【落語】百川に思う。笑えない web 業界の百兵衛

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6代目三遊亭圓生が得意とした落語だそうです

先日、落語「百川」を聞きました。

聞いたというのは、CD で。ということなのですが。

実際 Youtube を探してみると動画が上がっていたりはするんですが・・・。

この「百川」のあらすじは、老舗料理屋の百川にやってきた奉公しにきた百兵衛さんの田舎訛りがひどく、お客に来ていた魚河岸の若い集とまったく話しがかみ合わない。

というお話です。

祭りで使う「四神剣」の事を訪ねに来た人と勘違いしたり(若い集は四神剣は昨年祭りの際にお金欲しさに質に入れてしまっていて狼狽する)。

使いを頼むと、「かめもじ」ではなく、「かもじ」という別人を連れてきてしまったり。

この「かめもじ」と、「かもじ」は最後のサゲ(落ちのこと)に繋がるわけですが。

かみ合わないながらの掛け合いが面白いのですが、なんだかどこか冗談にならないようにも・・・。

お仕事では案外あることでは・・・

ずっと web に近いところでお仕事をしていますが、web の現場でもよくあります。

こういうこと。

もちろん、田舎訛りの人が多いというわけじゃないんですが。

もうだいぶ前になるのですが、某お仕事で実際あったお話です。

サーバー上にあるデータベースを新しいものに変更したい。

データベースの中身は、web から顧客が登録した個人情報が入っている。

更新ついでに SSL を導入したい。

ついては、詳しいお見積りを頂戴したい。

という次第。

じゃあ、詳細な見積りをお出しするために、現状把握をしたい。

アクセス情報をいただけますかというと、サッと教えていただけました。

もちろん、必要な秘密保持契約などの取り交わしをしてですね。

外部アクセスするために固定 IP アドレスのアクセス許可を設定してもらって、いざ調査。

と、思ったらアクセスできない。

ログイン情報を間違う以前に、ログインプロンプトすら出ない。

「え?」

ということで、クライアントに問い合わせたところ、「普段は FTP でアクセスしてるけど」と言う回答。

ずっこけました。

SSH 接続の情報じゃなかったのかと・・・。

サーバーにあるデータベースの現状調査をするということでもらった情報を勝手に SSH アクセスするもんだろうと思い込んでしまったわけですが。

まさか、FTP アクセス情報を渡されるとは。

いや、データベース見たいんですけど、FTP じゃファイル構成くらいしか判りませんが・・・。

と言う話しなのですが。

これはどの世界のお仕事でも起こりうることと思うのですが、web の世界では起きがちなのではないかと。

だからこそ「確認」が必要なのですが、常識と思い込んでいるとうっかりおろそかに。

実際打ち合わせのときには、話しがかみ合ったりしていると、お互いの認識に疑問を抱かなかったり。

webサイトといわれても、その形は千差万別。

設置されている環境も様々。

同じような表示がされていても使われている技術は全く別ものだったり。

さらに馴染みのない言葉も出てきます。略語も多いです(CMS とか ASP とか)。

話しを聞いていて、なんか変だなと思うこともありますが、それはまだ確認するチャンスがあります。

逆に、「あれ?自分の認識が間違ってるのか?」と、自問してしまうことも。

自分にとっては、当たり前と思っていても、全く伝わらない用語もあったり。

誰もが、百兵衛さんになる可能性があるわけです・・・。

実際、本気でクライアントから「くわいのきんとんを飲み込め」なんていわれている状況もあるわけで・・・。

最近は世の中的に多様化が進んでいます。

ダイバーシティーなんて考えもありますが、多様化が進めば進むほど、認識のズレというのは気をつけるべきだなと。

見かたによっては「百川」は落語版「バベルの塔」ともいえるかも・・・。

ちょっと大げさか。

滑稽話ではあったんですけど。ちょっと背筋が寒くなる「怪談噺」でもありました・・・。

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