突き詰めていくと、個人の能力が最後は鍵になります。

これまた Number でサッキが言っている言葉ですが。

「監督の戦術を実行するうえで、欠かせないものが2つある。1つは選手たちの積極的な協力、もう1つは選手個々の技術的なクオリティだ。」
-アリゴ・サッキ

個のクオリティ。

という点ではまだまだでしょう・・・。

マンチェスター・ユナイテッド

インテル・ミラノ

AC ミラン

と、名門と呼ばれるチームに所属する選手が現れているだけでも以前と状況は変わったかと。

でも、まだまだ通用しているとは言いがたいです。

やはり、国内リーグがもっと強くなる必要があると思います。

強豪国って国内リーグが盛んであることが多いですからね。

Jリーグをもっと強く。

もうすぐ、JリーグはW杯の休止期間が終わろうとしています。

このワールドカップが少しでも Jリーグの活性化につながれば良いですね。

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